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水産・畜産の学習と「浜のおかあさん料理講習会」

水産・畜産の学習と「浜のおかあさん料理講習会」

 生活クラブのほたてや鮭、牛肉の産地である北海道の雄武町。同町との「まるごと」の提携を目指して2009年、「雄武と生活クラブの提携懇談会」がスタートしました。これまでに産地での交流会を重ねてきたほか、昨年2月には、雄武漁協婦人部の7人が生活クラブ東京を訪れ、初の消費地交流会「浜のおかあさん料理講習会」が開かれました。これに続く2回目の消費地交流会として2月7日、生活クラブ神奈川の緑センターで「雄武生産者交流会」(組合員教育講座 横浜北消費委員会・ユニオン共同購入政策委員会共催)が開かれました。 (2011年3月2日掲載)  

水産政策のモデル産地のひとつが雄武漁協

・交流会は、組合員が生活クラブの消費材政策について学び「どうしてこの消費材を取組んでいるのか」「いろいろな活動の提案の基となるものは何なのか」を知る機会とする
・雄武漁協との提携の歴史について学ぶ
・生産者との交流をきっかけに「おおぜいの組合員に消費材の良さを伝えたい」と元気に利用結集活動を進める第1歩とする

―の3点を目的にしました。このため、料理講習会の前に生活クラブの水産政策と雄武漁協との提携の説明のほか、雄武漁協や北海道チクレン農協連合会などの担当者による学習時間が設けられました。
  2008年に策定された「生活クラブ水産政策」は、漁獲量の減少や漁業者の高齢化という事態を受けてまとめられました。このなかで今後の水産物取組みに向けた強化策として「産地形成」と「水産資源の利用と保全」を掲げています。産地形成では「国内自給を進めていく基礎となる産地を確立するため、漁協・漁連との直接提携を中心に、持続可能な生産と消費のモデルづくりをめざします」とし、その際には、資源管理や環境保全に取組み努力している漁連や漁協、地域づくりや地域再生とつながる生産者の取組みを優先することとしています。そのモデルとなる6産地のひとつが雄武漁協です。生活クラブ連合会開発部の志村保幸水産課長はその特長と、直接提携することによる将来展望をこう説明しました。
  「『俺の代で終わり』という漁業者が圧倒的な産地が多いなかで、雄武漁協は資源管理に力を注ぐことで後継者も育っています。産地交流は2002年から続いていますが、昨年は雄武漁協が進めている植樹活動に組合員が参加し、私たちも資源管理に協力しています。34万人組合員で日本の漁業を再生すると言うのは無理があるかもしれませんが、産地を特定して生産者と消費者が直接提携する成功例をつくり、さらにこのモデルが一般化させることで日本漁業の持続可能性に貢献したいと考えています」

資源管理型漁業や畜産の実際を紹介

 この日、雄武漁協からは組合長の片川隆市さんをはじめ、料理講習会で講師役を担った女性部の4人を含めて7人、このほか提携先の北海道漁協連合会から3人、北海道チクレン農協連合会と肉牛生産者の(有)おうむアグリファームから3人が参加。それぞれの担当者が、雄武漁協と取組んでいる消費材や漁協が取組む資源管理型漁業を、また、肉牛の流通経路やアンガス牛の肥育環境の特長などについてスライドを用いながら説明しました。 
  雄武漁協の真鍋浩次さんは、漁場を4区画に分け、1区画ごとに稚貝を海に放ってから4年後に漁獲するほたての「栽培漁業」や、鮭の放流事業と環境整備の一環として植樹活動に取組んでいること、また、「毛がには8cm以下は水揚げできない取り決めになっていますが、雄武漁協ではこれを8.3cmとして、これ以下は海に還すようにしています」と、資源管理型漁業の実際を紹介しました。 
  オホーツク海に面している雄武町の海岸面積は約34kmにわたっています。漁協の組合員は正、准合計で134人。生活クラブが取組むほたてや鮭、毛がにの他、たこ、かれい、昆布、うになどの水揚げがあります。平成8年からは環境整備のために「お魚を殖やす植樹」活動を始め、15年間でしらかばやアカエゾマツなど約1万3,000本をオホーツク海に流れ出る幌内川流域に植樹してきました。「昨年は生活クラブからの参加もあり、植樹活動の参加者は延べで1,084人にのぼっています」(真鍋さん)

