生産者リレーエッセイ

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vol.76

竹田 伸さん提携先北海道チクレン農業協同組合連合会

提携品目 牛肉、牛加工品、乳製品

生活クラブとともに築いてきた健康な赤身肉の牛づくり

竹田 伸さん


 
 

北海道チクレン農業協同組合連合会は、北海道唯一の畜産専門の農協の連合会で、「チクレン」はその略称です。現在、12の農協と1法人が加盟しており、15戸の肉牛農家(生活クラブの登録肉牛農家)が北海道の自然豊かな環境の中で肉牛を育てています。
 
生活クラブとの出会いは1982年、肉牛生産についての基本的な考え方が一致したことから提携が始まりました。一般に霜降り肉を好む傾向が強いなかで、健康な赤身肉をつくりたいという思いは共通していました。安心安全な牛肉とは何かを考え、それを実現するために生活クラブとともに構築してきたのが「生活クラブ(組合員)の牛肉」です。

飼育から製品化までの一貫生産により、トレーサビリティは完璧

肥育生産者の牛舎生活クラブの牛肉は、「健康な牛づくり」が基本です。
北海道は酪農がさかんです。酪農家は牛乳や乳製品を生産するために乳牛を育てていますが、乳牛になれるのはメスの仔牛だけ。乳牛になれないオスの仔牛は肉牛農家に引き取られていきます。

 

素牛(もとうし)生産者と呼ばれる肉牛農家のもとで生後7か月まで育てたあと、肥育(ひいく)生産者に移されて大人の牛になるまで育てます(最初から肥育生産者のもとで育てる場合もあります)。50kgほどだった仔牛は、約750kgの立派な肉牛に成長します。ここまで育てるのに1年半以上もかかります。乳牛から生まれてくるオスの仔牛の命を大切に育み、おいしく食べていただくことが私たちの使命です。

 

アメリカなどでは、牛を早く大きくするために肥育ホルモン剤を投与したり、病気を抑えるために抗生物質を使ったりしますが、チクレンでは、肥育ホルモン剤も、肥育期(8か月~20か月)における抗生物質も使用しません。北海道の牧草を主体に、配合飼料を与え、リラックスできる環境づくりにもポイントにおいて育てています。配合飼料のトウモロコシや大豆粕は、遺伝子組み換えしていないものを使っています。

 

出荷した肉牛は、グループ会社でと畜、解体、精肉加工、製品加工を行ないます。飼育から製品化までチクレングループの中で一貫生産することで、出荷したすべての肉の生産履歴を確認できるしくみと、安心できる牛肉の供給体制を確立しています。
常に、生活クラブの組合員の皆さんが口にする「食」を扱っているのだということを忘れず、また、私たちの日々の努力からおいしい牛肉ができることを確信しています。

*関西地方の生活クラブ組合員に届く北海道産牛肉は、上の図の「北見工場」から「単協センター」の間の経路が異なります。生活クラブ生協大阪・希望ヶ丘センター(大阪府豊能町)で製品加工を行なっています。

赤身牛肉のチカラ

生活クラブの牛肉は、健康に育てた赤身肉です。霜降り肉と比べて低脂肪・低カロリーで、とってもヘルシー。赤身なので、牛肉本来の旨みを味わえます。赤身肉の良質なたんぱく質は人間の体をつくるのに重要な栄養素で、筋肉・内臓・血管などを丈夫にします。また、ヘム鉄・亜鉛などのミネラルも豊富に含まれているので、貧血予防などにも大変効果的です。

生活クラブの牛肉のいいところ 1 
ブロック肉が楽しめます!

生活クラブでは、スライスやステーキ用などとともに、スーパーなどではなかなか見かけない「ブロック」(かたまり肉)を提供しています。ブロックならではの料理が楽しめますし、料理によって、お好みの形にカットして使うこともできます。ブロックは製造工場での加工度が低いため、価格的にもお得です。
 

生活クラブの牛肉のいいところ 2 
1度も冷凍していません!

スーパーなどで販売しているひき肉の多くは解凍品です。傷みが早く、再冷凍はできません。生活クラブのひき肉は1度も冷凍していないので、肉のうまみが詰まっています。
 

生活クラブの牛肉のいいところ 3 
2連パックだから使いやすい!

350gと500gのスライスや小間切れ肉などは2連パックになっています。切り離して半分ずつ使うことができるので、とっても便利で使いやすい! ぜひ、いろいろな料理に活用してください。

生産者からのメッセージ

最後に、チクレングループの肉牛農家からのメッセージをお伝えします。

 

「毎日の仕事の中でいちばん大切なことは1頭1頭の体調管理です。食欲はあるか、不自然に座りこんでいないか、息が荒くないかなどを観察します。とにかく確認、確認です。
牧草も自分たちで育て、収穫したものを食べさせています。生きもの相手の仕事ですから、休みがありません。日々の作業に追われ、1年があっという間に過ぎていきます。天候にも左右されるため、毎日が努力の積み重ね。それでもこの仕事が大好きで、手伝ってくれる妻に大感謝です。
牛を育てるには手間と時間がかかりますが、健康に育てて無事に送り出せたときは格別な達成感があります。牛が喜ぶものを食べさせていれば、大丈夫。そうすることで健康に育ち、牛肉を食べてくださる組合員の皆さんも喜んでくれるだろうと信じているからです。
これからも、生活クラブの牛肉を通して、日本の畜産を応援してください」
 

チクレンの生産者が多い北海道佐呂間町

 

(2016年2月掲載)


【次回生産者】

お弁当用惣菜などの生産者、株式会社ニッコーの山﨑雅史さんです。お楽しみに。

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