おおぜいの自主監査

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「生活クラブ栃木」による「ほうきね牛」の監査

監査実施日:2016/2/17

監査者 生活クラブ栃木
消費委員会
監査参加人数 5人
監査対象生産者 栃木県開拓農協 監査対象消費材 ほうきね牛

監査した主な内容

  1. 畜舎内の衛生環境に留意した、家畜の生理、生態に適したストレスのかからない、飼育環境が整備されているか牛舎の現状を確認します。
  2. 排泄物がどのように処理され、堆肥がどのように完熟になるのか現状を確認します。
  3. 飲料水に適合した飲料水の使用について、地下水を使用しているのでしょうか、水質検査結果等の書類があれば提示と説明をお願いします。
  4. 畜舎内での殺虫剤の不使用について、全く使用していないのか、あるいは代用しているものがあるのか、また洗浄・清掃作業プログラムについて説明をお願いします。
  5. 飼料において定期的な放射性セシウム検査の実施とありますが、検査機関、方法、と検査頻度について、検査結果についての内容の書類があれば提示をお願いします。また、天然放射線元素の定期検査の実施についても同様にお願いします。

主に以下のことが確認できました(概要)

  1. について
    全ての牛舎は、日光や風が入る開放牛舎でゆったりとしたスペースがありました。また、生産者は牛一頭一頭毎の健康状態と成長段階、気性を把握し、それに応じた肥育を行っていました。糞尿の臭いはおもったほど感じられませんでした。
    ほうきね牛は、パス乳の生産者の酪農家で生まれ約1カ月間育てられ、哺育期から肥育後期までの約26か月間、佐藤牧場で育てられていることが分かりました。
    NPO法人日本食品安全検証機構のHACCP指導員養成ワークショップに参加され、農場HACCPを取り入れた衛生管理も行っていることを確認しました。
  2. について
    排泄物は牛の成長段階に応じて1~3ヵ月に一度機械で運び出し、熟成段階に応じた置き場所がありました。堆肥所の現場は思ったほど臭いが無く、堆肥は熟成が進むと場所を移動させ、完全完熟するまで約1年間かけて作っていることが分かりました。熟成が進むと温度が高くなり、発火する場合があることが判りました。おがくずを混ぜて熟成させる堆肥と籾殻を混ぜて熟成させる堆肥の2種類を作っていることを確認しました。また、その堆肥は栃木県開拓農協の野菜の生産者の一部が利用していることが分かりました。
  3. について
    井戸水を牛の飲料水に使用していることを確認しました。水質検査は年に1回夏から秋に行われ、行政からの委託を受けた検査機関(分析センター)の水質検査結果を書面にて確認しました。(検査日10/3:基本10項目の水質検査内容)一般細菌や大腸菌類などの項目が検査され、異常がないことを確認しました。
  4. について
    殺虫剤は散布していないとの説明を受けました。但し、春~秋までの暖かい季節に於いて飼料が汚染されない様にハエ対策として水気や堆肥の周りに設置型の薬剤を使用していることを確認しました。(ノックベイド:ハエ成虫駆除用殺虫剤) 特定症状が発見された場合の緊急連絡網と対策の手順が事務所に掲示されていました。作業分析シート、石灰や消毒液の整備がされていました。また訪問者の記録ノート、海外渡航歴などの記入欄などのチェック体制も行き届いていることを確認しました。
  5. について
    牛に食べさせるもの(水、配合飼料、牧草)全てを対象に、3か月に1度、栃木県開拓農協で放射性セシウム検査を行っていました。現在、不検出という結果が続いています。(放射能測定検査報告書確認)
    検査機関:栃木県開拓農協 測定日;2015年12月18日 サームトロン社製 シンチレーター 検出限界20Bq/kg書類にて確認しました。天然放射性元素ついては、生産者レベルでの測定は不可であり、栃木県の場合は行政が実施している空間線量の測定結果に基づき点検している。その他糞尿についても同様の自主検査を行っている報告書を確認しました。

監査意見・感想など(概要)

  • ・農場ハサップ養成ワークショップに参加され認証取得に向け努力をしているといった、更なる努力をされ、牧場の衛生管理が行き届いていた。
  • ・現状に甘んじることなく、更なる肉質向上に努め、飼料をコントロールや、牛一頭一頭の健康管理をしている。400頭もの牛を組合員のことを思い生産してくれていました。
  • ・生活クラブが、牛乳の生産過程で生まれる子牛も肥育して食べる「地域内乳肉一貫生産」の取り組みまで行っていることに、感心しました。
  • ・ほうきね牛は、生まれた直後から何を食べて、どのように育った牛なのかが分かる、全国でほとんど例がない、貴重な牛だという事を知ることができました。これからも、ほうきね牛とパス乳を利用し続けてゆくために監査で分かったことを組合員に広め、利用を呼びかけてゆきたいと思います。

監査後の活動計画など(概要)

  • ・単協機関誌「食時間」4月号に掲載し組合員一人一部配布。
  • ・消費委員会で監査報告を実施しました。

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