本文へジャンプする。
本ウェブサイトを利用するには、JavaScriptおよびスタイルシートを有効にする必要があります。
生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
こだわりの安心食材を宅配します。
ここからサイト内共通メニューです。

【復興支援ニュース・後編】東日本大震災復興支援活動

東日本大震災から5年半が経ちますが、生活クラブは福島の子どもたちを守るために甲状腺検査活動やリフレッシュツアーを各地で実施するとともに、共生地域創造財団を通じた被災地支援を続けています。

*『生活クラブOPINION 復興支援ニュース(10月3回号)』を前後編の2回に分けて転載します。
(前編)熊本地震東日本大震災復興支援活動の報告

子どもの甲状腺の特徴が徐々に明らかに

東京電力福島第一原発の事故による放射能汚染から「福島の子どもたちと知る権利を守る活動」として、生活クラブは全国各地で組合員の子どもの甲状腺検査を2012 年度から実施しています。
この活動は組合員からの復興支援カンパをもとにし、福島県が県民健康調査の一環として行なっている甲状腺検査の結果と比較するとともに、全国で健康に不安を感じている子どもの早期検診につなげるねらいがあります。
2015年度で4回目となった甲状腺検査活動の結果報告会を東京で7月23日に開催し、組合員ら約70人が参加しました。
2015年度は全国であわせて799人が受診し、そのうち489人が過去にも検査を受けたことがある継続検査者でした。甲状腺検査活動の監修をお願いしている道北勤医協・旭川北医院院長の松崎道幸医師は次のように報告しました。
「継続検査者の結果から、子どもの甲状腺は短期間のうちにのう胞や結節ができたり消えるなど変化する可能性がわかってきました」

「ホットスポット」での検査を充実すべきとの意見も

生活クラブふくしまでは2014年度から医師や医療機関の協力を得られるようになり、独自の甲状腺検査を始めています。ふくしまの組合員の子どもの検査を担っている種市靖行医師は、比較対象である福島県の県民健康調査について次のように語りました。
「現在2巡目の甲状腺検査が行なわれていますが、これまでに173人の子どもががん、もしくはその疑いがあると診断されました。予想外に多数のがんが発見されており、この事実を真剣に検討し対策を立てるべきです」
両医師と生活クラブふくしま理事長の大津山ひろみさんを交えたパネルディスカッションは、福島第一原発の事故から5年が経過した現在における甲状腺検査の意義が話題になりました。
「生活クラブの検査活動によって子どもの甲状腺の変化がわかってきましたが、このような自然経過を明らかにすることはたいへん重要で、万が一、他の場所で放射能汚染があった時の基礎データとなります」と松崎医師。一方、種市医師は「福島以外のホットスポットと呼ばれるような放射能汚染が比較的に高い地域でも、甲状腺検査を充実させることを検討したほうがよいでしょう」と語りました。生活クラブの甲状腺検査結果のまとめはWEB上で公開しています。また、2016年度も全国各地で子どもの甲状腺検査活動を行なう予定です。

2016年1月 かき生産者に見舞金を贈呈
東日本大震災でかき養殖場などが壊滅的被害を受けた宮城県石巻市蛤浜・折浜の生産者のみなさん。2012年から養殖を復活させ、生活に困っている人の就労訓練の場として提供していますが、2015年秋の台風で再び被害を受けました。

2016年8月 第10回 重茂味まつり
肉厚わかめの提携生産者の重茂(おもえ)漁協(岩手県)が主催するまつりに、生活クラブ岩手や生産者の集いである生活クラブ親生会などが参加。まつりのお手伝いを通じて、復興の現状を確認しました。

子どもたちの笑顔のために
2016 年子どもたちのリフレッシュツアー

外部・内部被ばくに対する不安を少しでも和らげるため、各地の生活クラブが福島県や栃木県北部の組合員家族を招くリフレッシュツアーは、2016年で6年目を迎えました。今回からは参加者からの意見をもとに、春休みの企画を増やしました。
ふくしまの子どもの甲状腺検査をする種市靖行医師は、リフレッシュツアーについて「子どもたちは外遊びがふだんできないのでストレスを抱えています。外遊びができ精神的に解放されるリフレッシュツアーは、短期間でも意義のある活動です」と評価します。
リフレッシュツアーは復興支援カンパでまかなわれており、参加者からはたくさんの感謝の声が寄せられています。

ツアーに参加した家族からのメッセージ

バーベキューに交流会と“でら”楽しい春休み!
福島のことを考えてくれているんだなっと実感し、嬉しくなりました。まだまだ福島では除染活動が終わることがないと思いますが、少しでも早くよくなってくれればと思います。がんばります。楽しい思い出が増えました。※でら:とても、すごくの意(名古屋弁)
*写真:春休みに生活クラブ愛知が主催したツアーには、4家族13人が参
加しました

野菜の収穫やたき火料理など、里山生活を満喫
当たり前のことができない福島での生活を忘れ、草や土に触れ、笑ながら走り回る子どもたちの姿を見ることができた嬉しい4日間でした。長野の皆様のあふれる寄り添う心に感謝いたします。また、前進する勇気を頂きました。
*写真:夏休みに生活クラブ長野が主催したツアーには、4家族13人が参加

★各地の2016年度リフレッシュツアーの報告はこちら
生活クラブ山梨生活クラブ埼玉


石巻に新たな拠点を設け、生活に困っている人をサポート
共生地域創造財団の活動

生活クラブは福島の子どもたちの支援活動のほか、共生地域創造財団を通じた東北の復興支援活動を続けています。
東日本大震災でもっとも被害の大きかった宮城県石巻市では、震災で被災したかき養殖者と共生地域創造財団が協力して、生活困窮者の自立支援のための就労訓練を実施しています。しかし、震災から6年目を迎え、現地では就労支援に加えて食糧援助や家計相談など生活全般にかかわる総合的な支援の必要性が高まっています。
そこで共生地域創造財団は石巻市に新たに事務所を構え、生活困窮者に対するトータルサポートを行なっていくことにしました。
石巻事務所では暮らしに困ったときにだれでも相談できる総合相談窓口を設け、行政機関や市民団体とも連携して相談者の個別事情に合わせた支援を実施していきます。

*写真:共生地域創造財団の石巻事務所では末永博さん(左)と佐藤秀子さん(右)の2人のスタッフが、生活に困っている人たちに寄り添った支援を行なっていきます

寄せられたカンパは被災した子どもたちの支援などに活用しました

生活クラブは東日本大震災が発生した2011年から組合員カンパを実施し、復興支援活動を行なっています。長期間にわたるカンパへのご協力ありがとうございます。2015年度の収支決算報告は右記のとおりです。今後も息の長い復興支援活動を実施していくために差額は次年度へ繰り越します。

【生活クラブOPINION 復興支援ニュース 2016年10月3回号(10月3日~7日配布)より転載】

【2016年10月11日掲載】

生活クラブをはじめませんか?

42万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

生活クラブ連合会のSNS公式アカウント
本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。