おおぜいの自主監査
「生活クラブ栃木」による「秋冬人参」の監査
監査実施日:2009/12/01
| 監査者 | 生活クラブ栃木 青果部会 |
監査参加人数 | 9 |
|---|---|---|---|
| 監査対象生産者 | 栃木開拓農協 | 監査対象消費材 | 秋冬人参 |
監査した主な内容
- 要改善農薬について
- 要改善農薬の削減計画について、発がん性の疑いのある物質、テロン92および、ロブラール水和剤の使用について、今年使用したかどうか。また削減計画として、毒性の少ない代替品について検討しているかどうか。
- クレマート乳剤について、要改善農薬ではないが、有機リン系の農薬として黒マルチの太陽熱利用による削減計画が報告されていますが実施しているかどうか。
- 品種や種子について
- 品種名に向陽2号、ベータ312、愛紅、彩紅が示されています。栽培計画では生活クラブが指定した品種、種子の選択が推奨されていますが、指定していない品種の使用では、部会議などで、統一した品種などの話し合いによって決まっているのでしょうか。またそれぞれの特徴や購入先が様々ですが理由について教えてください。
- 薬剤を使用しない種子消毒の実施の項目では、種子メーカーの証明書の確認により◎となっています。当日、証明書を提示ください。 種子の安全性について、種子消毒は許容となっていますが、どのように考えていますか。
- 土壌診断にもとづく施肥について
- 毎回土壌診断をして施肥をしている「○」となっています。当日、土壌診断結果書類を確認したいのでご提示ください。
- 土づくりや施肥について、土づくりの欄が空欄ですが、有機肥料の使用は行なっているのでしょうか。また、化学肥料を使用していますが、(エコ20、ヨウリン、粒状タンカルM10)内容について、メリット、デメリットなどご説明ください。
主に以下のことが確認できました(概要)
- 圃場の栽培履歴、生産者の農産物栽培日誌を確認できました。JA桑おやまの全体概要および成り立ちについて説明を受けた。
- 要改善農薬について以下の内容を確認した。
- 要改善農薬の削減計画について、発がん性の疑いのある物質、土壌消毒、殺虫剤、除草剤について、現在は毒性の弱いものへの変更を行なっている。春は虫が少ないため、ほとんど使用を行なわずに栽培をしている。
- 農薬削減計画については、人参部会の中で検討し、全体で統一して段階的に登録からはずしてゆくことを確認した。
- 品種や種子について
- 品種名 愛紅(あいこう)、彩誉(あやほまれ)の特徴や選択している理由について確認をした。
- 種子消毒の実施については、現在では機械化によりコート種子を購入して使用しているので、種子消毒は行なっていない状況である。当日、コート種子を見せて頂いた。コート剤については安全性の確認がとれない、また自主監査の項目にも記載がないため、種子メーカーからの購入の際に確認できることが望ましい意見が出された。コート種子のコーティング剤について今後何らかの確認ができる項目を加える必要があるので、連合会の自主管理監査へ項目をあげてゆくことを要望します。
- 土壌診断にもとづく施肥について
- 各生産者が圃場ごとに土壌診断を実施している。診断結果書の確認は出来なかったが、生産者から口頭により報告を受けた。
- 土づくりや施肥について、資料にもとづき、肥料名、施肥量の確認を行なった。追肥資材について牛肥を使用していることの報告を受けた。化学肥料の使用内容についても確認ができた。化学肥料も自然物から作られているものが多く作物への影響は少ない。輪作の工夫や生産者の栽培する野菜の組み合わせにより効率よく畑を活用し、土壌への悪影響を回避していることを確認できた。
- その他「事前質問に対する回答と確認」
- 視察圃場の提携看板掲示の確認。当日確認した。間作、混作・忌避作物の活用についての説明を受けた。
- 現地を見てきて大変勉強になりました。お互いに意見交換ができて良い経験になりました。
- 提出を要望していた「土壌診断結果書類」の提出がありませんでした。
- ニンジン部会から「部会長、副会長」の参加であったが、他のメンバーにも参加を促して欲しかった。
- 品種についてはニンジン部会の中で、その土地にあったものを研究して選定いることが判りました。
- 全量を生活クラブと同じ栽培方法で出荷している報告を受け生産者の努力と苦労を感じました。
- 農産物の自主監査を始めて行い、今後も産地見学や生産者交流の場を重ね、組合員と身近な関係を築いてゆくことの大切さを感じました。
- 今回の監査を通して、私たちの農産物の知識、レベルを高めてゆくことが必要であると感じました。
- 安全な野菜作りに努力をしていることが判りました。ありがとうございました。
- 今日の監査内容を青果部会広報紙「やさい通信」や単協機関紙「食時間」に掲載し、組合員へ報告をしてゆく。
- 生産者カードについて、組合員の声が生産者に届くような工夫を考えてゆきたい。青果部会からも生産者の声を返せるような仕組みを検討してゆきます。


