生活クラブ生協・本の共同購入の「本選びの会」が日本女子大学家政学部賞を受賞
生活クラブ生協連合会は、毎月発行するカタログ『本の花束』で、良質な図書の共同購入を長年にわたり続けています。『本の花束』掲載図書は、生協組合員で構成する「本選びの会」による選書です。この会の活動が、市民自身による豊かで自立的な読書文化を創造すると評価され、「第8回 日本女子大学家政学部賞」を受賞しました。
(2015年10月26日掲載)
組合員による豊かで自律的な選書活動が評価
生活クラブ生協は図書の共同購入を1984年からはじめ、毎年20~30万冊を組合員に届けています。共同購入の対象とする書籍は、公募によって選ばれた各地の生活クラブ組合員から構成される「本選びの会」が毎月約50点を選んでいます。この選書は「本選びの会」の自主性に基づいたもので、カタログ『本の花束』に掲載する各書籍の紹介文もメンバーの執筆によるものです。この選書と紹介文の質の高さが評価され、生活クラブ「本選びの会」が「第8回 日本女子大学家政学部賞」を受賞しました。
10月22日、東京・文京区の日本女子大学で開かれた受賞式では、組合員を代表して生活クラブ連合会理事の大久保明美さん(かわさき生活クラブ生協理事長)と、「本選びの会」の島野美佳子さん(生活クラブ生協・埼玉)が表彰状を受け取り、記念講演を行ないました。大久保さんは、生活クラブ生協の活動について語りました。「生活することは消費することで、消費の選択は次世代に何を手渡すかにつながっており、生活クラブは持続可能な生き方を選ぼうとする人の生協です。活動にあたっては、自分たちで決めて自分たちで実行することを大切にしています」。
島野さんは、「本選びの会」の活動内容を紹介しました。「ボランタリーな活動で、各自が希望する4つの部会――暮らし・子ども・現代社会・読み物――に分かれて合評をしながら選書しています。複数のメンバーが評価したものを各部会が持ち寄る共同企画会議でさらに議論し、『本の花束』掲載図書を決定します。表紙インタビューで紹介する著者などの人選も『本選びの会』が行なっています」。
「日本女子大学家政学部賞」は、家庭生活や生活環境に関わる諸問題を自然科学的・人文科学的・社会科学的に探求し、人類の福祉に広く貢献する活動に贈られる賞で、2008年に創設されました。過去には谷川俊太郎氏や宮崎駿氏も受賞されています。
島野美佳子さんは、「今回の受賞を励みに、豊かで自立的な読書文化をいっそうすすめることをめざします」と述べています。
★図書の共同購入やカタログ「本の花束」についてはコチラ
★日本女子大学のウェブサイトでも紹介されました(2015年11月4日追記)
http://www.jwu.ac.jp/unv/faculty_department/human_sciences_and_design/about/awrd_home_economics/2015/