おおぜいの自主監査

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「生活クラブ大阪」による「焼伊勢のり」の監査

監査実施日:2016/1/25

監査者 生活クラブ大阪
門真ブロック
監査参加人数 6人
監査対象生産者 みえぎょれん販売(株) 監査対象消費材 焼伊勢のり

監査した主な内容

  • ・原材料について
  • ・製造工程、検査体制について

主に以下のことが確認できました(概要)

1) 原材料、製造工程

  • <養殖 黒海苔の生産について>
    ・海苔の胞子の培養が水産試験場の水槽で始まり、漁業者とみえぎょれん販売(株)との一貫した連携のもと、種付け、海中養殖、つみとり、製造が行われていることが分かりました。
    ・三重県伊勢湾での黒海苔漁場は、桑名から鳥羽にかけてで(四日市を除く)長良川をはじめ多くの川から流れる栄養をしっかり含んだ海流の影響もあり、答志島付近の漁場は自然条件に特に恵まれた、良い環境にあることがわかりました。
  • <化学物質に頼らない生簀等の管理> 
    ・養殖海苔に使用する活性(酸処理)剤等使わないことが前提であるが、病気の発生時になど、やむを得ず使うことはあるが使用の際には厳しい基準に基づき使用する旨を届け出る(届出無かった場合には罰則がある)成分はりんご酸などの環境への負荷の少ないものであることが確認できました。
  • ・見学した海苔小屋では、入札用に成型された海苔が10枚1束で穴あきなどをチェックし、色、つや、重量を等級別に流れ作業で仕分け、一人の代表検査員が判別(格付け審査)をして100枚単位で細かな等級ごとに箱詰めされる作業を確認しました。
  • ・新社屋に移られてからのマニュアルの見直しが整い、社屋は立派で清潔に保たれ、衛生管理マニュアルに沿ってスタッフの入室方法、動線、原料の導入法がなされていました。床はグリーン(清浄エリア)とオレンジに分けられ段ボールなどはグリーンのエリアにははいらないようにしたり、工場見学ができるような通路の確保、水気が発生しないような掃除法など工夫されていました。

2) 自主的努力項目について

  • 海苔の入札、仕入れについて
    中間経費がかからない流通経路を確認することが出来ました。みえぎょれん販売㈱は三重県漁連の子会社ですが一問屋として他の問屋と同じ扱いで入札市に参加し、他の問屋と同じく入札市にて仕入れます。第6回の入札市の目録も拝見し、入札現場の様子なども伺うことができました。
  • 「生販一体となって品質向上出来る様に継続していくこと」について
    毎年、海苔養殖の閑散期に生産者(漁業者)と水産試験場研究員が出席する浜の座談会等で、みえぎょれん販売㈱も出席し、意見交換されることを確認しました。
    生活クラブが要望する製品について話し合い、安心安全で品質の良い海苔を求めている事や生活クラブとの繋がりは、環境を守る石けん運動が発端ということも伝えて下さり、組合員との間をしっかり繋いでくれていると感じました。
  • 環境への取組について 
    海の環境が海苔にも大きく影響することから植樹や山の環境を守ることにも取り組んでおられ、平成9年より「山・川・海をつなぐ未来の森」平成10年より「三重漁民の森」造成事業を行い植樹事業へ取り組んでいる事を、資料にて確認しました。(両事業あわせてのべ3万本弱を植樹)
    また、漁師の方々もせっけん運動にとりくんでおられ、家族向けの講習会なども行い、県漁連の女性部が中心に「わかしお」というせっけんの利用をし、石けん運動にも積極的に取り組まれていることを知りました。
  • 新規就業者の育成について
    海苔の後継者が低迷する中、「漁師塾」という漁業の担い手人材育成確保事業を行っている事や、答志島ではH26年度より「黒海苔委託加工施設」を建設し、最新システムの導入による生産コストの削減や労働負担の軽減、後継者確保も期待できる先駆けモデルとなっている事をお聞きしました。
  • HACCP認証取得などの管理システム導入について
    新社屋になり1からステップを踏み進めている最中。三重県食品の自主衛生管理認定制(旧:三重HACCP)を平成29年2月取得に向けて動いていることを確認しました。

監査意見・感想など(概要)

  • ・新しい工場で、作業工程のマニュアルも完成したばかりでしたので、指摘・要望することはありませんが、一つだけ事務所部分の手洗い用の洗浄剤は石けんに変更していただけるよう検討をお願いします。
  • ・生産者の皆さんも若い方がたくさんいらっしゃるようで安心です。
    海苔養殖は体力だけでなくお金もすごくかかるのだという事、自然環境や気象状況の影響をもろに受けるのだという事等々がわかり、何時も安定したのりを頂くことのありがたさがよくわかりました。
  • ・今後とも、環境保全への取組、新規就業者の育成、また生販一体となって品質向上出来る様継続されていかれることを望みます。
    説明をしていただいた前田さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

監査後の活動計画など(概要)

  • ・ブロックニュースでの広報、支部のつどいでの報告会。

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