おおぜいの自主監査

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「生活クラブ都市生活」による「うすあげ」の監査

監査実施日:2016/11/8

監査者 生活クラブ都市生活
宝塚支部
監査参加人数 4人
監査対象生産者 (株)豆伍心 監査対象消費材 うすあげ

監査した主な内容

  1. 原材料について
  2. 製造ラインについて
  3. その他

主に以下のことが確認できました(概要)

①原材料について
<大豆>…品種:フクユタカ、エンレイ

  • ・フクユタカは滋賀県の「環境こだわり農産物」として認証されており、農薬は慣行の5割以下で栽培されている。除草剤は、環境ホルモン剤が使われていない除草剤への切り替えに向け実験中。
  • ・豆伍心の豆腐は、温豆乳に天然にがりを加えて撹拌して凝固させるため、タンパク質が多くなければ固まらないが、タンパク質が多い大豆だけだと甘さが足りない。さまざまな配合ブレンドを試み、味と食感の両方を考慮した結果、タンパク質が多いフクユタカ、糖分が多く甘みが出るエンレイという配分率にたどり着いた。
  • ・滋賀県の稲作研究会と豆伍心の双方の努力で、大豆の品質改善・豆腐生産技術の向上・水分率の研究とその活用が成され、現在の美味しくて品質の良い消費材が作られるようになった。

<油>

  • ・揚げ油は非遺伝子組み換えのオーストラリア産の一番搾りのなたね油を使用している。薬品(ノルマンヘキサン)を用いて抽出、消泡剤添加だが、一般的な揚げ油に比べると品質は良いとのこと。価格と利用の側面から、揚げ油の切り替えには至っていないが、引き続き前向きに検討中。なお、油にはシリコーン(消泡剤機能がある)が配合されている。
  • ・揚げ油は毎日、酸度紙と目視によって品質を確認し、追い足し・廃油を行っているが、今年度10月より新たな判断基準に変更・実験中。また、より性能の良い油濾器の導入も検討中。
  • ・廃油や残った揚げ物は植田油脂㈱が買い取り、鶏の飼料や工業用に利用されている。

②製造ラインについて

  • ・うすあげは、豆腐とは異なる油揚げ専用の生地を製造している。うすあげは低温→高温の二段階で熟練者が手揚げしているため、機械揚げには難しい。しっかり身があるうすあげができる。
  • ・規格外となったうすあげは、油染みのひどい部分を除き全てきざみあげに加工されている。除外されたものは、植田油脂㈱が買い取り。
  • ・機械洗浄は主に湯と苛性ソーダのみで洗浄しているが、床とプラントの配管(豆腐のタンパク質が残り、菌が繁殖するため)のみ、合成洗剤のギルデオンを使用(ギルデオンは他の合成洗剤に比べると環境負荷が少ない)
  • ・洗浄・消毒など、衛生面においては従業員全員に周知徹底されている。

③その他

  • ・大豆のしぼりカスは、週に三回、産業廃棄物として回収される。
  • ・大豆の保管環境の維持や品質管理の徹底、大豆の特性や水分率などについての研究・改善が日々行われており、一層の品質向上やロス率の低減に繋がっている。

監査意見・感想など(概要)

  • ・豆伍心がより良い消費材を目指してたゆまざる努力を積み重ねている姿や、ものづくりへのこだわり・熱意が大変印象的でした。
  • ・上記の不断の努力に始まり、工場内の衛生面での徹底や、従業員の方々を大切にしている会社の姿勢、それによって従業員の方々も豆伍心を大切にしていることなどが伝わり、だからこそ、あの素晴らしい消費材ができるのだということを実感しました。
  • ・そのような、一般の組合員には見えない部分をも大事に考えていることが分かり、より一層の信頼感を感じました。
  • ・滋賀県の大豆生産者とよい関係を築き、一体となってより良い消費材・環境を目指していることに感銘を受けました。
  • ・揚げ油の管理については現在研究中とのことなので、より安心できるものとなることを期待しています。
  • ・産業廃棄物として全て処理されてしまっている大豆のしぼりカスが、おからとして消費材開発されることを切に希望します。

監査後の活動計画など(概要)

支部機関紙への掲載 交流会(予定)

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