おおぜいの自主監査

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「生活クラブ連合会」による「はればれ育ちキャベツ」の監査

監査実施日:2016/9/6

監査者 生活クラブ連合会
自主監査委員会
監査参加人数 7人
監査対象生産者 栃木県開拓農業協同組合 監査対象消費材 はればれ育ちキャベツ

監査した主な内容

①「はればれ育ち」の規格基準が現時点で満たしているかを書類と畑で確認する。
②「はればれ育ち」にするための様々な取組み(主に自主的努力項目)を確認する。
③農業環境の推進について確認する。

主に以下のことが確認できました(概要)

①について

  • ・昨年の栽培履歴(作型:夏まき)を点検し、既に「はればれ育ち野菜」の規格基準(農薬と肥料)を満たしていることを確認した。
  • ・生産者が自主的に記録している栽培日誌(農薬や肥料の使用実績、作物の生育状況など)と「使用予定・実績肥料リスト」を照らし合わせ、現時点で「はればれ育ち」の規格基準を満たしていることを確認した。
  • ・圃場にてキャベツの生育状況および実際に使用している肥料と農薬を確認した。

②について

  • ・「はればれ育ち」の取り組み開始に向けて、農薬のカウント方法や窒素の計算方法などの勉強会を播種前に開催したことを確認した。
  • ・収穫後の圃場に麦を植えて鋤込むことで(麦の緑肥)、連作障害の回避と併せて化学肥料・農薬の削減・やわらかな土づくりに努めている。麦の播種15日後で10数cm程度に麦が成長している畑を確認した。
  • ・近隣の養豚場の豚糞とおがくずを用いて作った完熟堆肥を土作りに使用し、化学合成肥料の削減に努めている。現地で堆肥を確認した。
  • ・JAなすの北部園芸センターに出荷の際、部会メンバーが5人揃えば、荷降ろしをしながら相互でキャベツの検品を行い品質の管理をしている。出荷後に毎回ミーティングを行い、その中で病気や虫などの栽培に関する情報交換をすることで、その対策などを部会全体で協議し共有し、病害虫発生の早期発見・早期対策に繋げている。
  • ・虫の被害を最小限に抑えるため、水田と水田の間に圃場を作り団地化を防いでいる。現地の状況を確認した。
  • ・密植えしない(10aあたり4,500株と一般的な栽培の80%にしている)ことにより、光合成ができて健全な生育になり病気になりにくくなる。また薬剤が行きわたりやすくなり、散布回数を減らすことができている。
  • ・地域に合う品種(初恋、若峰、YR楽山、あさしお)を栽培し、なるべく農薬を使わないで栽培しようとしている。毎年、異なる品種を実験的に栽培している(今年度はYR万代、はるなみ)。
  • ・生活クラブに毎週出荷できるように、部会メンバーで作付計画を調整し、作付~出荷までの一覧表を作成していることを、「作付計画一覧表」で確認した。

③について

  • ・地域での草刈りや農道の管理をしている。
  • ・緑肥のために麦を植えることで、土埃の発生を抑えたり、景観をよくしたり(緑の絨毯)など、環境保全に様々な良い効果を生み出している。
  • ・規格外の大玉のキャベツを学校給食に供給しており、あわせて小学3.4年生を対象に、キャベツの生育の記録や、食べ物の大切さなどについての食育授業を行い、つながりを持っている。

監査意見・感想など(概要)

  • ・昨年の時点で「はればれ育ち」の基準をすでにクリアしているにもかかわらず、今年はさらに有機質肥料を増やして化学合成肥料を減らす取り組みをするなど、よりよいものを栽培しようとする姿勢を評価します。
  • ・虫の被害を最小限に抑えるための農薬使用はやむを得ないということを理解しました。虫の発生と農薬の使用に苦慮されていることがよくわかりました。今後の努力にも期待します。
  • ・傷みや規格外品などの事故品を出荷しない、欠品させない、等々の工夫がなされていることを評価します。
  • ・「生活クラブは農業を守ってくれている」「キャベツ部会は生活クラブと共にある」とおっしゃっていただき、うれしく感じると共に食べる力を増やさなければいけないことを痛感しました。減農薬と虫食いには相関関係があることを組合員に理解してもらい見栄えばかりを気にする風潮を打破する必要があると感じました。
  • ・率直な意見や日々のご苦労などさまざまなお話をしていただき時間が足りないほどでした。生産者と組合員の交流はやはり大きな意味のあることだと再認識できました。

監査後の活動計画など(概要)

・広報紙を作成し、監査で分かったことを伝えて利用をアピールしていきます。

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