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生活クラブ親生会「食品加工工場の相互点検会」を実施

生活クラブ親生会「食品加工工場の相互点検会」を実施

 生活クラブの消費材を作っている提携生産者の組織である「生活クラブ親生会」。その地域組織の北海道親生会は7月22日、23日の2日間にわたって「食品加工工場の相互点検会」を実施しました。これは、「消費材事故」の減少を目指して4年前から実施している、生産者同士で工場を相互点検する活動です。(2010年8月24日掲載) 

北海道チクレンミート
意見だけでなく具体的改善方法も

木村政一さん

  「今日はうちの製造工場のいいところも悪いところもすべて見ていただき、忌憚のない指摘をお願いします」
  (株)北海道チクレンミート常務取締役の木村政一さんは、緊張した面持ちで参加者に呼びかけます。
  相互点検とは文字どおり生産に携わる者同士が製造工場を点検し、衛生管理について情報交換することで消費材の事故を減らそうという取組みです。
  今回の活動に同席した生活クラブ連合会の渡部孝之常務理事は、消費材の事故が招く問題を次のように参加者に語ります。
  「消費材の事故はささいなものでも組合員組織の問題になりかねません。また、事故を処理するには多大な労力もコストもかかります。ですから事故がひとつでもなくなるよう加工食品分野の消費材をつくるもの同士、知恵を出し合う機会にしてください」
  初日は生活クラブが牛肉で提携する北海道チクレン農業協同組合連合会の関連会社で、Sコンビーフ缶やビーフカレーなどの消費材をつくる北海道チクレンミートの点検。実際に消費材の「牛どんの具」の製造工程に沿って、北海道親生会や親生会自主管理部会のメンバーら23人が衛生管理の視点でチェックしました。
  そして、点検後の意見交換会では「洗浄に使うホースが床に付いているところがあります。きちんと巻き取り、床に触れないようにしたほうが衛生的です」、「スノコを敷いてある箇所がありましたが、その下が掃除しにくいのでカゴ車などに変えたほうがよいと思います」など、冒頭の木村常務の挨拶のように忌憚のない意見が出ました。

受け入れる生産者も、点検する生産者も緊張に包まれます。

 しかし、それらの意見は指摘のみで終わるのではなく、具体的な改善方法なども同時に示されます。また、「物を置く位置は床に枠線を描けば、誰でもぴったり置くようになります。人間の心理を活用して整理整頓を進めるのがよいと思います」など、自社工場で成果のあった事例のアドバイスもありました。
生活クラブ親生会・自主管理部会の部会長で(株)マルモ青木味噌醤油醸造・社長の青木幸彦さんは、「衛生面などを外部監査する会社もありますが、依頼すれば何十万円もかかります。でも、私たちは消費材をつくる仲間。相互点検会は無料で実施しています。指摘を受けたことを活かして、事故品の発生を未然に防いでほしいと思います」と話します。

NSニッセイ
参加したメンバーにも役立つことが

高橋晃彦さん

 2日目は化学調味料をいっさい使用しない魚加工品や、サケなどを消費材として生産している(株)NSニッセイの工場点検を行いました。
  「ちょっと気後れしているのが、いまの正直な気持ちです。でも、ご意見はすべて受け止めていきたいと思います」と、点検に先立って取締役専務の高橋晃彦さんは心境を語ります。
  前日に点検を受けた北海道チクレンミートの生産者もふくめ、消費材の「ししゃも」の製造工程に沿ってメンバーは工場をチェック。意見交換会では、「工場内への持ち込み禁止品を従業員に示す文字が小さいと思います。写真などを使い視覚的に分かりやすくしたほうが効果があるのでは」「液体名をテープに書いてボトルに張っていますが、ボトルを色分けすれば、テープを使う必要がなくなると思います」など、いろいろな意見が出ました。
  高橋専務は「約80件の指摘がありましたが、100以上出ることを覚悟していたので少しほっとしています。しかし、消費材をつくる仲間のみなさんからいただいた意見です。すぐに改善に取りかかろうと思います」と決意を語りました。
  生活クラブ親生会の副会長であり、北海道親生会のメンバーである、みついし昆布(株)・常務取締役の榎本恵子さんは、2日間にわたった相互点検会を次のように振り返ります。
  「2種の工場を見たり意見交換会での指摘を聞いていると、自分の会社でも役立つことや気づかされたことがたくさんありました。点検を受けた生産者のみならず参加したメンバーは、そのような課題を一つひとつ解決していき、来年はさらに信頼される生産者になっていましょう」
  親生会がすすめる相互点検は、1回目の点検から1、2年の間隔をあけてもう一度点検を行います。そして指摘を受けた事項を、点検を受け入れた生産者がどのように改善、工夫したかを確認します。
  このように生産者の衛生管理など品質の向上にむけた取組みには終わりはありません。「P(計画)・D(実行)・C(評価)・A(改善)」のサイクルを地道に繰り返すこと、その努力こそが消費材の安全安心や信頼の獲得に結びつくと考えるからです。
  北海道親生会では今回の2生産者を皮切りに、各社順番に相互点検会を開催する予定です。

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