庄内地方の生活クラブ生産者が生活協同組合を設立します 「庄内親生会」創立総会を開催
2017年12月16日、山形県酒田市で「生活協同組合庄内親生会」の創立総会が開催されました。
この生協の創立賛同人は、庄内地方で生活クラブの消費材を生産している生産者として働く方々です。
設立発起人会代表の新田嘉七さん(㈱平田牧場社長・右写真)は、「私たち庄内の生産者は、四十数年間に渡って生活クラブ生協に消費材を供給してきました。しかし庄内には生活クラブ生協が無いため、自分たちの作った消費材を自分たちで共同購入することができない状態が続いていました」「生産者が自分たちの手で生活協同組合を組織する全国的にも例を見ない取り組みで、困難なことが待ち受けているかもしれませんが、成功に導きたい」と挨拶しました。
この日までに集まった賛同人は616人になります。全員が豚肉や米・野菜、農産産加工品の生産者や農協で働くみなさんです。昨年から1年間かけて、農業や仕事の合間を縫って10回の発起人会を開催し、生協づくりの意義や運営の仕組み、配送の方法について議論を重ね、この創立総会を迎えました。
来賓として出席された酒田市の丸山市長、遊佐町の時田町長からは、庄内の地産地消の食の循環が始まることと、自然エネルギーや福祉の分野でも連携が深まることへの期待をこめたお祝いの言葉がありました。
創立総会は全議案を賛成多数で決定し、無事に「生活協同組合庄内親生会」が誕生しました。今後、山形県の認可と生活クラブ連合会への加入手続きを経て、2018年4月から共同購入事業を開始する予定です。
【2017年12月19日掲載】