生活クラブふくしま「放射能対策チームを立ち上げました。」
生活クラブふくしまでは「放射能汚染から子どもを守りたい!私たちにできること~脱原発に向けて賛同者を増やし、自分たちで可能な策を講じていこう!」を目的に、放射能対策チームを立ち上げ、去る10月16日に13人が集まり会議を開催しました。以下はメンバーからの報告です。(2011年10月28日掲載)
第1回目の集まりは先日やっと購入してもらった放射能測定器の使い方の学習です。
福島第一原子力発電所の事故がもたらした放射能の影響は、目に見えない大きな不安と心配をもたらしています。特に幼い子どもを持つ組合員は、子ども達の今いる空間の線量はいったいどれほどあるのだろうか…蓄積された放射線量は…将来何か形となってこの子ども達に出てくるのではないか…と考えない日はないといいます。そんな不安に少しでも答えていきたいとの思いから、この度の測定器の購入であり、チームの立ち上げでした。
会議の最初は、自分や子ども達の今いる状況と放射線量の知っている情報があれば述べてもらうことから始めました。その中ではっきりしてきたのは、地区によって線量も違うし、家の中の場所によっても違うということでした。また、同じ地区でも公園や山の近くは高く、集合住宅の特に中ほどの階だと比較的低めになるようでした。そして、家の中でも場所によって、結構ちがいがあるとの事です。屋根に放射線は降り積もっているので、2階建ての住居の場合、1階よりも2階の方が高いのです。瓦屋根などは特に放射線を中に取り込みやすいそうで、高圧洗浄機などで除染をしてもなかなか下がらないようなのです。今回購入してもらった測定器は、まず、班の分けあいの場所や、子どもがよく遊ぶ公園。学校への通学路…小さな子どもをかかえている組合員の目線で、小学校区をひとくくりとして、2~3人でチームを組んで測定をしていく事になりました。
危険ロゴマークで子どもたちを守りたい
測定結果を基にして、放射能ハザードマップを作成し、多くの人たちに放射能の状況を知らせていきます。また、2μシーベルト/h以上、1~1.9μシーベルト/hの危険ロゴマークを作成し、行政に働きかけて、測定データを該当する地点の公共施設・電柱などに貼るよう要請する活動を行ないます。地点毎の放射能数値を明らかにし公開する事で、子どもたちの被曝量を減らしていきたいと考えています。その上で、外部被曝と内部被曝の数値を把握し、その両方を低減させる活動につなげていきます。
福島は自然豊かで、野菜もくだものもおいしく、人も大らかで、子どもが育っていくのには本当に理想的な環境にありました。今、それが根底から覆されてしまいました。自然豊か、野菜、くだもの…それらが放射能を蓄え、子ども達の健康を脅かそうとしています。
その福島でそれでも暮らしていこう、暮らしていかざるを得ない子ども達がとても愛おしく、何とか守って行きたいという思いで活動しています。これからまだまだ放射能との戦いは続いていきます。こんな重く苦しい状態を招いた原発はもういらない!と声を大にして言いながら、子ども達への責任は果たしていかなくてはならないと思うのです。(報告 椚山(くぬぎやま)仁子(じんこ))