《岩手》横沢たかのり候補 政策提案への回答
横沢たかのり候補(無所属)からは5月29日付でご回答をいただきました。政策提案の各項目への賛否と、自由記述欄にご記入いただいた回答内容をご紹介します。
生活クラブからの政策提案と公開質問への回答
【提案への賛否一覧・横沢たかのり氏(無所属)】
(1)食の安全・安心と食品表示
①農業政策の拡充を求めます。[A:賛成]
②種子法の目的を引き継ぐ新法の制定を求めます。[A:賛成]
③ゲノム編集によって作出された作物(飼料を含む)・動物の届出の義務化ならびにゲノム編集を使用したすべての食品(一次産品・加工食品)の原料表示制度の確立を求めます。 [A:賛成]
(2)エネルギー政策
①2030年、2050年にむけたエネルギー基本計画を見直し、自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化を実現することを求めます。
【質問1】自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化の実現[A:賛成]
【質問2】核燃料サイクル政策の放棄[A:賛成]
② 自然エネルギーの導入促進のために阻害になっている送電網の優先接続・優先給電を政策化することを求めます。[A:賛成]
(3)社会福祉の充実
①消費税の増収分を在宅介護関連分野に重点的に充当することを求めます。[A:賛成]
②貧困・虐待への対策・「社会的養護下にある子」の自立支援に充てる予算を確保し、必要な施策を講じることを求めます。[A:賛成]
(4)非営利セクター支援
①非営利協同セクター支援 労働者協同組合法の早期制定と非営利協同セクター支援政策を求めます。
【質問1】労働者協同組合法の早期制定[A:賛成]
【質問2】非営利協同セクター支援の具体的な政策を定めること[A:賛成]
(5)憲法・国民投票法
①憲法改正のための国民投票法の改正を求めます。[A:賛成]
●政策提案への賛否(選択肢)
A:賛成 B:反対 C:態度保留 D:その他
【2019年7月1日掲載】
(1)食の安全・安心と食品表示
【質問】食料自給率の向上を図るため、次世代の農業者の就業への意欲と安定した農業生産や地域経済の安定につながる継続的な農業政策(飼料用米に関する助成、気象災害に対する補償、中山間地農業への支援、農産物や畜産飼料の生産に対する持続的な支援)などの制度化、恒久化などが必要と考えますが、貴候補はどうお考えでしょうか?
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】食料安全保障のため、カロリーベースで50%、生産額ベースで70%を上回る高いレベルの自給率達成を実現していく必要があります。農業経営の安定及び農業生産力の確保を図るため、担い手育成対策の法制化、中山間地における直接支払制度の拡充、肉用牛肥育経営安定特別対策事業(マルキン)、生産基盤の維持・強化のため「畜産クラスター事業」の拡充、高品質な畜産品の輸出販売戦略の構築等、攻めと守りによる一層積極的な施策を訴えます。
②種子法の目的を引き継ぐ新法の制定を求めます。
【質問】種子法の目的を引き継ぐ新法の制定について、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】TPP(環太平洋パートナーシップ協定)批准に係る行き過ぎた市場開放政策によって、主要農産物種子法が不十分な議論のまま廃止されました。以降、多くの自治体や農業者が不安を抱えていることから、早急に復活させる必要があります。
【質問】ゲノム編集技術によって作出されたすべての食品原料の予防原則にもとづく規制、表示の義務化および表示を担保するための食品のトレーサビリティ流通の確立についての貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】ゲノム編集食品に対する消費者の不安は大きく、また商品選択権の確保のため、ご指摘の措置は必ず必要と考えます。
(2)エネルギー政策
【質問】貴候補は2030年、2050年にむけたエネルギー基本計画を見直し、自然エネルギーによる電力の脱原発、脱炭素化を実現することについてどのようなお考えでしょうか?
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】第5次エネルギー基本計画では再生可能エネルギーの「主力電源化」を目指すとしているものの、エネルギーミックスにおける再エネの目標(2030年に22~24%)はドイツ(2035年に55~60%以上)等と比較してもあまりにも低すぎます。世界的な脱炭素化の潮流に背を向き、石炭火力をベースロード電源に位置付けていることに失望するばかりです。持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むため、自然エネルギーの一層の導入を図らなければならないと考えます。
【質問】貴候補の核燃料サイクル政策の放棄に対するご意見をお聞かせ下さい。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】福島第一原発事故による過去に例のない甚大な被害を踏まえれば、「原発ゼロ社会」の早期実現は当然の帰結です。そもそもとうに核燃料サイクルは破綻しているといっても過言ではなく、その放棄は当然のことと考えます。
【質問】貴候補は自然エネルギーの導入促進のために阻害になっている送電網の優先接続・優先給電を政策化することについてどのようなお考えでしょうか?
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】再生可能エネルギーを主力電源化するため、国の責任において送電網の強化に取り組むとともに、ご指摘の通り、優先接続・優先給電を具体的に政策化していくことが必要です。
(3)社会福祉の充実
【質問】貴候補は「消費税の増収分を在宅介護関連分野に重点的に充当することを求めます。」という意見についてどうお考えでしょうか?
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】「地域共生社会」の実現に直結する在宅介護関連分野を重点的に支援するため、必要な財源を確保していくことは極めて重要な課題であると認識しております。
【質問】貴候補は「貧困・虐待対策、社会的養護下の子どもの自立支援に充てる予算を確保し、必要な施策を講じることを求めます。」という意見についてどうお考えでしょうか?
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】「社会的擁護下にある子」の現状に大変心を痛めております。特に近年、被虐待児の比率が増加していることは誠に遺憾です。児童虐待の未然防止と発生時の迅速・的確な対応を確保するため、児童相談所の体制強化を図るなど児童虐待防止対策を抜本的に強化していくことが必要です。子どもたちが不自由なく進学し、社会人として自立することができるよう、必要な予算を確保し、万全な支援体制・施策を整えることは国の当然の責務です。
(4)非営利セクター支援
【質問】労働者協同組合法の早期制定について、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】労働者がそれぞれの地域で自発的に協同組合を組織し、地域社会に貢献していける制度の創設は、本格的な人口減少社会を迎える中で、持続可能な地域社会を作っていくためにも有効な政策であり、充分に検討される必要があると考えます。
【質問】同法の制定を機に、協同組合基本法のような非営利協同セクターを支援する具体的な政策を定めることについて、貴候補の見解を教えてください。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】同様の趣旨から、ご指摘の協同組合基本法の制定といった非営利協同セクターを支援する具体的な政策を定めることが必要であると認識いたします。
(5)憲法、国民投票法
【質問】寄付金および広告放送の公平なルールづくりを内容とする国民投票法の改正について貴候補のお考えを教えてください。
【回答】 A:賛成
【自由記述欄】権力の私物化と乱用を進め、立憲主義を破壊しようとする政権が主導する憲法改正には断固反対の立場です。憲法の基本的理念と立憲主義は維持されるべきであり、恣意的・便宜的解釈は絶対に許されず、指摘される問題点について、尚一層の議論が必要であると考えます。