再生可能エネルギー発電所が続々とオープン
生活クラブは原発のない社会をめざして、再生可能な自然エネルギーへの取組みを積極的に進めています。この6~7月、群馬県・北海道・栃木県で、提携生産者や市民団体とともに建設を進めてきた太陽光・風力による発電所の開所式を相次いで開催し、地域の方々と祝いました。
(2015年8月20日掲載)
群馬県前橋市「生活クラブSOLAR群馬発電所」
6月24日に行なわれた「生活クラブSOLAR群馬発電所」開所記念式は、梅雨入り後にもかかわらず日差しに恵まれ、生活クラブの組合員や提携生産者など約30人が集まって開所を祝いました。地元の「前橋八木節協会」のみなさん総勢21人も駆けつけ、熱のこもった演舞で自然エネルギー発電所の出発を祝ってくださいました。
この発電所は、生活クラブの鶏卵生産者である「(株)生活クラブたまご」が所有する敷地に1,500kWの太陽光発電設備を建設したもので、建設資金は各地の生活クラブ生協と生活クラブ連合会、地元・群馬県内の提携生産者からの出資や融資でまかないました。
式典では「自らの電力消費のあり方とその責任を認識し、一日も早く原発や化石燃料に替わって再生可能な自然エネルギーが主役となる社会を構築することを決意して、ここに『生活クラブSOLAR群馬発電所』を開所します」との宣言が行なわれました。
北海道石狩市厚田区「厚田風力発電所」
各地の生活クラブ生協と生活クラブ連合会、北海道の提携生産者が、「(株)厚田市民風力発電」の協同計画に参画するかたちで建設されたのが「厚田風力発電所」です。発電設備容量は風車2基で合計4,000kWです。
7月5日のオープニングセレモニーは、生活クラブから出席した34人を含め、建設に賛同した市民・自治体関係者など約250人が集まり盛大に行なわれました。当日は風車2基の命名式も行なわれ、地元の小中学生からの応募によって1号機の生活クラブ風車は「厚福丸」、2号機は「あい風未来」と命名されました。
右写真:風車の名付け親となった子どもたちに感謝状と記念品を贈る生活クラブ北海道の船橋理事長と生活クラブ東京の土谷理事長(後方)
栃木県那須塩原市「生活クラブSOLAR栃木発電所」
栃木県は生活クラブ生協の主産地のひとつであり、提携生産者が連携して「まるごと栃木生活クラブ提携産地協議会」を結成し、地域内の耕畜連携など、地域循環型の農業をすすめています。今回の再生可能な自然エネルギー発電にも「まるごと栃木生活クラブ提携産地協議会」の生産者が積極的に参加し、各地の生活クラブや生活クラブ連合会とともに発電所建設のための出資や融資を行ないました。
約45人が集まった7月25日の開所記念式では、銘板の除幕式が行なわれました。その記念プレートには、「まるごと栃木生活クラブ提携産地協議会」による文面が刻まれています。
「ここは福島第一原子力発電所から約100kmに位置しています。この地にも放射性物質が降り注ぎ、土壌汚染や農畜産物の出荷停止を余儀なくされました。原発の事故は取り返しのつかない事態に陥るということを身をもって体験する中、生活クラブの組合員と生産者はここに住む生活者として、ともに手を携え、一つひとつ課題を乗り越えてきました。この発電所が原発をなくし、自然エネルギー普及を進める第一歩となることを願い、ここに『生活クラブSOLAR栃木発電所』を開所します」
生活クラブSOLAR栃木発電所の太陽光発電の設備容量は1,600kWで、群馬と同様に「(株)生活クラブたまご」が所有する敷地に建設しました。