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協同組合が作り出す地域福祉をめざして―「第1回 生活クラブ 福祉・たすけあい研究交流集会」を開催

3月27日、生活クラブグループの福祉の機能づくりを進める「第1回 生活クラブ福祉・たすけあい研究交流集会」が東京都内で開催されました。生活クラブで福祉活動に取り組む組合員リーダーと事務局メンバー、生活クラブが母体となった3つの社会福祉法人の職員、ワーカーズ・コレクティブのメンバー、提携生産者など272人が参加しました。 

開会挨拶で、「いきいき福祉会」理事長の小川泰子さんは、「世界に例を見ないスピードで高齢化社会を迎えようとしている日本の福祉に協同組合はいかに取り組んでいくかを考え合いたい」と述べました。

大野京子さん基調講演は、愛知県の「南医療生協」地域ささえあいセンター本部長の大野京子さんが、「ささえあいたすけあい 地域だんらんまちづくり ~おたがいさま運動広げて~」と題して、「みんなちがって みんないい ひとりひとりのいのち輝く まちづくり」を基本理念に活動している医療生協の取組みについて話しました。
*南医療生協:1961年設立(1959年の伊勢湾台風の経験から「自分たちの診療所がほしい」と、308名の組合員が設立)/組合員総数 83,286人(2017年2月末)/事業:病院、診療所、訪問介護、介護施設など

高齢化社会の課題に取り組む協同組合

南医療生協は市民が医療・介護・福祉・健康づくりの専門家との協同によって、いのちや暮らしに関わる問題を解決する活動をしています。愛知県内の89支部・1,229班が、家族のように集い仲良く暮らす想いを「家族だんらん」という造語に込め、おたがいさまのまちづくりを進めていること、自分たちに必要な機能は組合員が作りだしいくもので、生協がやってくれるものではないと、講師の大野さんは話されました。


講演後の質疑応答で、大野さんは「地域の担い手は高齢者が多く、これからも同じ状況が続きます。若い世代に協同組合のよさを知ってもらって、世代をつなげていきます」、「居場所などの運営費を作り出すことも自分たちで考える。主体は組合員です」と答えました。


続いて、2016年11月に行なった「協同組合の旅 デンマーク報告」を生活クラブ大阪・理事の清水啓子さんが行ないました。

国連による2016年版の世界幸福度報告書ではデンマークは世界で一番住みやすい国であり、かつ幸福度No.1の国です(日本は53位)。その理由を現地で探ることと、日本と比較したときに制度の違いだけではなく、市民が主体となり、地域共生のしくみや在宅ケアのしくみをどうつくり上げてきたか、高齢者支援、子育て支援、子どもの教育を実践している様子や考え方を学んだこと、また自己決定の重要性など日本に住む人が自分たちは幸せな国だと感じるために必要なことは何かなど報告がありました。


5つの分科会で福祉の機能づくりを考えました

第1分科会「福祉事業 先行単協の事例から学ぶ」

組合員の歴史に焦点をあて、福祉事業の立ち上げに際し、その経緯やプロセス、資金や人材をどう獲得してきたか。 これらの要素は福祉事業を先行的に取り組んだ会員単協や運動グループの経験をもって、グループ内でどうサポートしていくかをデイスカッションしました。パネラーは、生活クラブ東京の理事長・土谷雅美さん、生活クラブ神奈川の副理事長・城田喜子さん、生活クラブ千葉の理事で福祉委員長の山本百合さん、生活クラブやまがたの理事・皆川寿美子さん、コーディネイトはNPO法人辰野自立支援の会「あかり」理事長・小林テル子さんが行ないました。
 

第2分科会「福祉の仕事とは 福祉の世界で働く意義」

身近な地域で高齢者や障がい者、子どもたちの生活と人生を支える大切な役割を担い、福祉の向上に貢献している福祉関連のワーカーズ・コレクティブをどのように形成していったのか、多様な働き方を含め、福祉の仕事について深めました。パネラーは、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会専務理事・田中羊子さん、NPO.ACT練馬たすけあいワーカーズふろしき代表・藤縄恵子さん、生活クラブ風の村エリアマネージャーで施設長の五十嵐新二さん、株式会社百笑一輝・有料老人ホームめぐみの里施設長の清家真知子さん、コーディネイトは生活クラブ共済連常務理事・伊藤由理子さんが行ないました。
 

第3分科会「広い視野での子どもの支援」

乳幼児期から思春期にかけての子育て環境を考え、未来を託す子どもたちと親に支援できることは何かを考えました。パネラーは、ぽかぽか保育園(神奈川県認可保育所)園長・三浦裕子さん、たすけあいワーカーズどんぐり「みかづき子ども食堂」事務局・大島登志子さん、エスコープ大阪たすけあい事業推進フロア・松原絢子さん、NPO法人ゆめ・まち・ネット渡部達也さんと渡部美樹さん、コーディネイトは生活クラブ風の村理事長・池田徹さんが行ないました。
 

第4分科会「高齢期の迎え方」

超高齢社会を迎え、自己判断がつくうちに自分のことは自分で決めていくことは大切なことで、いつまでも現役でいるために、どういう生き方を選択し、高齢期を迎えていくのかを考えました。パネラーは、遊佐町集落支援員・加藤俊和さん、生活クラブ共済連企画室・小泉奉子さん、南医療生協地域ささえあいセンター本部長・大野京子さん、コーディネイトは社会福祉法人いきいき福祉会専務理事・小川泰子さんが行ないました。
 

第5分科会「フォーマル・インフォーマルで地域を支える」

新たな局面を迎えた高齢者支援において、介護保険中心のフォーマルケアと、地域住民やボランティアによるインフォーマルケアの望ましい機能分担を3人のパネラーが具体的な事例を交えて発表し、「地域の巻き込み方」をテーマにグループワークを行ない参加者が企画案を話し合いました。パネラーは、ルーテル学院大学総合人間学部人間福祉心理学科地域福祉開発コース主任教授・山口麻衣さん、生活クラブ風の村常務理事千葉エリア エリアマネージャー・島田朋子さん、社会福祉法人悠遊・細目愛美さん。コーディネイトは生活クラブ風の村専務理事本部長・水谷靖之さんが行ないました。

伊藤由理子さん続いて全体会場では、生活クラブ安心システム連合事務局長・池田徹さんより、2016年度活動報告が行なわれました。2015年7月に安心システム連合が発足してから2年度目を迎え、合同研修を含め、活発な活動の紹介がありました。

集会の最後に、生活クラブ共済連常務理事の伊藤由理子さんが「生活クラブグループの活動は組合員の共益を公益にしてきました。今、高齢化社会に協同組合で何ができるかを改めて問われています。地域に暮らす人に役割や出番のある地域福祉を進めるために連合していきましょう」とまとめました。

【2017年4月19日掲載】

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