介護技術の研修会を開催 「生活クラブ安心システム連合」は利用者を「支えきる」介護をめざします
生活クラブから生まれた3つの社会福祉法人「いきいき福祉会(神奈川)」、「生活クラブ風の村(千葉)」「悠遊(東京)」は、生活クラブ安心システム連合の構成団体として連携し、高齢者福祉などの事業を行なっています。地域に暮らす人たちの意思を尊重し、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることを「支えきる」介護をめざしています。要介護者(事業所の利用契約者)が普通の暮らしを取り戻すことが寝たきりにさせないことにつながると、「10の基本ケア」に沿った介護サービスを提供しています。
生活クラブ安心システム連合は、介護事業を担う職員を対象とした合同研修会を年3回開催し、基本的なケア技術の習得を進めています。2月24日、17年度の3回目となる技術等修得研修会は、いきいき福祉会の「特別養護老人ホーム ラポール三ツ沢」(横浜市)で2月に開催され、今春入職予定の学生も含めた17名が参加しました。
研修会は基本ケアの1つである「床に足をつけて正しい座位をとる」ための介助技術を中心に行なわれました。参加者は3つのグループに分かれ、2人1組で交互に利用者と介護者の役割になりながら、介助の実技実習をしました。
椅子に座っている利用者への声かけから始め、足や膝の位置、手の取り方などをひとつひとつ確認し、「手にひいて立たせない」などのチェックをします。「腕の位置を少し下げた方が安定しますね」「腰をもっと落としてください」などとお互いに確認しながら、利用者のさまざまな状況を想定した立ち上がりや側面介助などの実技訓練を繰り返しました。
また、この4月から生活クラブ風の村と悠遊に入職する新人の学生たちのグループでは、介護者は利用者の目線まで下がって声をかける、腰に負担をかけないような姿勢をとるなどの【実習から始めました。より実践的な立ち上がりの実技になると、戸惑ったような表情を浮かべながらも最後まで真剣に取り組んでいました。研修を終えた学生からは「4月からの仕事に生かしていきたい」「初めてのことが多く、不安もあるが頑張りたいと思う」などの感想が聞かれました。
同日に行なわれたリーダー研究会では、研修に参加できない職員の実践に役立てようと、教材用の動画撮影もしました。職員の介助が全体的にレベルアップすることは、利用者が安心して暮らせることにつながります。
生活クラブ安心システム連合はこのような活動を通して、原則とする「10の基本ケア」の徹底に取り組んでいます。
【2018年4月3日掲載】