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2015年度 生活クラブのGMなたね自生調査の結果がまとまる

生活クラブは2005年から毎年、遺伝子組み換え(GM)なたねの自生調査を実施しています。このほど2015年の調査結果がまとまり、名古屋で行なわれた全国報告会で発表しました。

(2015年7月27日掲載) 

千葉で2つの除草剤に抵抗力を持つGMなたねが自生

生活クラブ都市生活GMなたねは、輸入して陸揚げされる港の周辺や製油所に通じる幹線道路沿いを中心に、こぼれ落ちなどが原因で自生しています。昨年(2014年)は、生活クラブ・群馬の調査によって内陸の群馬県前橋市でGMなたねが見つかるなど、年を追うごとに、新しい自生が確認されてきました。

今年の自生調査では、検査紙を使った一次検査(タンパク質検査)を18都道府県で489検体について行ない、一次検査で陽性反応があったものは、25検体でした。そのうち除草剤ラウンドアップに抵抗力を持つもの(RR)は10検体、除草剤バスタに抵抗力を持つもの(LL)は17検体、両方の除草剤に抵抗力を持つもの(両耐性)が2検体でした。

生活クラブ愛知両耐性のうち1検体は、LLの検査紙の反応が薄かったため、より精密なPCR検査(遺伝子検査)を行なったところ、ラウンドアップだけに抵抗力を持つRRであることが分かりました。もう一つの両耐性の検体は、PCR検査でも両耐性が確認されました。両方の除草剤に抵抗力を持つGMなたねは市販されていないので、RRとLLがどこかで交雑したものと考えられます。ほかにも長野県の内陸部で見つかったなたねで薄く陽性反応があったものが、PCR検査で陰性だと分かりました。合計7検体についてPCR検査を実施し、上記の2検体以外は、一次検査どおりの結果が確認されました。

八戸港のGMなたねは飼料用?

生活クラブ愛知青森の生活クラブは2006年から調査を続けています。農林水産省の調査によって八戸港でGMナタネの自生が見つかったのを受け、2012年から港の調査を始めました。生活クラブの調査でも今年初めて、陽性の検体が見つかり、この結果はPCR検査でも裏付けされました。八戸港ではナタネの陸揚げがないことから、飼料用トウモロコシなど他のものに交じって、ナタネが入ってきたと思われます。GMナタネがいかに広がりやすいかを示しており、「八戸港の調査をより重点的に続けていきます」と生活クラブ・青森の棟方千恵子さんは言います。

雑草との交雑がすすむ

山口葉子さん7月12日、GMなたね自生調査に取り組む全国の団体が名古屋市教育館に集まり、それぞれの調査活動について報告しました。地元愛知の「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」の石川豊久さんは、セイヨウナタネとカラシナやハタザオガラシ(雑草)との雑種と思われる個体が増えていることに触れ、「すでに在来種のアブラナ科の野草にも、交雑が進んでいるかも知れない。行政による早急な対応を」と訴えました。

生活クラブ・愛知を代表して発表した環境委員の山口葉子さんは、「昨年からは子連れで参加しやすい春休みの平日に調査活動を行なっています。製油メーカーへの質問状などの働きかけを行なってきた成果があり、港周辺のナタネの自生は減ってきているように思います」と監視を続けていく意義について語りました。

9月8日(火)には、参議院議員会館で、調査結果について環境省・農水省の担当者と意見交換を行なう予定です。これ以上交雑が広がらないよう、厳しい対応を求めていきます。


一次検査の結果(RR:ラウンドアップ耐性、LL:バスタ耐性)

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