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生協の食材宅配【生活クラブ】
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あれから5年 子どもへの支援はこれからが大事 復興支援第6次カンパを呼びかけます

生活クラブは組合員カンパをもとに、東日本大震災からの復興支援活動を行ってきました。そのひとつが、福島県や栃木県北部の子どもたちの外部・内部被ばくの不安を減らすためのリフレッシュツアーです。2011年から各地で開催され、延べ58回に上ります。参加者からは感謝の言葉とともに、放射能が健康へ与える影響にいまも不安を抱いているとの声が寄せられています。生活クラブは子どもたちへの支援として、これからもリフレッシュツアーを続けていきます。

【組合員のみなさまへ】復興支援第6次カンパにご協力ください。

子どもたちを守るには、継続的な支援が必要です

2015年秋に実施した復興支援第5 次カンパでは、3,880万7,943円が寄せられました(2016年1月末現在)。ご協力ありがとうございました。この間、生活クラブはカンパをもとに放射線量が少ない地域で子どもを保養させるリフレッシュツアーや、福島の子どもと知る権利を守るための甲状腺検査活動などを行ってきました。

しかし、原発事故は収束にはほど遠い状況で、放射能汚染による健康への不安は終わることがありません。私たちは今後も放射能から子どもを守る活動を続ける必要があります。継続的・計画的に活動を行うためにも、2017年以降も見通せる資金づくりが重要です。復興支援第6次カンパへのご協力をぜひよろしくお願いします。

子どもの保養とともに被災地の「今」を共有する場に

あの日を境に 日常に気を配る生活

放射線量が比較的高いところに暮らす組合員家族の外部・内部被ばくの不安を少しでも減らすために、リフレッシュツアーは2011年から始まりました。5年目を迎えた2015年夏は各地で12のツアーが企画され、福島県や栃木県北部の組合員の親子ら約200人が参加しました。

2015年に生活クラブ東京のリフレッシュツアーに参加した生活クラブふくしまの緑川順子さんは「放射能を気にせず、子どもを遊ばせられるのがうれしい。受け入れ側の組合員とは『子どもを守る』という視点で、通じ合えるのがなによりです」と話します。

福島第一原発の事故から5年が過ぎ、郡山市のあちこちで行われていた除染作業は、以前ほどは見られなくなりました。それでも放射能の心配がなくなったわけではありません。緑川さんは、「洗濯物を外に干す時や野菜をスーパーなどで買い足す時に、不安がよぎることがあります。」と、あの日を境に暮らしの一つひとつに気をつけなくてはいけなくなった状況を話します。生活クラブふくしまの理事長である大津山ひろみさんは「少し想像していただければ、日常的に放射能に気を配ることがいかに大変かがわかると思います」と語ります。

*写真:福島では森に近づいたり、プールに入る際に放射能が気になることがありますが、東京のリフレッシュツアーでは秋川渓谷で思いっきり川遊びを楽しみました

福島では放射能問題が話しにくい状況に

福島で暮らす人にとって、原発事故以降は判断を迫られることの連続でした。

こうべ・あわじツアーに参加した内海由佳さんは「住む場所など、子どもへの責任もある重大な判断を迫られました。熟慮したうえで福島で暮らすことを決めたので、いろいろな意見はありますが、私の決断を尊重してほしいと思います。子どもにも判断する力をつけさせたい」と話します。

福島では、放射能について話しにくい状況になっています。「放射能への不安を口にすると、風評を広げているように受け取られかねません。リフレッシュツアー先で組合員の方と話すと、無意識のうちに放射能の話題を避けていた自分に気づきます。放射能問題を話し合うことで、親である私も解放されます」と緑川さん。

リフレッシュツアーは、子どもはもちろん親の保養にも、そして受け入れる側の組合員にとっても福島の実際を知り共有する場になっています。

*写真上:「こうべ・あわじツアー」では海水浴や浜遊びを満喫しました
*写真下:リフレッシュツアーについて話し合う大津山ひろみさん(左)、緑川順子さん(中)、内海由佳さん(右)とお子さん

5年が経過した今でも保養や甲状腺検査が必要です

保養で子どもの心身を解放させることは重要

整形外科医でありながら原発事故をきっかけに甲状腺検査の資格を取られた種市靖行先生は、生活クラブふくしまの要望に応えて桑野協立病院(福島県郡山市)で、組合員の子どもの甲状腺検査をされています。

放射線量が低い地域で保養した場合、体内に蓄積された放射性セシウムは約3週間で排出されるといわれています。福島県や栃木県北部の組合員の子どもなどを各地の生活クラブが招くリフレッシュツアーは2泊3日程度が多いのですが、「短期間でも無意味とはいえない」と話します。
「福島ではできない土遊びや水遊びなどを、放射能の束縛から解放されて自由にやれることは子どもの心身にとって重要なことだと思います」

*写真:種市靖行(たねいちやすゆき)先生

早期発見のために毎年、甲状腺検査の受信を

原発事故で放出された放射性ヨウ素による、甲状腺がんの発症が心配されています。
種市先生は「すでに152人の子どもに甲状腺がんやその疑いがあると発表されています。被ばくした可能性のある子どもは、甲状腺がんの発症をこれからも注意しなければなりません」と話します(下の追記もご参照ください)。

県民健康調査での甲状腺検査は2年に1回で、現在2回目の検査を行なっています。1回目の検査で「異常なし」だったにもかかわらず、2回目で腫瘍が見つかった子どももいます。種市先生は、早期発見のために毎年検査することを勧めています。

生活クラブでは、2016年度もリフレッシュツアーや甲状腺検査活動に、引き続き取り組んでいきます。

*写真:生活クラブふくしまの子どもの甲状腺検査をする種市先生

(追記)2016年2月15日の福島県県民健康調査委員会の報告によれば、甲状腺がんやその疑いはさらに増加し、166人になっています。

生活クラブ生協の組合員のみなさまへ

「復興支援 第6次カンパ」へのご協力をお願いします

【配送ご利用の方】

  • 取組期間2016年5月2回(19週)まで 
  • 申込方法:注文書裏面の6桁番号記入欄に下の6ケタの注文番号を、数量欄に申込み口数をそれぞれ記入してください。
    1口500円で、何口でも申し込めます。
    ※インターネット注文「eくらぶ」では申し込めません。
  • 注文番号 295639
  • 支払方法:共同購入代金と一緒に引き落とします。集金月は、集金明細表でご確認ください。(「東日本大震災第6次カンパ」と記載)。カンパ金は非課税・割戻し対象外(班購入では4%還元対象外)です。
  • このカンパは特定組織への支援金を含むため税制上の優遇措置の適用対象外です。
  • 詳しくは「生活クラブOPINION 復興支援ニュース」2016年3月4回号をご覧ください(3/7~3/12配布)。
  • ※生活クラブ北海道では注文番号が異なります。

【デポー(店舗)ご利用の方】 (東京/千葉/神奈川)

  • 《千葉・神奈川のデポー》デポーでお配りするチラシのカンパ申込み用紙にご記入・提出をお願いします。
    1口500円。カンパ口数をご記入ください。
  • カンパ申込み〆切は5月7日(土)です。デポー購入代金と一緒に引き落とします(7月)。
  • 《東京のデポー》デポー店頭の募金箱へのカンパをお願いします。

『生活クラブOPINION 復興支援ニュース』 2016年3月4回(12週) 掲載記事を転載しました。

(2016年3月7日掲載)

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