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「ひとりにしない地域」をつくるために 「生活クラブ福祉・たすけあい研究交流集会」を開催しました

3月26日、東京都内で「第3回 生活クラブ 福祉・たすけあい研究交流集会」が開催」されました。テーマは「ひとりにしない地域をつくろう!」。

生活クラブグループの福祉事業・活動に携わるメンバーを中心に221人が参加しました。福祉の変遷や現状を学び、また各地で展開されている取り組みを共有することで、今後のすすめ方のヒントを得ることができました。

たすけあいを支える生活クラブへの期待


基調講演では、『シルバー新報』編集長の川名佐貴子さんに「記者は見た!介護保険の20年―これまで、そしてこれから 助け合い活動への期待を込めて―」というタイトルでお話しいただきました。以下の内容をはじめとして、介護保険制度や福祉事業の変遷・現状などについて詳しく学ぶことができました。
※福祉や医療など社会サービスの動向を報道する週刊タブロイド紙

・市民自治型福祉をめざした介護保険制度の導入から20年たったが、当初目標とした「地域で安心して暮らせる社会」は実現できていない。
・その一方で、生活援助を受けて自宅で暮らし続けることを多くの人が望んでいるが、いまの国の政策では在宅生活を支えることは難しい状況。
・在宅生活を望むのであれば、介護保険サービスだけに頼るのではなく、地域での関係性を見直しながら「たすけあい」ができる関係をつくりはじめることが重要。
・「サービスを受ける(消費する)」ことに慣れてしまっている中で、「たすけあい」は見方によっては面倒な側面もあるが、必要なこと。地域で安心して暮らせるしくみづくりをすすめてきた生活クラブにはとても期待している。

参加者からは、地域における生活クラブの取組みへの思いを綴った感想が、以下のように数多く寄せられました。

・「福祉の取組みは、誰かがやってくれるもの」という意識を取り除き、必要とする福祉を自分たちで描いて実践するべきと、背中を押された思いです。
・制度に少し頼りながらも、地域や近所で生きていける環境を育てていきたいと思いました。
・「地域包括ケアシステム」が勝手に機能するものではないとわかり、サービスの受け手としてではなく、「たすけあい」を大切にしたいと改めて思った。
・家族だけでなく地域でなんとかする方法を考えていきたい。
・国の政策に期待が持てないとしても地域でたすけあうことが重要だ、ということをもっと伝えるべきと実感しました。
 

「たすけあい・福祉」の場を地域につくり広げる

5つの分科会では、生活クラブグループや他の団体が各地で展開している福祉事業・活動に関する事例報告や意見交換などが活発に行なわれました。
●第1分科会:「ご近所」の発見

福祉資源としての「ご近所」を発見し、それをたすけあいにつなげる考え方や方法について、具体例や寸劇などを交えながら学びました。また、一方通行ではない本来の「たすけあい」の意味を考えました。

講師:木原孝久さん(住民流福祉総合研究所 所長)
司会進行:山本百合さん(生活クラブ生協千葉 理事)

●第2分科会:高齢期からの住まい・住まい方

「高齢期こそ自分の時間を十分に使え人生を楽しむのに適した時期」との視点から、生活の基礎である住まい・住まい方やそれを支える資金など、生活クラブらしい高齢期の生活設計を考えました。また、その実現にむけた、単協・地域などの取組みの可能性について検討しました。

パネラー:藤井智子さん(ワーカーズ・コレクティブ生活クラブFPの会 事務局)、
山田孝志さん(オルタスクエア㈱ 統括部長)、田中のり子さん(生活クラブ生協東京 副理事長)
コーディネーター:小川泰子さん(社会福祉法人いきいき福祉会 理事長)

●第3分科会:地域の力で子どもを育む

「まちかど保健室」や無料学習支援、学童保育などの事例報告を共有し、生きづらさを抱える子どもたちや共働き社会の中で、地域の力で子どもを守り、子どもが自らの能力を伸ばす可能性を考えました。

パネラー:白澤章子さん(川中島の保健室)、小宮位之さん(NPO八王子つばめ塾 理事長)、清家真知子さん(㈱百笑一輝 統括管理)
前田寛明さん(㈱百笑一輝 事務局長)
コーディネーター:岩上章子さん(認定NPO VAICコミュニティケア研究所 理事長)

●第4分科会:イキイキと働こう

高次脳機能障害者支援の取組み、元野宿生活者たちがつくリだした事業、福祉施設職員のモチベーション向上の取組みなどについて事例報告が行なわれ、障がい者も高齢者も若者も、誰もが個性を活かしててイキイキと働くために必要なことについて考えました。

パネラー:池田敦子さん(特定非営利活動法人VIVID 代表理事)、荒川茂子さん(企業組合あうん 代表理事)
、鈴木正貴さん(社会福祉法人いきいき福祉会 ラポール三ツ沢 副施設長)
コーディネーター:元川ひとみさん(WNJ副代表)
●第5分科会:福祉でまちづくり―施策づくり実践編

生活クラブと山形県酒田市が提携してすすめている「庄内の福祉コミュニティ構想」の報告を共有した後、「住民の課題解決能力を発揮する機会やきっかけをつくることが大切」であることなど、住民参加によるまちづくりを実践する際の手法を学びました。

パネラー:西上ありささん(㈱studio-L/㈱pinpincorocoro コミュニティデザイナー)、五十嵐康達さん(酒田市役所)、小泉奉子さん(生活クラブ共済連)
コーディネーター:伊藤由理子さん(生活クラブ共済連常務理事)

【2019年5月17日掲載】
 

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