地域とつながり子育てを応援 生活クラブ愛知・保育ルーム「ここいく」がオープン
3月20日、生活クラブ生協・愛知の直営保育施設「ここいく」が名古屋市天白区内でオープンしました。住宅を保育室に改装した一時預かり専用の小さな保育ルーム(定員8名)で、生活クラブ名古屋センターの近くにあります。
生活クラブ愛知が食を中心とした共同購入の取り組みから一歩踏み出し、広く地域のニーズに対応した福祉分野への展開を構想したのは数年前のこと。「ここいく」について、生活クラブ愛知の専務理事・木下和(やすし)さんは、「福祉事業構想プロジェクトなど経て、生活クラブが協同組合として地域に存在意義を発揮できるステージとして、子育て支援に取り組むことにしました。まずは、子育て事業の経験を積む場として、必要な日の必要な時間だけお子さんを預かる保育ルームを開くことになりました。将来的にはここをステップに小規模の認可保育園の開設をめざします」と話します。
アットホームな保育室でゆったり子どもと向き合う
住宅街の一軒家を改装した「子育て応援ステーションひまわり」の1階が「ここいく」です。玄関を上がると、フローリングの居室に木製の子ども用テーブルと椅子が置かれ、棚には自然素材の木のおもちゃや手作りおもちゃなどが並んでいます。アットホームな雰囲気でゆったり過ごせます。月曜から金曜日(祝日も営業)までの9時から17時まで開いており、事前に予約すれば組合員だけでなく誰でも利用できます。
保育の現場を担当するのは「保育ワーカーズ・コレクティブ あん」のメンバーです。「ここいく」での保育について「あん」代表の川村恵唯さんは「管理された保育ではなく、お子さんの豊かな感性などを育てる保育をしていきたい」と話します。また、手づくりおもちゃなどを自ら用意したルーム長の井熊江里子さんは「子どもたちがおばあちゃんちに遊びにきたような気持ちでゆったり過ごせるようにしたいです」と言います。
開設から間もないので、組合員にも地域の人にもまだまだ知られていませんが、チラシなどで少しずつ利用や問い合わせが増えてきています。保育室の受付窓口を担当する山田晃久さんは「一人で家の片付けをしたい、兄弟の行事参加のために下のお子さんを預かってほしい、美容院や買い物に行きたい、ちょっとリフレッシュしたいなど、ご利用の理由はさまざまです。安心してお子さんを預けることができる場を提供します」と呼びかけています。
【2017年6月14日掲載】