料理講習会では「目からウロコ」の感想が

料理講習会の様子

 浜のおかあさんによる料理講習のメニューは「鮭の三平汁」「ほたてのオーロラソース和え」「かにご飯」の3品ですが、その前にほたての上手な解凍方法と切り方、鮭を焼くのは解凍後?解凍前?、毛がにの上手な解凍方法、さらに牛肉のおいしい焼き方のデモンストレーションが行われました。「鮭は解凍してから焼くのがベスト。ただし焼きすぎるとパサパサしてしまうので注意」、「ほたての繊維は縦なので横切りせずに、それに沿うように縦切りすれば食感が楽しめる」といった漁協や漁連担当者の話に、参加者からは「目からウロコ」という感想が聞かれました。  
  料理講習は約30人の参加者が3つのグループに分かれて行われました。「鮭の三平汁」は比較的馴染みのある料理ですが、「ほたてのオーロラソース和え」は浜のおかあさんたちならではの料理。刺身用ほたて500gをサッと湯通ししてからキッチンペーパーで水気を取り、軽く塩、コショウをしてから片栗粉をまぶしてサラダ油で揚げる。これをマヨネーズ50gとケチャップ150gを混ぜ合わせたものと和え、最後に乾燥パセリを散らして出来上がり(5人前)。調理はいたってシンプルですが、写真のように野菜サラダと合わせれば豪華さが際立ちます。また、お米5合に対してかにの剥き身450gを使った「かにご飯」(5人前)は、「あんなにかにを入れるの」という驚きの声が上がるほどの豪快さ。この3品に「ほたてのお刺身」「いくら醤油漬け」を加え、さらには、北海道チクレンの東谷隆幸さんによる上手なステーキの焼き方講習による「アンガス牛ステーキ大根おろし添え」が並んだ試食・交流会では、料理のポイントや漁業や畜産の現状などについて意見を交わしました。

ほたてのオーロラソース和え

 参加者からは「雄武の消費材をもっと広めたい」や「おいしいものを食べることができて幸せでした。漁業が大変なのは知っていましたが、これからもおいしいものを食べ続けていきたいので宜しくお願いします」などのメッセージやエールが浜のおかあさんをはじめとする生産者に送られました。  
  生産者交流会は3時間にわたりましたが、生活クラブ神奈川ユニオン副理事長の一政伸子さんは、「雄武での産地交流会に参加して、雄武漁協は育てて獲るという漁業を実践し、漁業を続けていくことを地域で努力していると感じました。雄武をはじめとする6つのモデル産地との取組みを通して、日本漁業のこれからの一歩をつくっていきたいと思います」と話しました。また、みどりコモンズ消費委員長の岩浅富美子さんは、「このおいしさを自分だけではなく、家族、友人、生活クラブに入っていない地域の人にも伝えてもらいたい」と締めくくりました。

雄武生産者交流会に参加した皆さん

◆「浜のおかあさん料理講習会のレシピ

メニュー 材料 作り方
鮭の三平汁
鮭の三平汁

・鮭(新巻鮭or山漬鮭) …
半身1枚
・大根…1/2本
・ニンジン…1本
・ジャガイモ…5個
・ねぎ…1本
・昆布…100g
・水…2L 
・ほんだし…適量 
・塩…適量

1.大根、ニンジンはイチョウ切りする。ジャガイモは乱切りし、ねぎは斜め切りする。

2.鮭を食べやすい大きさに切る。

3.鍋に水をいれ、昆布を加えて火をかける。

4.3が沸いたら大根、ニンジン、ジャガイモをいれ柔らかくなったら鮭を入れる。

5.鮭に火が通ったらほんだし、塩で味を調え最後にねぎを加えて出来上がり。

ほたてのオーロラソース和え
ほたてのオーロラソース和え

・ほたて(刺身食用)…500g
・塩、コショウ…少々
・片栗粉…適量
・サラダ油…適量
・マヨネーズ…50g
・ケチャップ…150g
・パセリ(乾燥)…適量

1.ほたてをサッと湯通ししてからキッチンペーパーで水気を取り、軽く塩、コショウをしてから片栗粉をまぶす。

2.1をサラダ油で揚げる。

3.マヨネーズ、ケッチャプをまぜる。

4.2と3を和える。

5.最後にパセリを散らして出来上がり。

かにご飯
かにご飯

・お米…5合 
・かにの剥き身…450g
・ゴボウ…1本
・ニンジン…1/2本 
・サラダ油…大さじ2杯
・大葉…適量
A{酒…大さじ2杯、 みりん…大さじ3杯、 醤油…大さじ3杯、 砂糖…大さじ5杯、 塩…大さじ1杯}

1.ゴボウはささがきにし、ニンジンはみじん切りにする、しめじはほぐして置く。

2.米は硬めに炊いておく。

3.鍋に油を入れゴボウ、ニンジンを炒める。

4.3が「しんなり」したらシメジとかにの剥き身とAの調味料を入れ水気が飛ぶまで炒める。

5.炊けたご飯に4を合わせる。

6.大葉をみじん切りにして、ご飯の上に散らして出来上がり。

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