おおぜいの自主監査

 報告一覧

「生活クラブ連合会」による「フルーツキャロット」の監査

監査実施日:2017/11/21~22

監査者 生活クラブ連合会
自主監査委員会
監査参加人数 7人
監査対象生産者 雪印メグミルク(株)/長野興農(株) 監査対象消費材 フルーツキャロット

監査した主な内容

製造及び衛生管理の取り組みについて

主に以下のことが確認できました(概要)

①FSSC22000による運用と管理について

  • ・工場のレベルアップを図る仕組みとして活用していることを確認した。
    ⇒会社としての目標を達成するために、部門→部署→個人目標まで設定していること。「内部監査」や「外部監査」で、仕組みの運用や目標達成に向けた改善点を発見し改善していること。特長の一つ、フードディフェンス(悪意ある意図的な食品汚染に対する防御)を行っていること。

②製造ラインの洗浄と手洗いについて

  • ・製造ラインは水酸化ナトリウムとその混合物(塩素系酸化剤を含む)でアルカリ洗浄し、すすぎ水はサンプリング検査(pH・異物・アレルゲンなど)していることを確認した。
  • ・手洗いは、いくつかのテストをした結果、天然やし油原料のもの(石油系でない)で泡切れがよく手に臭いが残らない、殺菌消毒ができる「せっけん液」を選んでいることを確認した。なお、このせっけん液には殺菌剤イソプロピルメチルフェノールが成分としてあることから、生活クラブとしての安全・健康・環境に対する考え方を説明した。

③原材料について

  • ・原材料の一つである「りんご天然果汁(「ビタミンC無添加のストレート果汁」」の洗浄~搾汁~密封までの製造工程を映像で確認した。なお、りんごとにんじんを洗浄する際には合成界面活性剤を使用していないことを確認した。
  • ・「りんご天然果汁」、「にんじんペースト」、「にんじんジュース」は同社須坂工場で製造していることから、搾汁する際の記録により原料を特定できるので、仕入れ先である農協管内の農家や主な栽培履歴(農薬使用等)の概要が把握できるとのこと。

④製造・衛生管理について

  • ・製造工場で使用する水は井戸水をイオン交換した水なので、純水処理室を見学した。
  • ・異物除去としてラインストレーナー、マグトラップなどライン中に数ヵ所設置し対策していることを確認した。
  • ・理化学検査(pH・糖度・酸度など)や微生物検査(一般生菌数・大腸菌など)に加えて、官能検査を重要視して行っていることと、その検査対象を確認した。
  • ・缶に充填後、液面レベルチェッカーで量を判定し、ラインで倒缶した製品については事故品かもしれないので廃棄処分とする。印字、密封センサー、カメラ検査を経て箱詰めまで機械が行うが1時間に1回は人の手による確認がされていることを確認した。

⑤環境対策について

  • ・排水処理施設を見学し汚泥を確認した。工場から出た排水を浄化処理してできるだけ自然に近い状態で河川に流している、定期的に水質検査も行っていることを確認した。
  • ・長野工場での環境活動を確認した。
    ⇒ボイラーで使用する重油は天然ガスに転換しCO2削減へ、照明のLED化、電気使用量の見える化、地下水の水質検査。製造資材を再資源化し、植物性残渣はすべて家畜のえさや堆肥にリサイクルするなどして、廃棄物の85%がリサイクルされているとのこと。(残り15%は廃プラと汚泥で焼却処理。)

監査意見・感想など(概要)

  • ・FSSC22000認証を取得して安全・安心と品質保証の向上を追求していること、工場内の環境・人・モノを管理するしくみや製品を作る工程を管理する仕組みなどが理解できました。工場の更なるレベルアップを期待します。
  • ・また、私たちの数多くの依頼事項に対して分かりやすい資料を用意し、製造現場と施設でも丁寧な説明をしてくださり、誠実さが伝わりました。
  • ・官能検査とは機器を用いた分析では測定できない品質について人間の五感(目・耳・鼻・舌・皮膚)を使った検査であり、重要かつ有効な方法であることを、今回の監査を通じて意識させられました。官能試験を全部署対象に毎月実施し官能検査員を輩出・教育していること、様々な場面において抜き取りの官能検査を実施していること、生産現場でのトラブルに早期対応できるように努めていることに、御社の品質に対するこだわりを感じました。
  • ・長野県産を主体とした国産原料にこだわり、農協や全農との提携強化を継続的に強めていることの説明を聞きました。気候変動により収穫量が不安定になってきていますが、安定的な原料確保に向けた取組みを今後とも期待します。
  • ・今後は監査の報告をより多くの組合員に伝え利用結集につなげたいと思います。

監査後の活動計画(概要)

  • ・広報紙を作成し、監査で分かったことを伝えて利用をアピールしていきます。

ページの先頭に戻る