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生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
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安定した生産と消費をめざす国産鶏種『丹精國鶏』

生活クラブでは国内で三世代以上にわたる育種によって開発された国産鶏種「はりま」を共同購入してきました。
国産鶏種の良さをよりわかりやすく伝えていけるようにブランド名を新たに『丹精國鶏』とし、安定した生産と消費をめざしています。

いのちを支える食べものは健康であってほしい。だから、子どものように大切に育てるのです。

第二次世界大戦時、アメリカでは兵士の食糧供給のために飼育日数が短く大量に生産できるブロイラー(肉用鶏)養鶏の技術開発がすすみました。狭い鶏舎に50~60羽/坪もの鶏を詰め込む。窓を閉め切って光を遮断し、運動はなるべくさせずに高たんぱくなエサを与えて育てる。病気は薬で解決する。生産効率だけを求め、身体を早く大きくするために育種改良されていきました。ブロイラー養鶏は、昭和30年代に日本に輸入され、現在も日本の生産現場で行われています。狭く劣悪な飼育環境では病気にかかりやすく、抗生物質や抗菌剤を使わざるを得ません。

しかし私たちが育てているのは、いのちを支える食べものです。そしてそれ自体が大切ないのちです。私たちは効率を優先する業界の常識に挑戦し、鶏の健康を第一にした飼育をめざしてきました。
『 丹精國鶏』は、海外に依存せず種から国産自給ができる純国産鶏種「はりま」を使用しています。日本の気候風土の中で、太陽の光と自然の風を受けて、丈夫で健康に育つように長年かけて育種開発されました。

改良の進んだ外国産鶏種に比べて「はりま」の飼育は当初は試行錯誤の連続でしたが、今ではずいぶん改良も進み、育てやすくなりました。鶏の健康に気を配りながら、エサに抗生物質を混ぜることなく、原則無投薬での飼育を実現することができています。ぜひ、健康に育った『丹精國鶏』のおいしさを味わってください。

*写真:連合消費委員会の拡大学習会で話す㈱秋川牧園の秋川実会長

「丹精國鶏」をこれからも食べ続けるために生産者自身による「フィールドテスト」が始まっています。

生活クラブの2015年度の鶏肉利用は166万羽でした。しかし、国産鶏種「はりま」を今後も安定的に生産していくには、最少でも年間200万羽の生産と消費が必要です。

そこで、生活クラブ連合会も参加する「はりま振興協議会」では、健康で育成率が高く、飼料効率も高い品種に改良を進めていくため、独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場と生産者が協力して「フィールドテスト」の取組みを開始しました。フィールドテストとは、原種鶏をもとに、様々な交配実験を行ない、実際に生産する農場で飼育して体重や生育率などの成績を細かく分析し、より良い系統あるいは品種を改良することをいいます。

提携生産者の㈱秋川牧園では今年4月から、鶏の強健性、増体性、育成率の向上を目指したテストを行なっています。また、もう一つの提携生産者である、群馬農協チキンフーズ㈱では、生産者の飼養管理に関する研修を行ない、育成率の向上に取組んでいます。

2016年8月に開催したビジョンフード産地推進会議は㈱秋川牧園本社工場内で開催され、組合員自身がフィールドテストの進捗を確かめ、今後も食べ続けていく決意を新たにしました。

*写真:産地推進会議に参加した組合員と生産者

「丹精國鶏」には、作り手の愛情がたっぷり注がれていました

2016年8月3~4日、組合員はビジョンフード産地推進会議に参加し、今後の生活クラブの鶏肉政策について生産者と協議を行ないました。組合員自身が生産現地へ直接出向くことによって、消費材である『丹精國鶏』が
どこでどのように育ち加工されて届くのか、その工程をつぶさに視察しました。合わせて飼料工場では非遺伝子組み換え(以下NON-GM)飼料がきちんと分別管理されている様子も確認できました。


健康な命をいただいていることを実感

福祉クラブ 菅原寿美子さん

㈱秋川牧園の南関農場では、鶏が日光や風をいっぱい受けて元気に動き回って育っていく姿を間近に見ることができました。
加工場では、「はりま」とそれ以外の鶏が混ざらないように細心の注意が払われていました。
すべての場面で生産者の皆さんの鶏への愛情を感じ、あらためて「丹精」の意味が心に落ちていきました。
ウインドレス鶏舎のことなど他の養鶏場の現状を聞くと、㈱秋川牧園の鶏肉を食べられることが幸せなことだとつくづく感じます。このことをたくさんの組合員の方に伝えたいと強く思っています。

福祉クラブでは、物流や容量などの条件から、主にチャンキー種の共同購入を行なってきましたが、2016年11月1週からは毎週『丹精國鶏』の取組みが始まりました。㈱秋川牧園の方を招いての学習会やカタログでの利用促進活動など、今後も積極的に進めていきます。

*写真:風通し良く明るい鶏舎でのびのび育つ


多くの人の手を介して届く丹精國鶏の「旅」

生活クラブ埼玉 石井清美さん

農場から届いた鶏を部位別の肉にしていく全工程は機械化されていますが、各部位をきれいに仕上げるには手作業が欠かせません。ここではおおぜいの人が丁寧に作業をされていることが確認できました。この肉はこの後㈱秋川牧園のミートセンターへ運ばれ、私たちが見慣れている消費材になり、出荷されていきます。

