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遺伝子組み換えナタネの自生の広がりを確認

生活クラブは市民団体などとともに「GM(遺伝子組み換え)ナタネ自生調査」に2005年から取り組んでいます。その調査結果の全国報告会が7月7日に福岡県で開催され、国内で組み換えナタネの自生が広がっていることが確認されました。(2012年8月31日掲載)

組み換えカラシナを初めて確認、自生は内陸へも広がる

 食用油の原料として使われるナタネ。かつて100%だった日本の自給率は、いまや0.1%にも満たない状態です。輸入先のほとんどはカナダですが、収穫される9割以上が遺伝子組み換えナタネというのが実態です。
輸入された組み換えナタネは、国内に荷揚げされる港の周辺や製油所に通じる幹線道路沿いにこぼれて自生しはじめています。2005年の調査開始当初は、港周辺は「黄色いお花畑のようだった」といいます。
それに対し市民団体による毎年の自生調査と抜き取り作業、そして港や関連業者に対する申し入れなどによって“お花畑”の状態は改善されたものの、自生は確実に広がっていることが今年の調査からもわかりました。
 今年の自生調査には、生活クラブでは19都道府県で419検体を検査しました。その結果、除草剤ラウンドアップに抵抗力をもつ遺伝子が確認されたのが5検体、除草剤バスタに抵抗力をもつ遺伝子が見つかったのが49検体ありました。このうち名古屋で見つかった1検体は、両方の除草剤に抵抗力を持つものであることがわかりました。ふたつの除草剤に抵抗をもつ組み換えナタネは市販されていないため、自然界で交配するなどどこかの段階で交雑を起こしたものと推察されます。

関西の生活クラブの生産者も自生調査に参加 また今年初めて、生活クラブ大阪の調査によって組み換えカラシナが見つかりました。これは組み換えナタネとの交雑によるものと考えられます。
 全国調査の結果ではこれまで組み換えナタネの自生が見つからなかった奈良、大阪、山梨などの内陸部で組み換えナタネやカラシナが見つかりました。
 また「隠れGM」の広がりも確認されました。隠れGMとは、異なる遺伝子がたしかに確認されるにもかかわらず、それによってできるはずのたんぱく質ができていないナタネのことです。何が原因でそのようなことが起こっているのか不明で、遺伝子組み換えによって予期せぬ出来事が植物のなかで起こっていないのか、懸念が強まっています。

 このように組み換えナタネの影響が国内で広がっていることに対し、国は「組み換えナタネの自生は確認しているものの大規模に群生することはなく、生物多様性には影響がない」との姿勢をとっています。これは7月11日に開かれた衆議院第二議員会館での院内学習会で、国として組み換えナタネの自生調査を行っている農水省・環境省の担当者が明らかにしたものです。

 衆議院第二議員会館での院内学習会組み換え作物の生物多様性への影響について定めた「カルタヘナ国内法」の改正や対策づくりが急務で、生活クラブは市民団体とともに今後も国に対し働きかけていきます。

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