《千葉》浅野ふみ子候補 政策提案への回答
浅野ふみ子候補（日本共産党）からご回答をいただきました。政策提案の各項目への賛否と、自由記述欄にご記入いただいた回答内容をご紹介します。
生活クラブからの政策提案と公開質問への回答
日本共産党 千葉県委員会
【提案への賛否一覧・浅野ふみ子氏（日本共産党）】
（１）食の安全・安心と食品表示
①農業政策の拡充を求めます。［A：賛成］
②種子法の目的を引き継ぐ新法の制定を求めます。［A：賛成］
③ゲノム編集によって作出された作物（飼料を含む）・動物の届出の義務化ならびにゲノム編集を使用したすべての食品（一次産品・加工食品）の原料表示制度の確立を求めます。 ［A：賛成］
（２）エネルギー政策
①2030年、2050年にむけたエネルギー基本計画を見直し、自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化を実現することを求めます。
【質問１】自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化の実現［A：賛成］
【質問２】核燃料サイクル政策の放棄［A：賛成］
② 自然エネルギーの導入促進のために阻害になっている送電網の優先接続・優先給電を政策化することを求めます。［A：賛成］
（３）社会福祉の充実
①消費税の増収分を在宅介護関連分野に重点的に充当することを求めます。［D：その他］
②貧困・虐待への対策・「社会的養護下にある子」の自立支援に充てる予算を確保し、必要な施策を講じることを求めます。［A：賛成］
（４）非営利セクター支援
①非営利協同セクター支援 労働者協同組合法の早期制定と非営利協同セクター支援政策を求めます。
【質問1】労働者協同組合法の早期制定［A：賛成］
【質問2】非営利協同セクター支援の具体的な政策を定めること［A：賛成］
（５）憲法・国民投票法
①憲法改正のための国民投票法の改正を求めます。［D：その他］
●政策提案への賛否（選択肢）
A：賛成 B：反対 C：態度保留 D：その他
【2019年7月1日掲載】
（１）食の安全・安心と食品表示
【質問】食料自給率の向上を図るため、次世代の農業者の就業への意欲と安定した農業生産や地域経済の安定につながる継続的な農業政策（飼料用米に関する助成、気象災害に対する補償、中山間地農業への支援、農産物や畜産飼料の生産に対する持続的な支援）などの制度化、恒久化などが必要と考えますが、貴候補はどうお考えでしょうか？
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】食料自給率の向上は国民の生存の根本にかかわり、人類社会への責任です。食料の外国依存、農産物輸入の拡大、異常な「市場まかせ」、家族営農の切り捨てを進め、農業を衰退させてきた国の責任は厳しく問われます。
早期に食料自給率を５０％台に引き上げるために、国連も「家族農業年」を設定したように、家族や協同組合などによる営農を支えます。国の責任で米価の暴落をおさえ、農産物の価格と所得補償を拡充し、将来にむけて農業に励める土台を整えることに力を尽くします。ＴＰＰ１１と日欧ＥＰＡからの離脱、日米「ＦＴＡ」交渉の中止が求められています。
②種子法の目的を引き継ぐ新法の制定を求めます。
【質問】種子法の目的を引き継ぐ新法の制定について、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】種子法は、地域の風土に合った種子を開発して、安価で供給し、農家の生産を支えてきました。都道府県の種子開発予算の減少、種子価格高騰、遺伝子組み換え種子の増加が危惧されます。
【質問】ゲノム編集技術によって作出されたすべての食品原料の予防原則にもとづく規制、表示の義務化および表示を担保するための食品のトレーサビリティ流通の確立についての貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】生物多様性への悪影響などが懸念されます。事業者が届け出る確約もないもとで、ゲノム編集による生産物と商品に表示されるのか不安です。消費者庁は「消費者委員会などから意見を聞き、検討を進める」としていますが、デメリットがさまざまある中で法的規制もなく、何よりも国民が判断すべき材料をもっていません。製品化が先走ることは絶対あってはならないと考えます。
（２）エネルギー政策
【質問】貴候補は2030年、2050年にむけたエネルギー基本計画を見直し、自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化を実現することについてどのようなお考えでしょうか？
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】原発を「重要なベースロード（基幹）電源」と位置づけた「基本計画」は、廃炉決定以外の既存原発、建設中、計画中の全原発を動かすことになります。太陽光や風力などの再生可能エネルギーのコストが下がり、原発は逆にコスト高です。野党４党共同提出の原発ゼロ基本法案の早期実現が必要です。
【質問】貴候補の核燃料サイクル政策の放棄に対するご意見をお聞かせ下さい。
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】核燃料サイクル路線は破綻しています。高速増殖炉「もんじゅ」は廃炉となり、日本原燃再処理工場の完成も２０回以上延期し、建設費は約２兆９０００億円に膨らむ見込みです。プルトニウムは国内外に長崎型原爆６０００発以上もたまっています。
【質問】貴候補は自然エネルギーの導入促進のために阻害になっている送電網の優先接続・優先給電を政策化することについてどのようなお考えでしょうか？
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】原発依存から脱却し、非常時にも活用できる再生可能エネルギー中心の分散型電源への転換をはかり、地域経済を振興させるうえからも、自然エネルギー優先の送電網の増強は重要です。
（３）社会福祉の充実
【質問】貴候補は「消費税の増収分を在宅介護関連分野に重点的に充当することを求めます。」という意見についてどうお考えでしょうか？
【回答】 D：その他
【自由記述欄】収入の少ない人ほど負担が重い消費税に頼らずに社会保障を拡充します。大企業優遇税制を是正し、中小企業並みに負担を求める（４兆円）、富裕層優遇税制を是正する（３．１兆円）、米軍への思いやり予算廃止など（０．４兆円）で、合計７.５兆円の財源が確保できます。
【質問】貴候補は「貧困・虐待対策、社会的養護下の子どもの自立支援に充てる予算を確保し、必要な施策を講じることを求めます。」という意見についてどうお考えでしょうか？
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】前問でのべた財源の一部を使い、国保料（税）引き下げ、就学前児童医療費無料化（国制度）、生活保護費削減分の復活、大学授業料半減、７０万人へ給付奨学金を支給、私立高校授業料・学校給食・幼児教育・保育の無償化、認可保育所大幅増設、児童相談所体制の抜本的強化などをすすめます。
（４）非営利セクター支援
【質問】労働者協同組合法の早期制定について、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】雇用やくらし、福祉、働く権利を守るために同組合法が労働者の立場にしっかりと立ち、長時間労働の規制や国民生活の向上につながることが重要だと考えます。
【質問】同法の制定を機に、協同組合基本法のような非営利協同セクターを支援する具体的な政策を定めることについて、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A：賛成
【自由記述欄】非営利団体の社会的役割は高く、その自主性を尊重しつつ、資金確保や活動場所の提供、税制上の優遇措置の拡充などにとりくみます。
（５）憲法、国民投票法
【質問】寄付金および広告放送の公平なルールづくりを内容とする国民投票法の改正について貴候補のお考えを教えてください。
【回答】 D：その他
【自由記述欄】国民投票法は、改憲案の広報や広告が改憲推進勢力に有利な仕組みになっており、極めて重大な欠陥があります。国民多数が改憲を望まない中で、改憲原案と改憲発議の審査の場である憲法審を動かすことは、「改憲への一里塚」となると考えます。