本文へジャンプする。
本ウェブサイトを利用するには、JavaScriptおよびスタイルシートを有効にする必要があります。
生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
こだわりの安心食材を宅配します。
ここからサイト内共通メニューです。

2010年アジア姉妹会議「経済的参加」などをテーマに討議、交流

「経済的参加」などをテーマに討議、交流

 姉妹提携を結び、交流を続けている生活クラブ連合会と台湾の「主婦連盟生協」、韓国の「女性民友会生協」の3生協は昨年の11月19日、千葉市で、定期会議「2010年アジア姉妹会議」を開催しました。会議には、来日した台湾、韓国の生協役員のほか、生活クラブ連合会女性委員会のメンバーや生活クラブの組合員ら計約120人が出席、真剣な討議や経験交流が行われました。(2011年1月21日掲載) 

3姉妹はこれまで以上に力合わせて

吉田由美子さん

 1998年に開催された「国際協同組合同盟(ICA)アジア太平洋地域女性フォーラム」などをきっかけに、3団体は99年に、協同組合の設立と発展のために相互協力と交流を行うことを確認する「3者姉妹提携についての覚書」に調印。言葉の壁や、制度や社会風土の違いを乗り越え、協同組合として進むべき方向性や、遺伝子組み換え(GM)食品への反対運動などをテーマに交流、ほぼ毎年、各国の持ち回りで「アジア姉妹会議」を続けてきています(2008年以降は隔年)。
  2005年には8つの原則からなる「私たちの考える協同組合の価値と原則2005」を3団体で確認。今回の会議は、この「価値と原則」の第3原則に当たる「組合員の経済的参加」を全体会のテーマとして開催しました。  
  会議の冒頭で、生活クラブ連合会女性委員会委員長の新保ちい子さんが「私たちは、協同組合に主体的に参加する個々の人間の持つ力とさまざまなネットワークで地域社会を変えていくことを使命としている。3姉妹がアジアの地でこれまで以上に力を合わせなければならない」とあいさつ。同委員会副委員長の吉田由美子さんの問題提起に続いて、3団体からそれぞれ報告が行われました。  生協の事業の基盤となる出資金や、事業の継続を保障する「利用」を含む「経済的参加」は、生協を運営していく上で極めて重要で避けて通れないテーマですが、世界的な不況が広がる中で、重くデリケートなテーマとなりました。とはいえ、報告や質疑応答は終始、前向きで、困難を乗り越えていこうとする女性たちの力強さがうかがえました。

ネット利用は? マイレージ制度って?

吉田由美子さん

 台湾主婦連盟生協理事主席の陳秀枝(チェン・シュウジィ)さんは、土地と作業倉庫の購入代金を組合員と銀行から借り入れましたが、「『価値と原則』にあまりそぐわないと反省している」と報告。「組合員は取扱品の利用だけに興味を持ち、生協運動に参加する真の意義を理解していない」と、直面している課題も明らかにしました。
  また、韓国女性民友会生協理事の朴正娥(パク・ジョンア)さんは「出資金が増えているが、物価が上昇しており、十分だとは言えない。組合員は増えても、利用していない人も徐々に増えている。それは生協へのアイデンティティーを持っていないからだ」と述べました。  
  生活クラブからは、さがみ生活クラブ理事長の藤田ほのみさんが組合員交流の場にもなっている「出資金在高確認集会」の様子を、北東京生活クラブ理事の大山由起江さんが、独自の基準で認定している「Sマーク消費材」の利用促進キャンペーンを、それぞれ報告しました。  
  同時通訳を駆使して、質疑応答も活発に行われ、「台湾や韓国でインターネットのソーシャルネットワークを経営に活用する予定はあるのか」「韓国で導入されている『現金マイレージ制度』を詳しく教えてほしい」「Sマーク消費材キャンペーンの内容を知りたい」など、自国の活動の参考にしたいという思いからか、具体的な活動に言及した質問が目立ちました。

「若者への食文化伝承」などの分科会も

山本百合さん

 続いて、3団体がそれぞれの国で展開している反GM運動の活動状況を報告。日本からは生活クラブ千葉理事の山本百合さんが、NON-GM原料でつくられた消費材のなたね油缶の着ぐるみ姿で登壇、GMナタネの監視活動などを紹介し、会場を沸かせました。  
  最後に全体会のまとめとして、吉田さんは「歴史や制度など背景の違いで理解し合うのはとても難しいが、そこを乗り越え、一生懸命理解し合うことで、団体の交流だけでなく、それぞれの国の交流まで深めていきたい」と述べました。
  全体会に続いて、この日の午後は「リーダーの役割と育成」「若者への食文化伝承」の2つのテーマの分科会が開催されました。
  このうち「若者への食文化伝承」では、「若年層の組合員が少ない」(台湾)、「若い主婦たちは料理を、家庭で親から習うのでなく、インターネットで知るようになっている」(韓国)、「米の消費量は約50年で半減してしまった」(日本)など、各国で共通する悩みが報告されました。その上で、インターネットや講習会などで食文化を若い世代に伝える地道な試みがそれぞれで行われていることも明らかにされました。また、生活クラブからは伝統的な正月料理「おせち料理」を供給していることも紹介しました。
  質疑応答の中で、韓国の参加者が「私の子どものころは学校で、米を食べると頭が悪くなると教えられた。米が足りなかったわけではないのに、その後、アメリカからの小麦の輸入が増えた」と発言、教育や食文化が食料自給にも大きな影響を与えていることが指摘されました。  
  千葉市内のレストランに会場を移して開かれた夜の交流会では、それぞれの国から歌や踊りが披露され、楽しく和やかな雰囲気の中で、親密な交流が行われました。

写真左から、分科会風景、踊りを披露する台湾メンバー、チマ・チョゴリ姿の韓国メンバー

生活クラブをはじめませんか?

42万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

生活クラブ連合会のSNS公式アカウント
本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。