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生協の食材宅配【生活クラブ】
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福島から神戸へようこそ!

東日本大震災の救援、復興支援に、いち早く生活クラブ都市生活とエスコープ大阪がカンパに取り組みました。そのカンパ金を使い、生活クラブふくしまから組合員とその親子15名を淡路と神戸に招待しました。(生活クラブ都市生活の機関紙「都市生活」11月号の記事から紹介します)。(2011年10月7日掲載)


3日目、ポートタワーに上ったあと、南京町で記念撮影。 9月17日から2泊3日の短い旅行ですが、少しの間だけでも震災のことを忘れて楽しんでもらうことができたらと、カンパ金を寄託したNPO都市生活コミュニティセンター(※)と共催で企画。15名の定員のところ90名を超える応募がありました。
 しあわせの村で生活クラブ都市生活とエスコープ大阪の組合員を交え、顔合わせをしました。16年前の震災を経験した時に、生活クラブの組合員のカンパが私たちの復興の大きな手助けとなったことや、今回その時の経験をもとに、この企画をすることになった経緯などを紹介しました。
 福島の組合員からは、震災の被害は屋根のかわらが落ちるなど大したことはなかったが、その後の原発の被害が大きいことなどが、短い自己紹介の中で話されました。震災直後スーパーから商品がなくなっても、生活クラブで共同購入している組合員には消費材が届けられ、この時ほど組合員でよかったと思ったことはなかったというエピソードを聞きました。「東北の人たちは我慢強く弱音を吐かないが、今回は、自分たちが今の福島の現状を伝えなければならないと思って参加した」という人もいました。「子どもたちは今、自分たちの胸に被ばく線量を測る線量計バッジを付けて登校しています。毎日累積される被ばく量を測っているのです。校庭の表土をとってビニールシートをかぶせているだけでは、何の解決策にもならないのです。行政は何もしてくれません。」と話してくれた二人の子供を持つお父さんの話はとても重いものでした。
 この旅行はたった3日間でしたが、福島の人たちにとっては被ばくのことを考えずにふかふかの芝生や砂浜を歩くことのできる意義のある3日間でした。このつながりを大切に、私たちは福島の人たちのことを忘れずに、できることをこれからも考えていきたいと思います。

(※)NPO都市生活コミュニティセンター:阪神大震災の際に都市生活生協に寄せられたカンパ(生活クラブ連合会やグリ-ンコープ連合、関西の生協などから)をもとに取り組んだ被災者支援の活動から生まれた組織。地域福祉の活動(介護保険事業)、国内外の自然災害における救援支援の取り組みなど阪神大震災以降のネットワークを活かして活動している。

「こうべあわじリフレッシュツアー」に参加して

3人の方から感想を寄せていただきましたのでご紹介します。

雨天の1日目、本部センターでウェルカム・バーベキュー。【Aさん】
 今回、このような貴重な機会を設けて頂きありがとうございました。
 3月11日の東日本大震災・原発事故から、私達はずっとあたまをかかえてきました。
ニュースでは新潟に転校した福島県の小学生がいじめにあう、東京で福島ナンバーの車に落書きをする、愛知の花火大会で福島の花火の打ち上げに苦情がくるなど、全国で福島への差別がとてもひどい状況です。自分たちに被害がなければいい。そういう考えを持っている人が全国にいると思うと胸が苦しくなります。
 ツアーの初日。私達の話を聞いて涙を流していた方を見た時、少し安心しました。「ちゃんと理解してくれる人もいるんだ。」と思い、私も少し泣きそうになりました。このツアーのスタッフさんは皆優しくて、きちんと話を聞いて下さいました。それだけでも充分嬉しかったです。
 またこのような機会があったら参加したいです。本当にありがとうございました。

【Bさん】
 わたしは、今回の中で楽しかったことが、3つあります。
 1つめは、イングランドの丘です。わたしは、コアラを、見るのが、はじめてだったので、とてもかわいかったです。コアラのえさを、食べているところも、見ました。食べているところも、かわいかったです。
 2つめは、海でいっぱいあそんだことです。わたしのすんでいるところは、ほおしゃせんが、あって、いっぱいあそべなかったけれど、今回は、おもいっきりあそべてうれしかったです。
 3つめは、南京町に、行ったことです。南京町では、おいしいものが、いっぱいありました。どれも、おいしかったです。
 また、こうべに、行きたいです。
 

2日目は淡路島、大浜海水浴場で。淡路島牧場にも行きました。【Cさん】
 台風の被害は、大丈夫だったでしょうか? 夢のような3日間ありがとうございました。
 震災から6ヶ月、放射線数値を確認したり、産地を見ながら食材を購入したり、今では日常となったこの生活も、旅行に参加させていただき、いかに非日常的だったかと、改めて感じるものでありました。
 とにかく子どもを遠くへ遠くへ連れ出したい、そんな思いで過ごしていた私にとって、二人一緒にこうべ・あわじに行けるなんて、感謝の気持ちで一杯です。 何の心配もない外遊び、今年初めてのプール、次は何時か……海なんて……すべて子どもから取り上げてしまったものを経験させていただきました。息子のほんとうの笑顔を久しぶりに見ることが出来ました。ありがとうございます。
 福島では、住民の間でも放射線への意識の差がはげしく、神経質扱いを受けそうで、最近は、口を閉ざしがちでした。2日目の夕食では、同じ気持ちの人の集まりで安心しておしゃべりすることが出来ました。
 感謝の気持ちは書ききれるものではありませんが、このへんで失礼いたします。ほんとうに深く深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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