審査委員長: 有限会社ザリガニワークス 武笠太郎さんより
普段のワークショップでは自分で作ったムシに自分で名前をつけるわけですが、今回は第三者がネーミングするという新しい試み!
全体的な印象としては「フロスカラハギクワガタ」のように学術名さながらに、ムシに対して一層興味を沸かせるような非常に上手いネーミングが多かったように思いました。各分野におけるプロフェッショナルの方々が作品に込めた思いを、皆さんがイマジネーション豊かにしっかり受け止めて下さった結果かと思います。
これまで、サステイナブル フェス!では多くのご家族が家庭内の不用品、自然物などで「創作昆虫」を生み出して下さっています。
創作のプロでなくとも楽しんで作った作品にはパワーが宿り、そのパワーが第三者にも伝播するものと考えています。
地球環境が抱える大きな課題に対しては、ほんのお遊びかもしれませんが、それこそ「バタフライ効果」のようにいつか大きな動きに繋がればと密かな期待を抱きつつ、皆さんの作品をいつも楽しみにしております。
結果発表
エントリーNo.1
アートディレクター・小林令佳さんの作品
ネーミング大賞:フロスカラハギクワガタ
命名者:だいさん
【ネーミングの由来】
4つの作品の中で一番親しみやすい印象を受けました。色使いが優しくて、模様はありますが比較的シンプルだからかなと思います。命名の理由は、糸ようじを(デンタル)フロス、背中が蝶々やキノコのようなもので色とりどりなのでカラ(フル)、テキスタイルの布の端切れを継ぎ接ぎしているのでハギ、最後はクワガタを付けました。
【審査員からのコメント】
昆虫図鑑を覗きこんだかのような本格的なネーミングに心惹かれました。使った素材の名前をふんだんに盛り込みつつ、名前として簡潔にまとめているところが高評価でした。
エントリーNo.2
彫刻家・稲垣慎さんの作品
ネーミング大賞:ヨイドレカベヨジリムシ
命名者:隣のみみみーるさん
【ネーミングの由来】
顔がお酒を飲んだように赤いので、酔っぱらいという意味深の「酔いどれ」、また胴が長く体が黒いので、日陰にある木や壁をくねくねよじりながら登って行きそうなので、この名前にしました。
【審査員からのコメント】
顔が赤い特徴を「お酒を飲んだように見えた」という発想には驚かされました。酔っぱらいながら木などに登っていく様子が目に浮かびますね。とても面白いネーミングです!
エントリーNo.3
取材漫画家/イラストレーター・新里碧さんの作品
ネーミング大賞:ヒャクアシボックリ
命名者:とまさん
【ネーミングの由来】
足が無数にあるように見えたので百足と表現しました。また、形が松ぼっくりのようにかわいらしいのでその「ボックリ」を付け足しました。
【審査員からのコメント】
リズミカルな響きで、声に出して呼びたくなる名前ですね。足が多い虫はなにかと敬遠されがちですが、「ボックリ」がつくことでかわいさが増し、大事に育ててあげたくなります。
エントリーNo.4
ネイリスト・木南里穂さんの作品
ネーミング大賞:ツマサキウツクシムシ
命名者:三毛三子さん
【ネーミングの由来】
ネイルというものはモチベーションを上げるためのアイテムだと思うし、自分がまとえ簡単に見れる身近なアートだと思うので応援の意を込めて。
【審査員からのコメント】
ネイルを「自分への応援」「身近なアート」と捉える考え方がすごく素敵だなと感じました。このムシボットをみると元気がもらえるネーミングです。
たくさんのご応募ありがとうございました!
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