おおぜいの自主監査

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「生活クラブ長野」による「国産十割こうじみそ・カップ」の監査

監査実施日:2015/11/5

監査者 生活クラブ長野
長野ブロック会議
監査参加人数 12人
監査対象生産者 マルモ青木味噌醤油醸造場 監査対象消費材 国産十割こうじ味噌・カップ

監査した主な内容

  • ・原材料の産地、GM対策について
  • ・カップ包材の添加剤と課題について

主に以下のことが確認できました(概要)

蒸して潰した大豆と、米麹、塩を分量ごとに押し出し、この後コンベアで味噌樽に投入されます。このラインの可動は半日、午後は洗浄です。

■原材料の産地、GM対策について

  • ・主要原材料のうち、米の産地はJA長野、JA上伊那、遊佐。大豆は味噌に適したものが長野県内にはなく、北海道産を使用。毎年点検のため現地確認を行っており、栽培履歴の確認はもとより圃場の状況確認、情報交換を対面で行っていることを確認しました。工場内においても区分管理がされていることを確認しました。また長野県内の生産者の協議の場「ぐるっと長野」で情報交換出来るのが、メリットになっていると確認出来ました。
    また有機大豆は国内では材料調達は出来ないことも確認しました。
  • ・酵母、菌類の素性(NON-GMまたはGM)については自社で簡易検査も出来る体制になっていました。酵母菌は安全試験がされたものでないと使用出来ず、毎年信州みそ研究所より証明書をもらい確認されていることがわかりました。
  • ・塩はどうして真塩を使わないのかについて。元々十割カップこうじみそ・カップは連合消費委員会開発チームによる開発で利用しやすい価格帯が考慮された消費材であるため、真塩を使うことで価格が高くなること、また真塩はにがりを含むので色が悪くなるために使用しないことも確認出来ました。

■カップ包材について

  • ・容器をカップとしたのは消費材開発チームにより、使いやすい容器として選択導入されたことがわかりました。

■その他

  • ・工場用水は全て井戸水で衛生管理上次亜塩素酸ナトリウムを添加していますが、濃度を毎日測定していること、食品工場は水が大切なので、水が出る場所に工場が作られていることがわかりました。
  • ・異物混入を防ぐために沢山の決まりがある事がわかりました。工場への入室はIDカードを使って開ける更衣室のみ。手洗いやエアシャワーなど、衛生管理も驚くほど万全でした。
  • ・場内のあちこちに「虫ポン」と呼ばれる蛍光灯のボックスみたいなものがあり、虫など工場に入る事は不可能と思うくらい厳重な衛生管理なので、きちんと監視体制も整っていることが確認出来ました。
  • ・廃水処理に対しても自社基準は厳しく市の基準を作る際参考にされた程であることもわかりました。基準を厳しく設けることは費用がかかることですが、環境に負荷をかけない理念のもと生産、廃棄まで管理されていることがわかりました。
  • ・専用ラインでないため混在を防ぐためのてだてとして、品種切り替え時に共洗いといって初めの約80キロを抜き取る事を確認しました。水が一番腐敗の元になるので、週中は仕方がない。週末は水洗いをするとのことです。現在の利用結集量、また、週次配達の受注では専用ラインにする事は不可能であること、品質管理上やむを得ない措置だとのこと。中身の混在した物をどういった形でも出荷する訳には行かないそうで、約80kgの味噌は廃棄処分となっていることがわかりました。

監査意見・感想など(概要)

  • ・工場用水は全て井戸水を利用しているということですが、利用すると同時に地下水を守る活動も地域住民や周囲の工場と共に出来たらよいと思います。
  • ・共洗いにより廃棄されるみそに対しての対策を話しあいました。今後、生活クラブで、福祉施設などに寄贈できないかなど検討したらどうか?生活クラブの社会運動として活用出来る可能性があるのではないか?などの意見がでました。組合員と生産者が連携した社会運動として今後の課題にできればいいなと思います。
  • ・原料に真塩を使ったものは「天然醸造100%こうじみそ」(真塩100%使用)や「信州田舎みそこうじ・こし」(真塩50%使用)があり、組合員活動としてより生活クラブの自主基準の推奨レベルまで準じている消費材の利用を進める活動も必要であると感じました。
  • ・工場内の高圧洗浄水の排水が垂れ流しになっており床が濡れていました。改善出来ないか要望します。
  • ・ゴミになるものを減らす努力(運搬用段ボールのワンウェイ使用の改善)も今後の検討課題としていただきたいと思います。

監査後の活動計画など(概要)

  • ・参加者が今日わかったことを語ることやニュースの発行をとおして、消費材の特長を伝え利用結集活動につなげていきます。
  • ・また、試食会などでも、積極的に味噌を使ったメニューをとり入れていきます。
     

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