おおぜいの自主監査
「神奈川 PC促進センター」による「
梅干し」監査
監査実施日:2009/08/25
| 監査者 | 神奈川 PC促進センター 農業生産法人(有)王隠堂農園 |
監査参加人数 | 12 |
|---|---|---|---|
| 監査対象生産者 | 農業生産法人(有)王隠堂農園 | 監査対象消費材 |
監査した主な内容
- 農薬、除草剤の使用状況確認・・・畑見学、栽培記録の確認、聞き取り等
- トレーサビリティの現状点検・・・伝票確認、聞き取り等・加工工程における生産者番号、ロット番号等の管理体制および管理状況の点検
- 異物混入対策・具体的チェック体制・・・現場見学、聞き取り等・異物混入の危険性が推測される加工工程(加工センターに入るまでの工程と、加工センター内での工程)の現場確認と管理体制の点検→原因から対策までを確認する
以下のことが確認できました


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梅の圃場、柿の圃場、梅・柿と隣り合わせになっている圃場の見学をした。日当たりの良い山間部に一面畑で山あいにある貯水池からくみ上げスプリンクラーで給水している。生産者が持っている畑は一か所ではなく点在しているが、状況はきちんと書面で管理されていた。梅・柿に使用してもよい農薬、使用してはいけない農薬が同じではないため、どちらかに使用してはいけない農薬は使用していない。農薬については各生産者が年間の予定を立て計画的に生産者グループで共同購入している。使用計画・使用状況は個人台張に記載され管理されている事を確認した。
- 除草剤は使用しないため、今の時期の主な仕事は草刈である。見学した圃場でも草が生い茂りうっそうとしていた。
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梅が収穫され第一センターに搬入になるときはコンテナ毎に生産者番号で管理され入荷数の確認、検品された後、未熟品・傷等チェックされ不具合が多い場合、その時点でコンテナ毎生産者に返され生産者が選別しなおし入荷する。収穫が集中する時期に不良品を混入させないため水際でチェックする緊張感のある入荷である。
- 今年度から漬け込みタンクの中にどの生産者が付け込まれているかロット番号でわかるようになった。一生産者ごとはタンクの大きさから非効率になるため無理ではあるが、何人かの生産者でも特定できるようになったことは大きな努力と評価される。また事故品が出た場合、遡って1年はトレース出来るようにサンプリングをしている事を確認した。
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第一センターでは異物混入対策として木片の混入をなくすために使用器具等を木製からステンレス等に変更しているのを確認した。天日干し、二次漬け込み等すべてが手作業で行われていた。作業が行われている場所は入口から作業場まで仕切り等はなく虫などは自由に出入りできるように見受けられる。
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第二センターでは入口から衛生管理はしっかり行われていた。すべて手作業で目で確認され一つ一つ選別され袋詰めされていた。
- 金属探知機の反応状況を確認した。
- 温度管理・・・第一センターは常温。第二センターでは空調の入った一定の温度で作業はされていた。カビの発生は温度管理よりも酵母菌での発生である
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第二センターでは入口から衛生管理はしっかり行われていた。すべて手作業で目で確認され一つ一つ選別され袋詰めされていた。
監査意見・感想など
- 当日用意していただいた資料で梅の生産から梅干しになるまでの工程がよく分かりました。生産者グループが話し合い、農薬・肥料の共同購入を行い使用状況の記録を残しポジティブリスト制(※)が管理されていると感じました。収穫の時期は1か月集中し、熟したものから収穫するので圃場は広範囲にわたり、圃場の多くは斜面で危険を伴う作業だと感じました。また入荷は夕方17時ごろから生産者が次々搬入しその作業で第一センターがコンテナでいっぱいになる中、コンテナ毎に生産者管理し、厳しい目を持ち梅の選別をすることは大変な作業と感じました。全国的な農業の悩みではあると思いますが、生産者の後継者の問題は気になるところです。
- タンク毎にトレーサビリティが取れるようになったことは大きな進歩です。次の段階として生産者が特定できるよう努力してほしいと思います。
- タンクのある入口のところには上の方に仕切りになるようなものが巻き上げられていたように思うが、それはどの様に使用されている物なのか知りたい。また二次漬け込みをするところにも境がなく通路のようなところで作業をしていたが、そこには何か防虫対策ができないだろうかと思った。
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センターの施設メンテナンス(壁、床)を定期的に実施することと清潔な環境を維持出来るよう更なる努力を期待します。
(※)ポジティブリスト制…国内外で使用される799種の農薬・飼料添加物・動物用医薬品の残留基準を定め、これを越える食品の流通が禁止されるというものである。
監査後の活動計画
- 各ワーカーズコレクティブ組織で、ニュースを作成したり、デポット(デポー業務を担うワーカーズ)はフロアーで利用を呼びかけ、キャリーエル(個別配送ワーカーズ)は、配達時に声を掛け利用を促すなど活動をおこなう。
- 各ワーカーズコレクティブ組織で、自主監査の報告会を実施。また、自主監査に参加したメンバーで、各ワーカーズコレクティブ組織で報告会を実施した内容を共有。
- 自主監査報告集を作成し、各ワーカーズコレクティブ組織に配布。


