2月の大雪による被害の大きい生産者への「生産者支援緊急カンパ」生産者レポートその4
2月は8日と14日の2週連続で全国的な大雪に見舞われ、生産者が大きな被害を受けました。生活クラブでは、とりわけ甚大な被害のあった生産者に対し、緊急支援を目的とした「雪害支援カンパ」を組合員に呼びかけています。
最終回は(株)野菜くらぶ、横浜生産者グループです。
再建にむけて少しずつ動き出しています。
(株)野菜くらぶ
<被害状況>
~葉物用ハウスやトンネルの被害大。出荷量の減少が心配~
2月末出荷予定だったほうれん草が、ハウスやトンネルの倒壊で収穫ができなくなりました。またこの時期に播種できなかったため、2か月後の4月の収穫量が薄くなる見込みです。
また、倒壊した葉物用のハウスは81棟、そのうち71棟が有機栽培用の圃場でした。そのため、今年の有機ほうれん草、有機小松菜の出荷量が減ることが予想されます。
加えて、冬ニラのハウスは、38棟が倒壊してしまい、出荷ができませんでした。4月以降は露地物で対応できますが、今年度は設備が整わないため、10月以降の冬ニラの出荷が危ぶまれています。
<今後の見通し>
~再建に向けて始動。資材や業者の確保がカギ~
詳細は未定ですが、幸い、倒壊したハウスの撤去費用については10割、再建費用については9割まで行政からの補助金が拠出される方向で進んでいます。生産者はハウスの再建に向けて動き出しています。ただ、この時期生産者は春の作付を優先せざるを得ず、撤去作業は滞りがちです。また地域全体で大きな被害があったため、ハウスの資材が手に入りにくく、また撤去業者が引き取り切れない状況もあり、保管場所にも苦労しています。倒壊したハウスの再建は2年くらいかかる見通しです。
(4月10日時点)
横浜生産者グループ
<被害状況>
~ハウスの全壊、作付中止、キャンセル料の発生~
建設後2年しかたっていない4連のハウスが、ほぼ全壊してしまいました。ハウスの倒壊による被害額は約1300万円。加温をしていないハウスだったので、積もった雪が解けにくかったことも要因ではないかと思います。
4連ハウス倒壊による被害の他、3月に作付を予定していたきゅうりとトマトのハウス栽培ができなくなり、すでに発注していた苗のキャンセル料が発生したものもありました。
<今後の見通し>
~まずは撤去作業から。ハウスを露地栽培に切替えて対応~
ハウスの再建についてはまだ行政補助の見通しは立っていないので気軽に発注をするわけにもいきません。4連のハウスは大きくて素人では片づけられないので撤去もままなりません。被害地域が大きく広がっているため業者さんの数はまったく足りず、資材も手に入りづらい状況です。
当面はハウスの解体撤去、再建に向けて準備を進めながら、ハウスで予定していた野菜類を露地物に切り替えるなどの対策をとっていきます。
(4月10日時点)
- 取組期間:2014年21週~24週の4週間
- 申込方法:個人OCR申込書の注文番号欄に下記5ケタの数字を、数量欄に申込み口数をそれぞれ記入してください。
1口500円で、何口でも申し込めます。
※インターネットでは申し込めません。 - 注文番号 72516
- 支払方法:共同購入代金と一緒に引き落とします。集金月は、集金明細表でご確認ください。(「雪害支援カンパ」と記載)。カンパ金は非課税・割戻し対象外(班購入では4%還元対象外)です。
*デポーでは取り組み期間、取組み方法が異なります。デポーで配布されるチラシをご覧ください。
*関西の生活クラブは取り組み内容が異なります。配布されるニュースなどでご確認ください。