おおぜいの自主監査
「生活クラブ愛知」による「
ミートソース缶」の監査
監査実施日:2009/06/26
| 監査者 | 生活クラブ愛知 豊橋エリア経営委員会 |
監査参加人数 | 10 |
|---|---|---|---|
| 監査対象生産者 | コーミ株式会社 | 監査対象消費材 |
監査した主な内容
- トマト以外の配合比の高い原材料(牛スープ・オニオンピューレ・その他の野菜冷凍食品・赤、白ワイン)のトレーサビリティ状況について。その産地・加工地を含めて、原材料の中身を確認したい。
主に以下のことが確認できました

- 配合比の高い原材料のトレーサビリティについて、現状の到達点と課題を確認しました。
- 原材料の調達取引先については、「視察」に終わらず、「監査」まで行いたいという取組み姿勢であることがわかりました。
- 原材料「牛スープ」の材料の農産物については、企画書には「原産国・加工地:日本、中国」と記載されているが、国産材料を最優先として調達しているので実際には使用していないことがわかりました。
- 原材料「マッシュルーム」については、産地も限定されており、その農場にはコーミ社員が立ち入り検査していることを知りました。
- 包材(缶)については、缶メーカーとともに改善の研究を続けていくという方針であることを知りました。
- 排水処理については、微生物による分解作用を利用して自然に還す方法で適切になされていることを確認しました。
- 製造工程でのミス、トラブル対策の実際について確認しました。
主な監査意見・感想など
- 原材料のトレーサビリティについては、国産材料を最優先に使用するという原則が追求されていること、調達取引先に記録・書類(残留農薬検査結果を含む)を開示させていること、生産現地に視察に行くことなど、自社製品の中身を把握するための対策が実行されているのを知りました。ただし課題としては、トレーサビリティの水準は調達取引先の考え方や取組み姿勢によって限界づけられることがわかりました。この意味では引き続き信頼できる取引先を選定していただき、トレーサビリティの水準を高めてください。そして安全・健康・環境の価値を高めるための研究と情報開示をすすめてください。
- 生活クラブの取組み(=中身をわかって食べる)によって、生産者自身が自らの生産しているものの中身を知ることにつながる、と話していただけたことがとても印象に残りました。取引先に情報開示を求めることによって「偽装」の抑制にもつながるとうかがいました。これからも組合員と生産者によって、中身のわかるものを食べていく取組みをすすめていきたいと思います。そして私たちの取組みが社会に広がることで世の中のしくみを変えてゆけたら、と思っています。
- 原材料の成分分析、DNA分析、土壌分析によって、産地や由来などをつきとめる研究をされていることを知りました。今後も中身を知るための研究活動を深めてください。(生産者のコメント:弊社において直接研究しているのではなく、そのような研究がされているので、その情報を収集しつつ今後のトレーサビリティの確立を目指したいという意味でお答えしました。)
- 環境ホルモン対策においても、生活クラブとの取組みによって包材の対策がすすんだと聞きました。次の課題として、包材における環境ホルモン物質の溶出濃度の検出限界「5ppb」以下が実現できるように、缶メーカーとの研究をすすめてください。(生産者のコメント:「缶メーカーとの研究」というよりも環境ホルモン物質溶出濃度5pb以下の材質への転換を「缶メーカーに対しての要請」として続けてまいります。)
- 原料(ペーストドラムカン)の保管条件については、屋内での保管を実現してください。
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製造工程では、機械によるオートメーションではなく、人手による「手づくり」工程が大部分を占めることを知りました。「手づくり」による食味・風味の良さはミートソース缶の特徴だと思います。しかし人による作業工程由来の製造事故が発生しないように、製造道具の改良を含めて、改善と対策をすすめてください。
従業員さんの作業着・制服はどのように洗濯されているのかおたずねしました。環境問題に取組んでいる企業としての、社員教育の一環として、社員さんの自宅では「石けん」で洗濯することを推奨してほしいと思います。


