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遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する審査結果についての意見を提出

生活クラブ連合会は4月15日の理事会で、「遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する審査結果」について政府へ提出する意見を決定し、農林水産省ならびに環境省に提出しました。意見の全文は次のとおりです。

2014年4月15日

遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する審査結果についての意見

除草剤アリルオキシアルカノエート系及びグルホシネート耐性ワタについて
 アリルオキシアルカノエート系除草剤の2,4-Dは、ベトナム戦争で使用された枯葉剤としても知られ、人体や野生生物に対して有害な除草剤です。除草剤アリルオキシアルカノエート系耐性ワタを栽培すれば、2,4-Dの使用が増加すると考えられますが、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(以下、カルタヘナ国内法)では、農薬使用の環境影響は審査の対象ではありません。カルタヘナ国内法が生物多様性の確保を目的としていることを考えると、このような審査では不十分です。除草剤を長期・短期で使用した場合、野生の動植物、昆虫、農作物、人体などにどのような影響があるのか、幅広い環境影響調査を求めます。
日本では除草剤アリルオキシアルカノエート系耐性のトウモロコシ、大豆、ワタが相次いで承認されており、これに続いて掛け合わせの品目が次々と承認されてきました。上に述べた幅広い環境影響調査がなされないままに、アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性作物が安易に承認されることに反対します。
除草剤アリルオキシアルカノエート系耐性作物は、先行する除草剤グリホサートとグルホシネート耐性作物の普及によってこれらの除草剤に耐性を持つ雑草が出現したことに対応するために開発されたと認識しています。除草剤アリルオキシアルカノエート系耐性作物を承認することによってこの除草剤の使用量が増加すれば、いずれは耐性雑草が発生することは、グリホサートとグルホシネートの例からも明らかです。耐性雑草対策として他の除草剤に抵抗力をもつ遺伝子組み換えを開発するのは、生物多様性に対する影響の観点からは、とるべき手段ではないと考えます。

意見が募集されている全ての品目について
 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(以下、カルタヘナ国内法)のもとで生物多様性評価が行なわれる項目は、競合における優位性、有害物質の産生性、交雑性に限られており、在来の野生動植物への影響のみが評価されるため、これまで日本では遺伝子組み換え作物は生物多様性に影響がないとされてきました。一方で、私たち生活クラブ生協の組合員が毎年行っている調査によると、港周辺と製油所へ向かう幹線道路沿いを中心に遺伝子組み換えナタネの自生が毎年確認されます。また、今年3月26日に農林水産省が発表した調査結果によると、八代港で遺伝子組み換えトウモロコシの自生も確認されました。ナタネにはブロッコリ、キャベツ、カブなど多くの近縁の作物があります。また飼料用のデントコーンは日本でも栽培されています。
日本は最大の遺伝子組み換え作物の輸入国であり、長期的に考えると、輸入された遺伝子組み換え作物による農作物の汚染が懸念されます。今回の意見募集がされている5つの作物の承認に反対するとともに、農作物への影響も評価の対象とする、農薬の使用の影響も評価するなど、カルタヘナ国内法の抜本的改正を求めます。

以上

【2014年4月21日掲載】
 

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