袋の裏側だけではわからない食品添加物

ちゃんと知りたい!食べもののなかみ

日本で使用されている添加物の量から推測すると、なんと、日本人はひとり当たり、1年間で平均4.6kgの添加物を食べている計算になっているんだそうです。いったい、どこで何を食べたらこうなってしまうんでしょう。スーパーやコンビニの加工食品やお惣菜で、私たちが知らずに食べている食品添加物、実はいっぱいあるのかもしれません…というわけで今回、袋の裏側だけではわからない添加物の実態を、のぞいてみることにしました!

例えば焼売! 

見えないところに、こんなに食品添加物が!

表示されない食品添加物がいっぱい

一括表示
同じ目的の食品添加物を複数使う場合、グループ名での表示が認められているものがあります。調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、イーストフードなど、一括表示OKのものは14グループ。何種類使っても一括表示名を記載すればいいのです。
加工助剤
大豆からビタミンEを抽出するときに使う溶剤の乳化剤、油を抽出する際に使うノルマルヘキサンなどは製品に残らないことを条件に、表示を免除されています。
キャリーオーバー
原料に入っていても、製品を作るときに添加せず、効力がほとんどないものは表示が免除されます。保存料入り醤油を塗ったせんべいには保存料の記載は必要ありません。
栄養目的
酸化防止目的の場合はビタミンCの表示義務がありますが、栄養目的で添加されるビタミンなどは表示を免除されます。添加の目的はメーカーの判断に任されています。

 

イチから知りたい!きほんの き

  • Q1:食品添加物ってなに?
    A : 加工食品を作るとき、見栄え良く、安上がりに作るために、あると便利な化学合成品、または天然由来物です。全部で約1500品目もあります。(下記参照)
  • Q2:なんのために使うの?
    A : たとえば豆腐の「にがり」のように、どうしても必要な食品添加物もありますが、それだけではありません。おいしくしたい、きれいに見せたい、しっとりさせたい、ふんわりさせたい、ラクに手早く作りたい…。そして、加工食品として販売する場合は、製造効率やコスト削減の他、保存性の向上も求められます。食品添加物はそのために使われています。

(1)指定添加物の安全性検査は
 食品添加物の使用許可には安全性確認のための試験が必要です。しかし厚生労働省が現在の安全性試験のためのガイドラインを作成したのは1996年。それ以前に使用が認められた指定添加物については安全性検査をしているかどうかの調査もしていません。
(2)既存添加物の見直しもずさん
 長年使われてきた既存添加物については1997年から安全性の見直しが行われてきました。しかし安全性が確認されたのは365品目中246品目だけ(2012年5月現在)。しかも、一度は安全と認めた既存添加物のアカネ色素に後から問題が判明し、2004年に使用中止になりました。
(3)試験方法にも問題が
 添加物の安全性データは、開発企業が試験をして提出しますが、このデータのなかには、対象の添加物の濃度が1%に満たないものもあります。そんな影響が出ないレベルで行う実験に意味はありません。アカネ色素の試験でも、高濃度の動物実験で発がん性と遺伝毒性が認められたのです。EUでは最低でも20 ~ 30%の濃度で行うことが指示されています。

なかむら みきお●薬学博士。名古屋市立大学大学院薬学研究科終了後、食品添加物メーカーに就職。常務取締役などを歴任し2006年に退職、鈴鹿医療科学大学客員教授。食品安全グローバルネットワーク理事。

生活クラブはこうして対策!

<基本原則>

「疑わしいもの、不要なものは使用しない」「使用したものはすべて公開する」
 生活クラブではひとの健康や環境への影響などを考えて、不要なものはできる限り排除しています。どうしても必要なものは最小限使用し、すべて公開しています。

<自主基準>

何を使うかを決めるのは組合員
 生活クラブでは消費材について生産者と組合員が話し合い、独自の「自主基準」をつくっています。食品添加物についても、その必要性や安全性について生産者と確認したうえで、組合員自身が「使う」「使わない」を一つ一つ決めています。

<ここまで削減!>

1.食品添加物数
 現在日本で認められている食品添加物は約1,500種類。このうち天然香料と一般飲食物を除くと801品目になります。生活クラブでは許容する食品添加物を84品目、10.5%にまで減らしています。(2013年10月20日現在)
2.食品添加物量
 市販品に使われている食品添加物の品目と量を特定し、これに相当する消費材の供給高から推計すると、生活クラブが1年間に削減した食品添
加物量は44.5トンにもなりました。(2012年度実績)

  • それぞれの品目に使われている添加物についてのお問い合わせは、お近くの生活クラブへお願いします。

◆もっと詳しく知りたい方はこちら!