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消費材「ベトナム産ブラックペッパー」の生産農家が初来日!生活クラブを視察し組合員と交流

胡椒は私たちの食卓に欠かせない香辛料です。ところが一般には、遠い外国のどこで誰がどのように生産しているのか、詳しい由来がわかりにくい食品のひとつではないでしょうか。
生活クラブ生協では、生産過程がきちんとトレースできる品質の確かな胡椒を手に入れようと、原料生産者が明確にわかるベトナム産ブラックペッパーの共同購入を2014年9月からはじめました。
この10月、ベトナムからブラックペッパーの生産者が初めて日本を訪問、生活クラブの施設を視察するなど組合員と交流を深めました。

(2015年10月27日掲載)

原料生産者まで明らかにできる胡椒の共同購入が実現

「みなさん、こんにちは。私たちは生活クラブのお店であるデポーや配送センターを見学させていただき、自分たちが作った胡椒が製品になっているのを見て大変うれしく感じました。よい胡椒をつくっていきますので、これからも利用をよろしくお願いします」
ベトナム南部のバンメトート市で胡椒を生産する農家のグエン テイ ランさんは、生活クラブ連合消費委員との交流会で冒頭、こう挨拶されました。

バンメトート市はベトナム南部の中心都市・ホーチミン市から飛行機で北へ1時間ほどのところにあります。耕地面積は北海道に匹敵するほどの農村地帯で、準高原気候を利用した胡椒やカカオ、野菜などの栽培がさかんなところです。

 大津清次さん2009年、生活クラブがベトナムの胡椒生産者と出会ったのは、青果の提携生産者である西日本ファーマーズユニオン(FU)からの紹介がきっかけでした。当時、生活クラブでは日本で生産できない胡椒の産地トレースが課題となっていました。一方、西日本FUはベトナム・バンメトート市に設立した有機農業研修センターを中心に、胡椒の生産・加工・輸出をめざす取り組みを始めていました。
西日本FUの大津清次さんは「西日本FUは、ベトナムからの農業研修生を愛媛県の農場で受け入れていました。研修生が農業技術を身につけて帰国した後は、その技術を現地で活用できる農業生産基盤が必要です。このため現地の人々と協力して有機農業研修センターを設立したのです」と語りました。

 山田洋平さん2011年、生活クラブは香辛料の提携生産者である和高スパイス(株)とともにベトナムで現地調査を実施し、試験的に胡椒の輸入も行ないました。しかし課題も多く、試行錯誤の末ようやく2014年9月からベトナム産ブラックペッパーの共同購入を始めることができました。
和高スパイスの山田洋平さんは「生活クラブの組合員のみなさんとベトナムの農家が日本で会う日が訪れて感無量です。提携関係は今日から新たなステージ入ったと感じます」と述べました。

国境を越えた消費者と生産者の顔が見える関係づくり

菊一敦子さん今、生活クラブ生協連合会は、2015年度を初年度とした第6次中期計画をすすめています。この5ヵ年計画では「共生と連帯を基本理念としたフェアトレード」の推進がテーマのひとつに掲げられています。生活に必要な材が日本で生産できない場合、輸入する国の人々から食料などの資源を「奪わない」ようにすることが何より重要で、経済だけではなく人と人の関係を築くことが大切だと生活クラブは考えています。
その点、ベトナムは食料自給率が160%に達するといわれ、胡椒の生産では世界第1位という、有数の農業輸出国です。2014年12月にベトナムを訪れた生活クラブ生協・埼玉の組合員、菊一敦子さんは「ベトナムのみなさんと久しぶりに会えてうれしく思います。ベトナムは地域によってはお米が年に3回とれるほど豊かな国で、若い人が多く意欲的に農業に取り組んでいました」と訪問時の感想を紹介しました。
波多腰玲子さんまた同じく胡椒農家を訪問した生活クラブ生協・長野の組合員、波多腰玲子さんは「人柄もたいへんあたたかく親日的で、交流が深められると感じました」と述べました。
ベトナムでは経済成長に伴い、都市と農村の所得の格差が拡大しています。胡椒の共同購入が生産農家の経済的な自立につながり、あわせて国境を越えた消費者と生産者の顔が見える関係が発展していくよう活動をすすめていきます。

胡椒の栽培について説明を受ける組合員交流会では農家のチャン テイ クックさんが「胡椒は苗木から3年で実がなり始めますが、有機たい肥をたくさんやらないと病気になりやすいので注意が必要です」と胡椒栽培の難しさを紹介しました。

また組合員からは、今回来日された生産者が女性ばかりなことについて質問がありました。「ベトナムの農家では、男性よりも女性が一生懸命働く傾向にあり、女性たちにはたらきかけることが重要だからです」との返答がありました。初めてのベトナム胡椒生産者と組合員の交流はなごやかに行なわれ、今後の関係の発展が期待されます。

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