国産鶏種「丹精國鶏」1周年!年間200万羽の生産を支えて未来の食の安心を
手塩にかけて育てられたおいしい国産鶏種です。
そのおいしさで、長年組合員に愛されている生活クラブの鶏肉。
日本の気候風土に適応した丈夫な鶏種をめざして育種改良された国産鶏種です。
太陽の光が差し込み自然の風も通る開放鶏舎でのびのびと運動をして、じっくり丹精に飼育されています。
ひとつの鶏種を未来へ残していくためには、最低でも毎年200万羽の生産と消費が必要です。
2016年からは、より多くの人に国産鶏種の価値を広めるため「丹精込めて育てた国産鶏種」の意味を込めブランド名を「丹精國鶏」としました。
しっかりとした噛み応えと深い味わいの生活クラブの鶏肉「丹精國鶏」をまずは心ゆくまで味わってください。
右写真:(株)秋川農園の山口昂二さん
健康に育った鶏はおいしいのです |
生産者と組合員が育てて守る国産鶏種 |
自然の光と風の中で育つ 生産の効率を優先するのではなく、手間を惜しまずできるだけ自然に近い環境の中で、ストレスなくのびのび育つように気を配って飼育します。 |
3世代前から「国産」 国産鶏種は、日本国内で育種改良され、国内で種の維持管理ができる鶏のことです。一方、市販されている「国産鶏肉」は日本で育った鶏肉ですが、その98%までが海外から育種輸入されています。 |
元気に走り回って育つ 一般的には一坪あたり50羽以上で飼育されているところ、「丹精國鶏」は、冬は一坪40羽、夏は35羽以下にして、自由に動けるのびのびとした環境の中で育てています。 |
日本の気候風土に合った「国産鶏種」 国産鶏種なら日本の気候風土に合った鶏種を開発することができます。独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場と(株)秋川牧園では、「丹精國鶏」を実際の飼育環境にもっと適した鶏にするために、協力して試験(フィールドテスト)を行なっています。 |
55日以上ゆっくり飼育 一般的には生産コストを抑えるため45日程度の短い期間で効率よく鶏を大きくします。「丹精國鶏」は、ヒナが健康に育つための必要な時間は55日以上としてゆっくり育てています。 |
エサも育ち方も確認できる 遺伝子組み換えでないエサをはじめ、どこで何を食べて育てているのか確 認することができます。 |
温度管理も、エサや水やりもていねいに 寒さ暑さに弱い鶏が健康に育つためには、鶏舎内の温度管理にも気が抜けません。1日何度も鶏の様子をチェックして、エサも水も、均等にいきわたるよう常に気を配っています。 |
お米も与えて自給力U P! エサは遺伝子組み換えをしていない穀物のほか、国産飼料用米も与え、自給力アップに貢献しています。 ※群馬農協チキンフーズ(株)と(株)秋川牧園ですすめています。 |
無投薬飼育が原則 一般的な鶏舎では生産効率が優先され、抗生物質をエサに混ぜて与えている場合もあります。「丹精國鶏」は鶏の健康を第一に考え鶏舎の環境に配慮して育てているので、病気にはなりにくく無投薬飼育※が実現できています。 ※飼料添加物による抗生物質や合成抗菌剤の使用はせず、ワクチネーションプログラムによる疾病予防を実施しています。 |
放射能検査結果はwebで公開 厳しい自主基準にもとづく放射能検査も行ない、結果はすべて公開しています。 https://seikatsuclub.coop/activity/food/radiation/ |
「丹精國鶏」200万羽の生産と消費が未来の食の安心につながります。
日本国内で食べられている鶏肉の約98%は欧米で開発された肉用若鶏です。そんな中で、私たち生活クラブは2001年から国産鶏種の共同購入を始めました。
独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場が日本の気候風土に適応した丈夫な鶏種の普及をめざし、国内で3世代以上にわたって育種し開発した国産鶏種です。
より多くの人に国産鶏種の取り組みや意義、その価値を知ってもらうため、新たに「丹精國鶏」というブランド名を付け、利用をすすめた結果、2016年度は順調に利用羽数を伸ばし175万羽の出荷を達成しました。持続的な生産体制を維持するためには、毎年200万羽の利用が必要です。
3世代前から日本生まれ・日本育ちの国産鶏種は、鶏が鶏肉として利用できるようになるまでに時間がかかります。生活クラブの生産者は2018年度の200万羽利用に対応できるように、時間をかけて生産の体制整備を進めています。これからもずっと国産鶏種「丹精國鶏」を食べ続けていくため、一人でも多くの人に、利用してもらうことをめざしていきます。
『生活クラブOPINION』2017年6月4回号を転載しました。
【2017年6月12日掲載】