各政党と衆院選候補予定者に、政策提案と公開質問を届けました
生活クラブは9月から11月にかけて、各政党と衆院選の候補予定者に対して、「私たちは求めます 食の安全・安心と自給力向上の実現、脱原発、そして非営利・協同セクターへの支援策を。」という政策提案と公開質問書を届けました。各政党と候補予定者の回答は…?
●政策提案と公開質問の内容
生活クラブが各政党と衆院選の候補予定者に届けた政策提案と公開質問の内容は、次のとおりです。TPP、食品表示制度、脱原発、非営利・協同セクターへの支援という4つのテーマについて、それぞれ質問を設け、賛成・反対・態度保留・その他(自由記述)の4択で回答を求めました。いずれも、生活クラブが日頃から力を入れて取り組んでいるテーマであり、日本の将来を左右する重要な課題と考えます。
【概要】 全文はこちら(PDFファイルが開きます)
※候補予定者への文書では、「貴党」→「貴候補」に置き換えています。
私たちは求めます
食の安全・安心と自給力向上の実現、脱原発、そして非営利・協同セクターへの支援策を。
間近に迫る衆議院選挙にあたり、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会としての政策提案を以下のとおりまとめました。貴党※の公約(マニフェスト)作成、並びに選挙後の政策の具体化及び推進にあたりご検討いただきたく、提案致します。
(1) 食の安全・安心と自給力向上の実現を求めます。
【1】TPPへの不参加表明を求めます。
<質問>
・TPP問題についての貴党の見解を教えてください。
【2】消費者が知る権利・選択する権利を行使でき、食の安全・安心と自給力向上につながる食品表示制度を求めます。
<質問>*下記1)~3)について、貴党の見解を教えてください。
1)新しい食品表示法への「消費者の権利」の明記について
2)加工食品の原料原産地表示の拡大について
3)遺伝子組み換え食品の表示義務の拡大について
(2) 脱原発政策
【1】福島の事故に学び、脱原発社会に向けた速やかな方針の実行を求めます。
<質問>
1)福島第一原子力発電所の事故の刑事責任追及が必要だと考えますか。
2)原子力発電設備、技術の輸出政策に賛成ですか。
3)既存の原発について、最新の規制に基づく、バックフィットの実施(耐震バックチェック等)が必要だと考えますか。
4)原子力発電所の即時廃止に賛成ですか。
5)原子力規制、監視のための市民の公募公選による規制委員会の設置への見解を教えてください。
【2】 使用済み核燃料の再処理工場の本格稼働の中止し、核燃サイクルの政策自体の見直しを求めます。
1)六ヶ所村にある再処理工場の稼働中止についてどうお考えですか。
2)核燃料サイクルの政策の放棄についてのお考えをお聞かせください。
(3) 非営利・協同セクターへの支援策を求めます。
【1】協同組合の発展を促進するための法制度の整備を求めます。
1)「協同組合憲章」を閣議決定することについて、貴党の見解を教えてください。
2)日本における協同組合法制の整備の一環として、協同組合基本法の可能性について継続的に研究・検討する場を政府に設けることについて、貴党の見解を教えてください。
【2】「協同労働の協同組合法」の早期制定を求めます。
・ 「協同労働の協同組合法」の早期の制定に取り組むことについて、貴党の見解を教えてください。
【3】非営利事業である共済の法制度の改善を求めます。
・ 共済に関する法制度の整備に対しての貴党の見解を教えてください。
以上
◆政党からの回答
9月時点で存在した16の政党に対してお届けし、6つの政党から回答をいただきました。
<11/30現在>
※A:賛成、B:反対、C:態度保留、D:その他(自由記入)
※緑色は生活クラブの提案に賛成、赤色は反対を示しています。
※エクセルシートをダウンロードしていただくと、自由記入欄(コメント)をお読みいただけます。
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◆候補予定者からの回答
生活クラブがある21都道府県のうち、11都同県の108人の候補予定者から回答をいただきました。
<11/30現在>
※A:賛成、B:反対、C:態度保留、D:その他(自由記入)
※緑色は生活クラブの提案に賛成、赤色は反対を示しています。
※エクセルシートをダウンロードしていただくと、自由記入欄(コメント)をお読みいただけます。
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次の衆議院選挙は、日本社会の将来を左右する大切な機会です。今回の結果を、みなさんの選択のための参考にしてください。