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福祉強化の街づくりを継承(生協流通新聞)

2015年02月05日:生協流通新聞

福祉クラブ生協 海外からも活動に注目
新年度から次期中計スタート

地域で活動する組合員バンドの歌と演奏を全員で楽しむ 福祉クラブ生協(神奈川県)は1月18日、横浜市教育会館で取引先団体の「生活クラブ親生会」や「ワーカーズ・コレクティブ」関係者など多数の来賓を招き、25周年記念の新春交流会を開催した。同生協は1989年に創立され、2012年に2つの複合型福祉施設をオープンし、07年からは子育て支援事業も開始。県内の自治体行政区ごとに取り組みを進めているが、新年度からは新たな第6次5ヵ年計画をスタート。同生協のホームページなどを見て、タイや韓国など海外からもサービスや事業内容に開する問い合わせ・訪問があるという。

25周年記念の新春交流会

理事や顧問など役員の紹介 新春交流会には、神奈川県生協連・専務理事の丸山善弘氏、生活クラブ親生会・運営委員の二葉晃司氏(二葉製菓社長)、取引先で構成する「さんえすクラブ」会長の中村秀一郎氏(浜食社長)、生活クラブ神奈川・理事長の五十嵐仁美氏、創立時の発起人メンバーだった福祉クラブ生協・元副理事長の前田清乃氏が来賓として参加。
 神奈川県生協連の丸山専務理事は、社会格差や貧困など生きづらさが蔓延する社会のなかで、日本生協連の浅田会長の「一人暮らしにはなっても、一人ぼっちにはしない。そういう社会を生協がつくっていくことができるように」という言葉(1月の全国政策討論集言を引用し、人と暮らしを大切にする協同や助け合いの大切さについて述べた。
 その後、食事サービスワーカーズ・コレクティブ(略称ワーコレ)で調理したテーブルの料理が紹介され、神奈川ワーコレ連合会・理事長の豊永眞知子氏とNPO法人ワーコレ協会理事長の中村久子氏の発声で、参加者とともに乾杯した。
 創立25周年記念のメイン企画では、地域で活動する組合員バンド「蔵並さんとその仲間たち」による歌や演奏が行われ、『おぼろ月夜』や『ああ上野駅』、『ギターを弾こうよ』など懐かしい曲が歌われた。その後、会場全員で組合員バンドの演奏による『切手のない贈り物』を手話通訳入りで合唱した。
挨拶する村上房子理事長 同生協は、日本で唯一の福祉専門生協として1989年に創設され、2007年に子育て支援事業も開始、12年には「きらり港北」と「るるる*みどり館」の2つの複合型福祉施設をオープン。
 村上芳子理事長は挨拶で、「福祉クラブは、新年度から新たな第6次5ヵ年計画がスタートする。日本はこれから少子高齢化が猛スピードで進んでいくが、福祉の生協として取り組んできた25年間の事業を支えつつ、行政にも積極的に提言していきたい」と今後の抱負を語った。
 これまでの自治体行政区での取り組みを総括し、街づくりの夢を次の5ヵ年計画につないでいく。


 

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