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生活クラブ風車「夢風」建設5周年イベントが開催されました

原発に頼らない再生可能エネルギーで発電した電気を共同購入したいという夢の実現に向けて、首都圏4単協による生活クラブ風車の建設が提案されたのが7年前。様々な組合員討議を重ね、秋田県にかほ市に建設された生活クラブ風車「夢風」も稼働して満5周年を迎えました。

現在は、全国の生活クラブ組合員およそ1万人が利用する「生活クラブでんき」の電源として「株式会社生活クラブエナジー」と需給契約を結び、電気を供給しています。

さらに、生活クラブ風車・夢風建設地の地元の生産者と首都圏の組合員が共同で開発した「夢風ブランド」消費材の取り組み、風車の建つ芹田地区での加工用トマトや大豆の栽培など地域間連携も広がっています。

7月29日、30日の二日間、にかほ市と生活クラブの連携推進協議会の主催で建設稼働5周年イベントを開催し、約170名で交流を深め、これまでの軌跡をたどりこれからの展望について語り合いました。

一日目 生活クラブ風車「夢風」建設5周年を祝う会と大懇親会 於生活クラブ風車サイト

にかほ市院内小学校の皆さんのお祝いの太鼓で元気にスタート

100名を超える生活クラブ関係者と60名ほどのにかほ市、芹田地区の皆さんとの交流が広がりました。市役所バンドと地元出身のアコースッティクデュオ「ケースケ&マサ」の演奏。にかほ市の生産者や地元の天然岩牡蠣や由利牛の屋台が場を盛り上げ、組合員総出の歌「白いWINDMILL」(「青い珊瑚礁」の替え歌)は地元・芹田の皆さんにも大受けでした。

夜の大懇親会では、「秋田で風車を建てて発電して、ただ、首都圏の組合員が消費するだけでは原発と同じではないか」という組合員の議論から、建設地であるにかほ市への貢献が何かできないかと考え、「夢風ブランド」消費材の開発が始まったこと。その活動を通して組合員と地元の方々との絆が深まっていったことなど、5年間の軌跡を振り返りました。今回初めてにかほ市を訪れた組合員の共感も高まり、ここまでにかかわった大勢の方々からお祝いのメッセージを頂くことができました。

二日目 生活クラブ風車「夢風」建設稼働5周年記念フォーラム 於にかほ市福祉交流センター 参加人数 90人

ドキュメンタリー映画「おだやかな革命」上映会

渡辺監督が前日までかかって編集された「おだやかな革命」の初公開となりました。再生可能エネルギーを通して人々がつながり、地域で暮らし続けていけるという、地域社会づくりが描かれたドキュメンタリーで、生活クラブの「夢風」の活動も事例の一つとして取り上げられています。組合員にとって自分たちの活動へ改めて誇りが持てる内容でした。

イベント最後のプログラムは、生活クラブ生協神奈川専務理事 半澤彰浩さんのコーディネートによるパネルディスカッション「自然エネルギーによる持続可能でしなやかな地域社会をつくる~人口減少社会を希望ある転換期へ~」で、これからの運動展開へのヒントを貰うことができました。


《パネリストのみなさん》
会津電力(株)代表取締役佐藤彌右衛門様、やまがた自然エネルギーネットワーク事務局次長 山田幸司様、有限責任事業組合いでは堂共同代表 渡辺智史様、名古屋大学大学院環境学研究科教授 丸山康司様、にかほ市副市長 須田正彦 様 生活クラブ生協神奈川理事長 藤田ほのみさん

(報告 生活クラブ神奈川副理事長 桜井薫)

【2017年9月8日掲載】
 

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