おおぜいの自主監査

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「生活クラブ連合会」による「Sマーマレード」の監査

監査実施日:2010/03/16

監査者 生活クラブ連合会
生活クラブ連合会
監査参加人数 5
監査対象生産者 日本果実工業(株) 監査対象消費材 Sマーマレード

監査した主な内容

  • 農産物原材料の夏みかん(夏だいだい)の栽培状況と生産環境の把握。
  • 製造・衛生管理の向上に向けた取組みについて。

主に以下のことが確認できました(概要)

圃場での説明

1)夏みかん(夏だいだい)の栽培状況と生産環境について

  • あぶらんど萩農協の指導のもと、萩市大井地区に生産部会を組織しており、主な課題の一つは高齢化による後継者問題でした。嗜好品である柑橘類は安価な外国産への利用におされ、消費経済に大きく左右されるため、専従農家はいないとのことでした。
  • 労働力不足のため、最適時に収穫できずに放任せざるを得ない圃場が増えているとのこと。放任園=樹成りは樹に負担をかけるため、翌年の収穫量の減少=表作・裏作の収穫量の格差の増加に繋がっており、加工原材料の安定確保に支障をきたす要因の一つになっているとの説明を受けました。
  • そこで、日本果実工業(株)では、援農部隊を組織し、1~2月に収穫できずに残っている樹成りを対象に、3月中旬~4月に収穫支援を行っていることの説明を受けました。
  • 栽培方法は慣行栽培であり、栽培・防除日誌、残留農薬検査の報告が不十分なものは出荷していないとのことを、中晩柑作業歴(生育状況、主な作業、必須防除、応急防除等)、中晩柑類栽培・防除日誌、中晩柑農薬使用基準、残留農薬検査結果報告書、等で説明を受けました。また、圃場を見学することができました。

2)製造・衛生管理の向上に向けた取組みについて

  1. 施設面
    • ジャムライン棟の出入口には二重扉(防虫カーテンまたはシートシャッター)を設備し、製造室内は整理されており、入室口から製品排出まで大きな問題がなく製造されていることを確認しました。
    • 但し、床面の剥がれが幾つか、天井壁の剥がれも一部あり(原材料資材供給のエレベーター付近)、それらの補修は年1回秋頃に行うとの説明を受けました。
  2. 作業面
    • ISO14001認証を取得していたが、2010年2月から返上したとのこと。更新等に関わるランニングコストを勘案した結果とのことであり、蓄積された管理システムの運用は今後も継続して推進していくとの説明を受けました。
    • 異物・夾雑物・不良果、汚れ付着等の除去として、目視検査が各工程(皮スライス後、ボイル後、開缶後、ペクチン原材料、炊き上げ~マグトラップ・金属探知機を通過後、検ビン、充填後、シュリンク後、箱詰め時)において行われていることを確認しました。

主な監査意見・感想など(概要)

異物除去の工程の一つ

  • (1)柑橘類の生産部会の中心をなす年代が70代であること、(2)新規就労者もなかなか拡がらないなど、国内産原材料を手に入れていくことの危うさ・深刻さを実感しました。日本果実工業(株)の援農部隊の存在を評価するとともに、消費する私たちの継続した利用結集と顔の見える関係が大切であるということを考えさせられました。
  • 農産物原材料の皮むき作業から製品打検までの製造工程において、多くの人手がかかってできあがった製品であることが判りました。ISO14001認証で蓄積した管理システムの運用を緩めることなく、製造作業従事者による改善活動を高めるなどして、衛生及び品質管理レベルの更なる向上を求めます。また、施設面での計画的な補修の実行を漏れなくお願いします。
  • JA全農やまぐち萩加工場では、隣接する川(シラスの漁場)に大量の水を排出しています。環境の視点からぜひ、果実の洗浄・検査器具の洗浄・食器洗いには、市販の台所洗剤(PRTR指定物質など自然に存在しない化学物質を含む)から、「せっけん」などへの切替えを検討してください。(「せっけん」に適した使用方法で行えば、検査器具の洗浄や食器洗いは支障がありません。生活クラブ検査室やデリバリーセンターでは長期にわたって実証済みです。)

監査後の活動計画

  • 自主監査委員会内、開発部と品質管理部内での共有。
  • 連合会HPでの紹介。

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