食べ物だけでなく、暮らしに欠かせないせっけんや家庭紙などの衛生用品についても、環境負荷を少しでも軽減できるよう努力しています。毎日の小さな積み重ねが、環境を守る大きな力になります。

天然の油脂とアルカリでつくるせっけん
せっけんは、天然の植物や動物の油脂とアルカリだけでつくるシンプルな洗剤です。古代ローマ時代、焼いた羊を神様へのささげものにする風習があり、したたり落ちた羊の油と灰が混じって “汚れを落とす不思議な土” ができた…これがせっけんのはじまり、といわれています。以来、原料も製法も基本的な原理に変わりはありません。

せっけんは自然から生まれ、自然に還る
せっけんの特徴は、水で薄まるとすぐに洗浄力（界面活性作用）を失い、短時間で分解されてしまうことです。肌への刺激が少なく、環境にあまり負荷をかけません。

環境に配慮したパッケージをめざして
2022年より、せっけん類の一部のパッケージを見直し、従来品に対しプラスチック使用量を削減しました。さらに、パッケージの一部にリサイクルPETを使用しました。

また、生活クラブのお店・デポーの一部では、2022年８月より液体石けんの量り売りがスタートしました。詰め替え用などの既に容器に入ったものを購入する従来のスタイルとは違い、容器を持参して液体石けんを必要な量だけ購入することで、ごみとなるプラスチックをさらに減らすことができます。

より公正な調達をめざして
せっけんの主原料となるパーム油はアブラヤシからとれる植物油です。主要な生産国である東南アジアでは急速な農園開発がすすんでいることから、森林破壊や労働者の人権問題など、生産体制に多くの課題が指摘されています。
2022年より、「洗濯用粒状せっけん」などせっけん類の一部をリニューアル。パーム油由来の脂肪酸の約7割を廃食用油から精製したリサイクル脂肪酸に変更しました。