生産者はヒナが一羽一羽しっかり元気に育つように大切に心を込めて育てています。これからもおおぜいで食べていくために、組合員自身が『丹精國鶏』の良さを伝えていくことはもちろん、さらに仲間づくりをすすめていくことも重要だと感じました。

今回の視察では、日ごろ届く消費材がどんな「旅」をしてくるのかを実際に目にすることができました。多くの組合員にこの「旅」を伝えたいと思います。

*写真:加工場ではほとんどの工程で人の手で丁寧に処理を行なっている


食べることで、これからもNON-GM飼料を守っていきたい

生活クラブやまがた 小坂くに子さん

産地では、エサから加工工程に至るまで、たくさんの知恵と工夫を凝らして国産鶏種「はりま」を育てていることがわかりました。

また、今回は飼育環境や加工処理工程だけでなく、飼料工場のみらい飼料㈱の視察も行ないました。みらい飼料では125銘柄の指定飼料を作っていて、24時間体制のコンピュータによる出荷システムが採用されています。その中でNON - GMトウモロコシは粉砕工程でも間に空運転を入れる、出荷口はNON- GM専用にするなど、しっかりと混入防止対策が取られていました。

NON- GMトウモロコシがとても希少な、守るべき大切なものだとあらためて感じました。食べ続けていくことの大切さを組合員に伝え、利用を広げていきたいと思います。

*写真上:内航船から移動される1400トンの主原料。原料検査も行われる
*写真下:でき上がった「はりま」の飼料は必ずサンプルを取り検査を行なう


「丹精國鶏」を守るために、これからも食べ続けたい

生活クラブ青森 土濃塚久子さん

視察した南関農場では、今年3回目のフィールドテストが行なわれていました。秋川会長からは、国産鶏種を食べる意義と、おおぜいで食べていくために種鶏の改良スピードを上げることが求められているとの説明がありました。

国産鶏種を維持していくため、最少でも年間2 0 0万羽の生産と消費が必要と伺いました。生産現場では鶏が元気に育つようにヒナの様子を常に観察し、鶏舎内の温度や水、エサなどのきめ細かな調整を積み重ねています。その一方で、生活クラブの利用状況はモモ、ムネに偏り、その他の部位は利用が少なく余り気味です。食べる仲間を増やし、それぞれの部位には栄養に違いや特徴があり、いろいろな調理法でおいしく食べられることを伝えて、一羽丸ごとムダなく利用していきましょう。

*写真:給餌と給水の位置は、高すぎると鶏に届かず低すぎると不衛生になるので微妙な調整が必要


教えて!鶏肉のはなし
どこが違うの?「丹精國鶏」

新しいブランド名『丹精國鶏』は、「丹精に育てられた国産鶏種」という意味を込めて名付けられました。この『丹精國鶏』が他とどう違うのか、詳しくお教えします!

鶏種が違う
種鶏(「はりま」の親)、その親の原種鶏、さらにその親の原々種鶏まで国内で生産。種まで含めた国産自給ができます。 日本で育った国産鶏もその98%は外国種で、その原々種鶏は一部の外国企業が独占。種まで含めた国内自給とはいえません。
風味が違う
『丹精國鶏』は日本人の好みに合わせて、モモが大きくなるように改良されています。 あっさりした味を好む欧米人の嗜好に合わせて、外国鶏種はムネが大きく発達しています。
鶏舎が違う
風が通り太陽の光の当たる開放鶏舎で、鶏が元気に走り回れる快適な環境で飼育します。 一日中空調を掛け、日の当たらない密室で極力動かないように育てられています。
広さが違う
坪当たり35羽(夏季)~40羽に抑え、のびのびとした環境で育てます。 坪当たり50~60羽。なるべく動かないように詰め込んで、早く大きく育てます。
飼育日数が違う
55日以上かけてゆったりと育てています。生産効率ではなく生きものとしての健康を優先します。 35~50日で出荷。急激に太らせるので自分の体重を支えきれず歩けない鶏もいます。
エサが違う
NON-GM/PHFトウモロコシ、NON-GM大豆カス、国産の飼料用米で育てています。
(PHF=ポストハーベストフリー:収穫後農薬を使用しない)
NON-GM/PHF飼料は価格が高く、ほとんどが遺伝子組み換え不分別のものを与えられています。
 
無投薬
健康な鶏に薬は必要ありません。原則「無投薬」で育てます。
 
病気予防のため、あらかじめ抗生物質をエサに混ぜて投与します。

安心・健康・栄養豊富!特徴を生かしてムダなくおいしく

安価で低脂肪高たんぱくの鶏肉は、子どもの成長や高齢者の健康維持にとって重要な食材。『丹精國鶏』の良さを多くの人に伝えながら、部位ごとに違う風味や食感、栄養価を生かして、それぞれの特徴を生かした食べ方を工夫していきましょう。

きも、砂肝、ムネ、手羽先、手羽元の下ごしらえから料理のコツまで、鶏肉の調理技術が身につく動画「プロに教わる!鶏肉の調理法」もチェック↓↓

【2017年1月10日掲載】

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