「さようなら原発 さようなら戦争全国集会」に9,500人が参加(9月18日、東京・代々木公園)
「さようなら原発1000万人アクション」が主催する「さようなら原発 さようなら戦争全国集会」が9月18日に代々木公園で開催され、9,500人が参加。生活クラブからおよそ30人が参加しました。
※写真:福島原発刑事訴訟支援団のみなさん(左)、福島からの参加者を先頭にデモ行進に出発
東京電力は原発事故の責任を
メインステージの集会に先立つサブステージの集会では、福島からの自主避難者で「避難の協同センター」の代表世話人の松本徳子さんが、3月に住宅補償が打ち切られた現状について報告しました。
メインステージでは、福島原発刑事訴訟支援団団長の佐藤知良さんが訴訟団の仲間たちと登壇し、「原発事故で責任をとった人はいない。事故の前に津波が予測されたのに対策をとらなかった東京電力の罪を問うため、告訴団は闘う」と訴えました。
福島から大阪に避難している森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団代表)は、「2人の子どもを連れて避難している。憲法で補償された平和に生きる権利を奪われてきた。世界中の子ども達の命を守ることが平和につながる道だ」と話しました。
ステージでは、玄海原発の現地から徳光清孝さん、沖縄からは沖縄平和運動センターの山城博治さんらも登壇し、連帯のメッセージを送りました。
集会後は、福島からの避難者たちを先頭に、代々木公園から渋谷駅までパレードしました。
※写真:渋谷のまちをデモ行進
戦争のない、原発のない平和な社会を未来の子どもたちのために
集会に参加した生活クラブ群馬の木村香織さんは、「メインステージの冒頭で発言した落合恵子さんの『何度でも怒りなおしましょう』の言葉に共感しました」。生活クラブ茨城の高橋明子さんは、「原発の問題はずっと終わらない問題なので、私たちも行動を続けていかなければと思いました」と感想を語りました。
生活クラブ愛知の丸田昌子さんは、大阪に自主避難している森松さんの悲痛な叫びが心に響いたと言います。「自分の子どもが助かればいいのではなく、今も福島から離れられない子ども達の事を思い自分ができることをしたいとおっしゃっていました。他にもいろいろな活動をしている人に会い、集会に参加した人たちみんなの熱い思いを感じた一日でした」。
生活クラブ神奈川の藤田ほのみさんは、集会に込めた思いを次のように語りました。「渋谷に遊びに来ている若者たちに、少しでもメッセージが届いたらいいなと思いながら、デモに参加しました。集会で一番心に響いたのは、森松さんの『平和に生きる生存権を奪われた』という発言。原発事故の責任を誰もとらないまま、被災者は置き去りにされたまま、今、また原発が再稼働されようとしています。人の命や平和な暮らしより、優先されることは何もない。未来を生きる子供たちのためにも、戦争のない、原発のない、真に平和な社会を作っていきたい」。
※写真:生活クラブ群馬の原発とめよう傘
【2017年10月18日掲載】