山形県遊佐町で「庄内・遊佐太陽光発電所」の建設が始まりました
生活クラブは、再生可能エネルギーの普及と原発のない社会をめざす取り組みのひとつとして、太陽光発電所を山形県遊佐町に建設します。名称は「庄内・遊佐太陽光発電所」。この4月、いよいよ建設に着手しました。グループ各団体と提携生産者等で共同設立した「株式会社 庄内自然エネルギー発電」が事業主体となり、地域社会と市民が参加する「持続可能な地域社会づくり」をもめざす取り組みです。2019年1月の商用運転開始を予定しています。
世界がめざす「脱炭素社会」への歩みと日本の現状
生活クラブでは、従来より「生活クラブのエネルギー7原則」に則り、原発のない社会、CO2を減らせる社会の構築をめざしています。国際社会では、世界の温室効果ガス排出実質ゼロに向けての大きな一歩となる「パリ協定」が2016年11月に発効しています。日本も2050年までに温室効果ガスを80%減らすという政府目標を掲げていますが、実質的な歩みは残念ながら他の先進諸国に比べて大きく遅れているのが実情です。
生活クラブのエネルギーに関する目標を具体化していく太陽光発電
地球規模の温室効果ガス削減のためには、市民レベルでできることもたくさんあり、再生可能エネルギーによる発電を増やしていくのもそのひとつ。生活クラブでは、2016年に制定した生活クラブ総合エネルギー政策「エネルギー7原則」のうち、「原発のない社会、CO2を減らせる社会をつくります」そして「地域への貢献と自然環境に留意した発電事業をすすめます」という項目を具体化する取り組みとして、この山形県遊佐町での太陽光発電所の計画をスタートさせました。
地域参加型の発電事業で「持続可能な地域づくり」もめざす
この庄内・遊佐太陽光発電所は、原子力に替わる持続可能な自然エネルギー利用の普及のひとつとなると同時に、生活クラブと長年の提携関係にある庄内地域に、FOOD(フード、食料)、ENERGY(エネルギー)、CARE(ケア=福祉)の自給のネットワークをつくり出すスタート事業でもあります(「庄内エリアFEC自給圏*ネットワーク」)。地域社会と市民が参加する取り組みの中で『エネルギーの地域循環』と『お金の地域循環』を実現し、庄内における「持続可能な地域づくり」をめざしています。
*FEC自給圏:内橋克人氏(評論家、旧2012国際協同組合年全国実行委員会・委員長)が提唱。
庄内・遊佐太陽光発電所の概要
庄内・遊佐太陽光発電所の敷地面積は31ヘクタール(日比谷公園2個分弱)、設置する太陽光パネル6万7,000枚による出力合計は18メガワット、年間発電量は1万8,000メガワット時を計画しています。これは一般家庭の消費量に換算すると約5,700世帯分の電力にあたります。この太陽光発電によるCO2削減量は、年間7,600トンとなります。売電先は、生活クラブグループの電力小売り会社である「株式会社生活クラブエナジー」と東北電力、さらに地域の新電力会社(自治体PPSなど)も検討予定です。
自然エネルギーによるサステイナブル(持続可能)な社会へ
生活クラブでは、2016年にスタートした「生活クラブでんき」の共同購入など、再生可能な自然エネルギーによる電気の普及の取り組みを多角的にすすめています。2019年からの商用運転開始をめざして建設工事が進む「庄内・遊佐太陽光発電所」にも、ぜひご注目ください。
★「生活クラブでんき」の共同購入へのお申し込みは「生活クラブエナジー」のウェブサイトをごらんください。https://scenergy.co.jp/
【2017年6月21日】