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遺伝子組み換えなたねの自生調査報告会を開催 今年も496か所で調査し10検体がGM陽性反応

*生活クラブ愛知のナタネ調査

生活クラブは2005年から毎年、遺伝子組み換え(GM)なたねの自生調査を実施しています。このほど2018年の調査結果がまとまり、7月14日に東京都内で開催された全国報告会で発表しました。報告会には生活クラブから29名、全体でおよそ70名の参加がありました。

GMセイヨウナタネとカラシナの交雑を確認

GMなたねは、輸入して陸揚げされる港の周辺や製油所に通じる幹線道路沿いを中心に、こぼれ落ちなどで自生しています。これまでの生活クラブの調査では、なたねの陸揚げのない八戸港や、内陸の群馬県前橋市でGMなたねが見つかるなど、GMなたね自生の拡大を示す事実が確認されてきました。

今年は生活クラブやまがたが新たに調査に参加し、検査紙を使った一次検査(タンパク質検査)を20都道府県、496か所で行ないました。陽性反応があったものは、10検体。そのうち除草剤ラウンドアップに抵抗力を持つもの(RR)は3検体、除草剤バスタに抵抗力を持つもの(LL)は7検体でした。

今年も千葉港(千葉)、名古屋港(愛知)、神戸港(兵庫県)の周辺で陽性の検体が見つかりました。中でも生活クラブ愛知が名古屋港で採取したカラシナが、遺伝子組み換えのバスタ耐性であることが分かりました。より精密なPCR検査(遺伝子レベルの検査)でも同じ結果となり、遺伝子組み換えセイヨウナタネとカラシナが交雑したことを示します。

*右写真:千葉港付近で自生していたGMなたね

GMなたねの自生が続く愛知からの報告

生活クラブからは、カラシナの交雑を確認した生活クラブ愛知の中野京子さんが報告しました。

生活クラブ愛知では、2008年から毎年春に、名古屋港周辺のGMなたねの監視と抜き取りを実施してきました。名古屋港ではGMなたねが陸揚げされ、港脇には日清オイリオの搾油工場があるほか、内陸部へ幹線道路で運ばれます。「調査のときには人目をひくように『STOP!遺伝子組み換え』と書かれた蛍光色のウィンドブレーカーを着て、調査をアピールしています」と中野さん。「毎年、定点観測を行なうことが大切」と地道な調査の重要性を強調しました。

これ以上、遺伝子組み換えナタネの汚染が広がらないために

報告に続くシンポジウムでは、「新たな段階を迎えた遺伝子汚染」をテーマに河田昌東さん(遺伝子組み換え食品を考える中部の会)、八田純人さん(農民連食品分析センター)、天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)が登壇しました。河田さんは調査について「これだけ多くの市民が参加して大規模に行なわれている調査は世界に例をみない」と高く評価しました。

9月には議員会館で、調査結果について環境省・農水省の担当者と意見交換を行なう予定です。これ以上交雑が広がらないよう、厳しい対応を求めていきます。

2018年の一次検査の結果(RR:ラウンドアップ耐性、LL:バスタ耐性)

 【2018年8月6日掲載】

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