さようなら原発3.21全国集会に12,000人が参加
さようなら原発1000万人アクションが主催する「さようなら原発3.21全国集会」が2018年3月21日、季節外れの雪のなか代々木公園で開催され、12,000人が参加。生活クラブからおよそ20名が参加しました。
いのちを守れ、くらしを守れ、フクシマとともに
はじめに「フクシマから」の訴えとして、「子ども脱被ばく裁判の会」共同代表の片岡輝美さんが「子どもたちが安心して暮らすことを奪ってしまった大人としての責任として、裁判を闘っている」と、国の不誠実な態度を訴えました。次に原発事故の収束労働で被曝して、裁判を闘っているあらかぶさん(仮名)が、「白血病、鬱病に苦しんでいる。このようなことが繰り返されないよう東電の責任を明らかにしたい」と原発労働の実態を訴えました。一家で郡山市から静岡県内に避難している長谷川克己さんは「政府や行政の対応は理不尽の連続だ。この子たちを置き去りしたまま、どんな発展をめざしているのか」と、自主避難者の心境を語りました。
ほかにも、元東海村村長の村上達也さんが、「東海第二原発はぜったい再稼働させない」と訴え、韓国から参加した「核再処理実験阻止30キロ連帯」実行委員長のイ・キョンジャさんが連帯のメッセージを送りました。弁護士の河合弘之さんは、原発ゼロ自然エネルギー推進連盟事務局長として発言し、「原発ゼロ自然エネルギー推進基本法」で原発即時ゼロは可能、と力強く宣言しました。
自然エネルギー社会は絶対に来る
さようなら原発の集会に初めて参加した生活クラブ・青森の棟方千恵子さんは、各団体のアピールを聞くなかで、「放射能は怖いものだと皆が感じているからこそ、帰還を許した地域に企業の参入や積極的な移住支援などがないのではないでしょうか。やはり、原発はいらない」と感じたと言います。
生活クラブ・東京の土谷雅美さんは、集会の感想を次のように語りました。「原発だけでなく、今の政権に対する不満、憤りを感じました。いまだ避難している人たちやその状況をわかっているのだろうか、ここで登壇している人たちの声を聞いて欲しい、と思いました。河合弁護士の『日本も絶対に原発から自然エネルギーに向かう』という言葉に元気をもらいました」。
雪も吹き飛ばす熱意で『原発反対!』と声を出した集会でした。
【2018年4月17日掲載】