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生協の食材宅配【生活クラブ】
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Sマーク消費材利用キャンペーン集会を開催

Sマーク消費材利用キャンペーンスタート集会

 新しい認定基準に基づいて決まった94品目のSマーク消費材。生産者と組合員リーダーが一堂に会し、「運動」「信頼」「品質」という3つの認定要件を確認するとともに、集会をスタートとして9月から始まる「Sマーク消費材利用キャンペーン」の活性化に向けて生産者、組合員が熱いメッセージを発しました。(2009年7月15日掲載) 

ともにつくり上げる精神

連合会加藤会長(右)より認定証を受け取る平田牧場社長の新田さん

  新しい認定基準によるSマーク消費材が連合理事会で決まったのは4月。これまでSマーク消費材だったもののほかに「どら焼き」や「餃子」、「飲むヨーグルト」など25品目が新たに認定されました。この利用を高めることなどを目的に7月8日、東京で開かれたSマーク消費材利用キャンペーン・スタート集会には生産者、組合員ら約330人が参加しました。
  集会の冒頭、連合会会長の加藤好一さんは、独自の基準で認定するSマーク消費材について「Sという文字は生産者と消費者の手と手が結びあっていることをイメージ化したものです。ともに作り上げていくという精神を忘れてはいけません」と述べ、中国産ギョーザ事件について、経済評論家・内橋克人さんが近著に記した一節をこう紹介しました。
  <問題の冷凍ギョーザは、原料から製造、包装まですべて中国メードでありながら、「CО・ОP手作り餃子」と表示されている。「手作り」の「手」とはだれの手だったのか。独自の理念を貫く生活クラブ生協などは国産素材にこだわり、日本生協連のPB商品とは一線を画す。「スーパーと同じ土俵で勝負」と旗を振る日本生協連とは対極にある>
  そして、加藤さんは、
「こういう評価があるのは、組合員の利用結集があったからこそ。Sマーク消費材も具体的な利用がなければその水準を維持できない。この原点も忘れてはいけません」と締めくくりました。
  続いてSマーク認定証の授与があり、豚肉がSマークに認定された平田牧場社長の新田嘉七さんが、生活クラブ親生会会長としてこう挨拶しました。
  「新Sマークは生活クラブが新たなスタートを切るきっかけになると思います。Sマークの定義は運動、信頼、品質というキーワードと、それを確かなものにするために利用結集を実践していくということで、生産者にとってはうれしい限りです。自給力の向上をはじめとする社会問題の解決に向けて、つくる手と食べる手が共同してそれを実現していきましょう」

利用結集が重要

 ここで、Sマーク消費材の認定基準の見直しがなぜ必要だったのか。それを簡単におさらいしておきましょう。
生活クラブでは1997年に発足した「自主管理監査制度」の自主基準の達成はもちろんのこと、消費材としての完成度が高く、社会に訴えかけられるものであることなど、厳しい基準を満たして認められたものを「Sマーク消費材」として認定してきました。しかし、自主管理監査制度の活動の積み重ねにより、消費材の水準が年々高まり、従来のSマーク消費材の優位性が際立たなくなってきました。
  そこで2006年から見直しが進められることになったのです。新たな「Sマーク消費材」の定義は①生活クラブの「運動」を進めるのに役立ち②組合員と生産者の「信頼」が強化でき③その結果「品質」を向上させることができる―の3つです。「運動」「信頼」「品質」の3つのキーワードについて、Sマーク消費材利用キャンペーン推進会議の一政伸子さんは集会で、「初めからあったものではなく、討議のなかから導き出された要件で、メッセージ力を強化して共同購入の力や価値が見える」と指摘しました。
  集会ではまた、<Sマーク消費材の新認定について>のテーマで、新Sマークの認定過程や3つのキーワードについて、拡大Sマーク認定委員会、自主管理委員会、自主監査委員会、連合消費委員会からそれぞれ詳しい説明がありました。この中で強調されたのが、利用結集の重要性でした。「利用結集が信頼関係を強化することにつながり、それがまた消費材のレベルアップを可能ならしめ品質の向上にもつながる」(連合消費委員会の中山和見さん)からです。

生活クラブの中心的な運動に

新しく認定を受けた生産者11団体からメッセージ

 新Sマーク消費材の認定についての説明の後、新しく認定された消費材の生産者11団体からメッセージが表明されました。
「身が引き締まる思い」(JAたきかわ・江部乙米)、「お米のエッセンスが詰まった消費材と確信している」(相生ユニビオ・みりん風醸造調味料)、「組合員の声が詰まった消費材」(共生食品・むし焼きそば)、「備蓄米の有効利用の一環」(全国農協食品・鶏ごぼうごはん)、「Sマークの責任と役割を意識して、Sマーク産地を目指して頑張っていきたい」(栃木県開拓農協・ほうきね牛、栃木開拓牛)、「拡大の道具として大いに使っていただきたい」(美勢商事・餃子)などの、熱いメッセージが発せられました。
この後、神奈川(2009年度の活動方針の柱「Sマーク消費材で仲間づくりと利用結集」など)、岩手(機関紙の表紙でSマーク消費材を特集など)、大阪(11月の生協まつりでSマーク消費材コーナーなど)、長野(秋から冬にかけて消費材フェスタをブロックで開催など)、湘南(新Sマークで秋のスタート集会など)の5単協からの活動報告と意見交換、連合会からの情報発信についての説明あり、最後に、生産者と組合員からのアピールがありました。
「Sマークのキーワードである運動、信頼、品質をいかに製造現場へ共感させていくかが私たちの務めだと思います。それを再認識してキャンペーンの成功に向けて頑張っていきたい」と、生活クラブ親生会事務局長でヱスケー石?の小林衛さん。そしてSマーク消費材利用キャンペーン推進会議の坂本美佐子さんは、集会をこう締めくくりました。
「運動、信頼、品質の視点にたった新しいSマーク消費材がデビューしました。新Sマーク消費材を通して、組合員はもちろんのこと、広く社会にもメッセージを発信します。各単協もこの秋にキャンペーンを行い新Sマーク消費材について語り合い、組合員の理解を深め、組合員拡大と利用を強化すべく、活動を進めましょう。今後、組合員リーダーの交代などによる世代交代は避けられませんが、しっかりSマーク消費材利用運動を継承し、生活クラブの中心的な運動に育てていきましょう」

「Sマーク検定」と「Sマークの問題解決力」がスタート

 9月から始まる「Sマーク消費材利用キャンペーン」に先立ち、ホームページでは、「Sマーク検定」と「Sマークの問題解決力」が、7月15日スタートしました。
厳しい基準で選定された自慢の「Sマーク消費材」。その消費材の特長がクイズになった「Sマーク検定」。10級から1級まで、 各級は10問。8問以上正解でクリア。見事、全ての級をクリアしたら「Sマークの達人」に認定され、「達人名鑑」に記載されます。  あなたも「Sマークの達人」めざしてチャレンジしてみませんか。
*「Sマーク検定」チャレンジは、終了しました。

またSマーク品を利用することで、どれだけ食料自給力がアップするか、どれだけ食品添加物を
削減するか、どれだけCO2を削減するか、の「問題解決力」も紹介しています。
*「Sマークの問題解決力」は、終了しました。

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