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韓国・ソウル市でエネルギーをテーマに「アジア姉妹会議」を開催

参加したメンバーとともに記念撮影

生活クラブ連合会と、韓国の幸福中心生協(旧 女性民友会生協)、台湾の主婦連盟生協は、1999年に姉妹提携を結び、相互の交流を続けています。今回で18回目となる「アジア姉妹会議」が、2018年10月17日~20日に韓国のソウル市にて開催され、日本からは、連合理事メンバー、事務局の計11名が参加しました。

「持続可能な暮らしとエネルギー」について3国の取組みを報告

左から韓国・幸福中心東北生協のアン・ギョンス理事長、日本・生活クラブ神奈川の藤田ほのみ理事長、台湾主婦連盟生協の黄文怡常務理事

今回の「アジア姉妹会議」はFEC自給のうち、E=エネルギーをテーマにシンポジウムを開催しました。3国は2012年に「いのちや地球環境に配慮した脱原発社会に向けた共同宣言」に調印。脱原発社会を目指して、省エネや再生エネルギー利用の活動を進めています。10月18日に開催したシンポジウムでは、それぞれの国での活動について報告されました。

韓国は幸福中心東北生協のアン・ギョンス理事長が、青少年や中高生の「脱核活動」など、脱原発にむけた豊富な活動とソウル市の「原発ひとつ減らそう」政策にもとづく市民200万人が参加するエコマイレージ(省エネした電気量をためてエコ製品等利用に還元できるしくみ)やエネルギースーパー(節電できる生活材を直販する店舗)などの取組を報告しました。

日本の生活クラブからは、「生活クラブでんき」の共同購入の紹介と風車「夢風」建設地域である秋田県にかほ市との連携について、生活クラブ神奈川の藤田ほのみ理事長が報告しました。

台湾主婦連盟生協の黄文怡常務理事からは、台湾が日本と同じく地震大国であることから、すでに竣工していた第4原発は核燃料棒を撤去し、正式に停止が宣言されたとの報告がされました。主婦連盟生協ではフェイスブックを通じて節電アクションや省エネの啓蒙活動を展開しています。また、火力発電による大気汚染も大きな問題になっていることが報告されました。

日本では、2016年4月より電力の小売り自由化が始まりましたが、韓国、台湾では電気を選ぶことはできません。国の状況は異なりますが、脱原発社会にむけて共にアジアでの再生エネルギーの大きな動きをつくっていこうという希望が持てるシンポジウムとなりました。

午後は2つのテーマで活動報告と意見交換が行われました

分科会での質疑の様子。三か国語が飛び交います。

分科会①「化学物質とグリーン消費」

韓国から、マットレスの放射性物質ラドン検出事件、加湿器殺菌剤事件、生理用ナプキンの有害物質事件などの社会問題と不買運動、代替生活材の取組について報告されました。台湾からは主婦連盟で取り組んでいる野菜類の硝酸塩検査と自主基準について報告、日本からは、生活クラブ北海道の「香害」に対する国への要望書提出の取組とせっけん利用をすすめる組合員活動について報告されました。

分科会②「現代社会における食文化の変化と協同組合の対応」

韓国幸福中心生協からは、調理の手間を省いた「簡易食」の利用が増えている反面、環境に配慮した食べ物を守ろうとする組合員が料理を学ぶ集まりについて報告、台湾からは、予約購入による食品ロスゼロの活動について報告されました。日本からは、生活クラブの食デザイン「ビオサポ」の取り組みについて報告されました。

ソウル市のエネルギー関連施設見学

10月19日には、ソウル市内にあるエネルギー関連施設二か所を見学しました。いずれもソウル市が施策として実施しているもので、たいへん参考になるものでした。

①ソウル アップサイクリング(新活用)プラザ

ソウルアップサイクリングプラザの外観。木、鉄、コンクリートの異素材を組み合わせた建物です。

ソウル市の「資源循環都市ソウル市ビジョン2030」をもとに、世界最大級のアップサイクリングの複合文化空間として、2017年9月に開設された施設です。「新活用(アップサイクル)」とは、捨てられるものをアイデアとデザインで新しいものに変えるという意味で、韓国語の造語です。
傘の布で作った小物やイベントの縦幕で作ったエコバック、牛乳パックで作ったカードケースなど、廃棄される資源を集め、若い起業者たちが工房で制作・販売しています。製品はおしゃれで購買意欲につながるものが多く、廃棄物処分費用の削減や雇用創出にもつながる取り組みとして興味深いものです。

牛乳パックで作ったカードケースが展示されています(左写真)、施設の中には売店もあります(右写真)

②ノウォン エネルギーゼロビレッジ

エネルギーゼロビレッジの外観。太陽光パネルを側面に設置しています。

研究開発のため大学と協力してエネルギーゼロの実証実験としてつくった111世帯が住む協同組合団地です。照明や換気は太陽光エネルギー、冷暖房や給湯は地熱エネルギーでまかなっています。省エネの工夫として、断熱材、窓の三重構造、熱回収型空気交換機と湿度調整装置、断熱ドア、窓の外側にブラインドといった徹底的に熱を逃がさない、熱を入れないシステムでつくられています。
エネルギーゼロとは言っても再生可能エネルギーは不安定であるため、1年間のエネルギー総生産と総使用料プラスマイナスゼロでエネルギーゼロ住宅と呼んでいます。快適な暮らしをしながら省エネルギーは実現できることを実感した見学となりました。

アジア姉妹会議2018年の評価と今後について

最終日の評価会では、あらためて各国とも脱原発の意思は同じであること、組合員には省エネを伝えていくことを確認しました。また、今後のアジア姉妹会議はSDGsをテーマに2030年を展望しながら活動交流をすすめいていくことを確認しました。来年は日本でシンポジウムにむけた代表者会議を開催する予定です。
 

【2018年12月19日掲載】
 

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