2月の大雪による被害の大きい生産者への「生産者支援緊急カンパ」生産者レポートその2
2月は8日と14日の2週連続で全国的な大雪に見舞われ、生産者が大きな被害を受けました。生活クラブでは、とりわけ甚大な被害のあった生産者に対し、緊急支援を目的とした「雪害支援カンパ」を組合員に呼びかけています。
連続4回で被害の大きい生産者の様子をお知らせします。第2回めは、埼玉県にある(有)沃土会と岡村グループです。
大雪被害を乗り越え、復旧をめざして
(有)沃土会 (埼玉県深谷市岡)
深谷市岡周辺は積雪の多い地域で、地域一帯でハウスの倒壊が多くみられました。沃土会では、ハウス栽培のみの生産者が10名おり、何も被害がなかった1名以外は大きな被害を受けました。
一般企業とは異なり、ハウスや資材は各自でローンを組んで購入したり人から借りたりしている状況なので、今回の被害に対する修復や復旧は、各個人に任されています。また二重ローンになるため、60代以上の生産者はハウスの再建が難しい状況です。
地域全体では、農業を続ける人と辞める人の再編が進むのではないかと危惧されていますが、沃土会では2名ほど60代の方がいるものの、やめる人は比較的少ないのが幸いです。
しかし、現在検討されている災害補償については、新たに建設するための費用に限られ、倒壊ハウスの撤去費用や野菜の被害などは対象にならない可能性が高いため、資金的、人的、気持ち的に余裕のある人からの復旧とならざるを得ません。ハウスの完全撤去には2年ほどかかると予想されています。
岡村グループ(埼玉県熊谷市間々田:群馬県との県境に位置)
パイプハウスは、約6,000平方メートルのうち残ったのは1/3のみ。トンネルやマルチは8割が倒壊と、大きな被害を受けました。とくに、春物のかぶやにんじんの被害が大きく、残ったマルチ栽培のほうれん草や小松菜、かぶなども、ビニールの破れた部分から冷気で痛み、被害はさらに広がりました。マルチ栽培用の資材はシーズン物なのでメーカーに在庫がなく、張替えることもできませんでした。露地に直播きできる夏野菜が出荷できるようになるまでは、当分出荷できるものはなく、苦しい状況がつづきます。
ハウスの解体には業者に頼むと高額な費用がかかります。また重機での解体も順番待ちの状況です。影響は、14年末から15年春ごろまでは続くと思われます。
- 取組期間:2014年21週~24週の4週間
- 申込方法:個人OCR申込書の注文番号欄に下記5ケタの数字を、数量欄に申込み口数をそれぞれ記入してください。
1口500円で、何口でも申し込めます。
※インターネットでは申し込めません。 - 注文番号 72516
- 支払方法:共同購入代金と一緒に引き落とします。集金月は、集金明細表でご確認ください。(「雪害支援カンパ」と記載)。カンパ金は非課税・割戻し対象外(班購入では4%還元対象外)です。
*デポーでは取り組み期間、取組み方法が異なります。デポーで配布されるチラシをご覧ください。
*関西の生活クラブは取り組み内容が異なります。配布されるニュースなどでご確認ください。