生産者リレーエッセイ

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vol.77

山﨑 雅史さん提携先株式会社ニッコー

提携品目 豆腐だんご・お弁当用 他

子どもたちが安心して食べられる冷凍食品を届けたい

山﨑 雅史さん


 
 

株式会社ニッコーは、1984年創業の冷凍食品メーカーです。創業以来、化学調味料は使わない、安易に食品添加物を使用した作り手にとって都合のよい製品は作らない、手間ひまはかかっても安心して食べられるものをお届けしたい、という想いでこれまで製造してきました。生活クラブとの出会いは約15年前、生活クラブ神奈川が独自に扱う消費材を提供することから提携が始まりました。

「豆腐だんご・お弁当用」は組合員とともに開発した消費材

生活クラブ全体で取り扱う消費材として最初に開発したのは、「豆腐だんご・お弁当用」です。組合員とともに消費材を開発する「みんなでTRY!消費材開発」という活動のなかから、2001年に誕生したものです。

 当時、冷凍の肉団子といえば、湯煎などで調理する袋入りのものが一般的でした。この「豆腐だんご・お弁当用」は、お弁当向けとしては珍しかった電子レンジで調理するトレータイプです。

この肉団子のベースとなったのは、自社製品の豆腐ハンバーグです。豆腐加工品ブームの頃に発売したということもありますが、もともと当社の創業者は豆腐屋の出身で、大豆の研究をしていたこともあり、当社の得意分野の一品でもあります。

この豆腐ハンバーグをベースに、形を変え、現在の味つけ、形態になりました。子どもたちに野菜もたくさん食べてほしいという組合員の希望が多かったため、ふんわり柔らかな豆腐に鶏肉、人参、いんげん、長ねぎなどを混ぜて揚げ、甘酢あんのたれをかけています。1袋に4個ずつだんごの入ったトレーが3つ入っており、必要な分ずつ切り離してレンジで調理できるようになっています。

原材料は、ともに生活クラブの生産者である共生食品㈱の国産大豆100%の豆腐、コーミ㈱のトマトケチャップ、タイヘイ㈱の醤油を、揚げ油にはGM対策済みのなたね油を使用しています。
 

「豆腐だんご・お弁当用」の製造工程:形成した豆腐をフライヤーで揚げる(写真左)、揚げただんごを4個ずつトレーへ

そんな生活クラブならではのこだわりに、たくさんの組合員が応えてくれました。初登場時には予測数の倍以上の注文をいただき、納品ギリギリまで、寝る間も惜しんで製造しました。登場から10年以上経ちますが、今もたくさんのご注文をいただいているロングセラーです。

お弁当用惣菜の決め手のひとつは「冷めても美味しいこと」です。できたての美味しさに勝るものはないかもしれませんが、生活クラブのこだわりの消費材を使用し、素材の味を生かして調理しています。自然の味がしっかりと残っているので、冷めても美味しいのです。

最近では、電子レンジで加熱するのも手間だから自然解凍のものを――と、ますます家庭での調理が必要ないものが増えています。それに対する懸念はありますが、食は命の源であることを忘れず、「いただきます」と言って食べてくださる組合員の皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに作っていきたいと思っています。

農業事業に参入し、野菜の栽培を開始

援農に参加したさがみ生活クラブの組合員私たちは5年ほど前から、近隣の農家に土地を借りて畑を始めました。その理由は、

  1. 2009年の改正農地法により、一般法人でも農業に参入できるようになったこと、
  2. 近所の耕作放棄地などを有効活用することで地域貢献すること、
  3. 自分たちで土づくりからこだわった野菜を育て、製品づくりに使いたい、という思いがあるからです。

社内に農業事業部が発足しました。

神奈川県大和市に広がる(株)ニッコーの野菜畑ところが、土づくりは想像以上に大変で、それだけで約1年かかりました。そんな苦労の甲斐もあり、最近になって、品質のよい野菜ができるようになりました。
さらに嬉しいことに、生活クラブの組合員が援農に参加し、畑を通じて交流活動をしていただけることになりました。さらに農業を広めようとしていくなかで非常に頼もしい存在になっています。TPPの問題もあり、日本の農業は厳しい状況になっていますが、当社はとしては常に前向きに行動あるのみと考えています。

これからも組合員の皆さんに喜んでいただける消費材を提供することが使命だと思っています。

 

 

(2016年3月掲載)


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