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子育て中の食事、どうしたらいいの?「ビオサポ子育て支援講座」を各地で開催

「ビオサポ」とは、生活クラブが提唱する健康な食デザイン。消費材を通じて、カラダもおサイフも、そして環境や社会も健康にしていきたいという思いのもと、食や健康に関する知識の共有やレシピ提案などの活動を行っています。今回はそんなビオサポの活動のひとつ、各地の生活クラブで開催されている「ビオサポ子育て支援講座」の様子を取材しました。



今回の「ビオサポ子育て支援講座」は東京都の多摩南生活クラブで行われたもの。プレママ~子育て中の組合員向けのプログラムで、生活クラブの講師が、妊娠期から離乳期、そして幼児期の「食べものと食べ方」について講義しました。託児ありの講座で、別室にてお子さんを預けたママなど、10名ほどの参加者が集まりました。

妊娠期の食事~離乳食について気になる話がいろいろ

講座は、スクリーンと手元の資料をまじえて進みます。まずは妊娠期・授乳期の栄養のポイントについて。妊娠期は赤ちゃんが育つための栄養も含め2人分のエネルギー確保が必要な時期なので、主食のご飯をしっかりと食べることが大切だという話がありました。ご飯は脂質が少なく、塩分もゼロなので、一番多く食べる主食として優れている点が多いということです。


スクリーンでポイントを確認しながら
 
離乳期の食事については、まさに離乳食を進めている時期の参加者もいて、みなさん関心が高いよう。講師が離乳食の進め方について「資料の通りじゃないからって心配することはないですよ」と言葉を添えると、参加者の安心するような表情も見られました。離乳食の調理のポイントとしては「味つけは薄めにし、食材そのものの味を楽しむことができるようにする」ことが大事とのこと。市販の顆粒だしには、「調味料(アミノ酸等)」という表示で、塩分に相当するナトリウムが多く添加されている場合があることも紹介されました。

離乳食の「薄味」を実感!昆布だしを味わうデモンストレーションも

そこで、離乳食におすすめの天然のだしを実際に舌で体験してみようということで、昆布でとっただしを参加者全員で味わうデモンストレーションがありました。このだしは、水600mlに9cm角の昆布と小さじ1/2弱の塩を加えて、一晩冷蔵庫で置いたもの。特に離乳食の初期には、植物性の昆布でとるだしがおすすめで、かつおぶしや煮干しといった動物性の食材でとるだしは7~8カ月頃から使うとよいそうです。実際に昆布だしを味わってみることで、離乳食の「薄味」の目安が実感できるデモンストレーションでした。

昆布だしの試飲

さらに、幼児期の栄養のポイントについての話へ。偏食の悩みへのヒント、幼児期のおやつの考え方、そして化学調味料の濃い味に慣れすぎないようにしようという話などがありました。子どもの小食に悩むお母さんは多いけれど「小食に思えても、毎日食べる量がだいたい同じで元気であれば大丈夫!」というホッとできるひと言も。講師からは「知識はきちんと、実践はおおらかに」が大事ですよ、という呼びかけがありました。

参加者からさまざまな質問が飛び出した質疑コーナー

そのあとの質疑コーナーでは、参加者からさまざまな質問が飛び出しました。「離乳食で特定の食材だけカミカミしたあと口から出してしまう」「最近離乳食をあまり食べないのは味つけがワンパターンになってきているせい?」といった離乳食の具体的な疑問から、「子ども用のいすに座りたがらない」「食べ過ぎのような気がする」といった悩みまで。次々と質問が尽きず、お母さんたちの熱心な様子が印象的でした。

熱心に話を聞く参加者のみなさん

「今は、ネットなどに子育ての情報もあふれているけれど、一番大事なのは目の前の自分の子どもに向き合うことなので、他からの情報に惑わされ過ぎなくていいですよ。みんなで一緒に頑張っていきましょうね」という言葉で講座は終わりました。

「勉強になった」「役立った」という感想も。講座は各地で開催中

今回は、プレママ~乳幼児期の食がテーマだったので、参加者も小さなお子さんのいる若いお母さんが多く、生活クラブのこうした講座に参加するのは初めてという方もかなりいたようです。「わかりやすくて役に立った」「他のお母さんの意見も参考になった」などの感想が聞かれ、「またこういう機会があれば参加したい」という声も多くありました。

生活クラブでは、こうした子育て支援講座をはじめとしたさまざまな講座を、各地で企画・開催しています。小さい子どもがいても参加できる、託児のある講座もたくさんあります。こうした講座やイベントなどの情報は、各地の生活クラブのホームページや、カタログ配布時のチラシなどでお知らせしています。組合員の方はぜひチェックしてみて、興味のある講座があったら足を運んでみてください。

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