2018年7月23日（月） 北東京生活クラブ練馬センター

■太陽光で調理するソーラークッカーでカップケーキなど5品が完成
■ソーラークッカーの種類や自然エネルギーについてわかりやすく解説

北東京生活クラブ（本部：東京都練馬区）は、2018年7月23日（月）に、太陽エネルギーで調理を行う、「ソーラークッカーイベント」を実施いたしました。

生活クラブでは、子どもたちが環境やエネルギーについて楽しみながら関心を持てるよう、自然エネルギーを使った体験イベントを定期的に開催しています。この度、自然エネルギーの力をより身近に感じ、かつ夏休みの自由研究になることを意図して、「ソーラークッカーイベント」を開催しました。ソーラークッカーとは太陽の光のみで調理する道具で、本イベントでは生活クラブの食材を使って、カップケーキなど5つのメニューを作りました。当日は東京でも最高気温を記録するほどの猛暑となりましたが、空にはうっすらと白い雲が。太陽光を集めて調理するソーラークッカーは気温よりも太陽光が雲などで遮られない天候が求められます。“光が大切”ということを、より理解しやすい天気のなか、熱中症に気を配りながら大人18名、子ども28名がソーラークッカーの使い方や仕組みを学び、和気あいあいと調理体験を行いました。

本日の流れの説明の後、参加者全員で早速ソーラークッカーを設置しました。初めて見るソーラークッカーに子どもたちは興味津々で、周りを囲みながらキラキラした目で見つめていました。太陽光を集めることが調理において重要なため、今回のようにうっすらと雲があっても影響されると説明。気温は関係しないので冬でも調理が可能だと使用タイミングについて解説しました。

この日、ソーラークッカーで生活クラブの食材を使って作ったメニューはカップケーキ、赤飯、温野菜（小松菜、じゃがいも）、ひじきの煮物、ポップコーンの5品。それに加え、パックに入ったご飯の加熱方法も実演しました。

第1回目の観察で早くもポップコーンが弾け出し、第2回目の観察では赤飯やひじきの煮物が炊けて、屋上いっぱいに美味しそうな香りが広がりました。この日の屋上の気温はなんと41℃と高温であったにも関わらず、参加者たちは元気よく、完成を楽しみにしながらソーラークッカーを観察していました。

結果、天気にも恵まれ、ソーラークッカーに入れた時間は、ポップコーン10分、小松菜30分、赤飯35分、カップケーキ40分、ひじきの煮物50分と短時間で調理が完了しました。

メニューが完成するのを待つ間、ソーラークッカーについてと実際の使用事例の紹介がありました。まず、ソーラークッカーには短時間で高温が得られるパラボラ型、オーブンのような形をした熱箱型、組み立てが容易なパネル型など、複数種類があることを解説しました。本物を観察した後ということもあり、参加者たちはそれぞれの特徴やメリットに興味を持って話を聞いていました。また、環境を汚さない上に天気に恵まれれば活用できるため、アフリカの難民キャンプで使用されていると映像付きで事例を紹介しました。

ソーラークッカーについて話した後は、子どもたちにも親しみを持ってもらえるよう、アニメDVDを用いながら自然エネルギーについて解説。自然エネルギーの重要性や環境への優しさについて理解を深める良い機会となりました。

自然エネルギーやソーラークッカーについて学んだ後、先程調理したメニューをテーブルでシェアしながら試食しました。子どもたちは料理を頬張りながら、「もっといろんなものを作ってみたい」と感想を述べ、ソーラークッカーで作ったメニューに大満足の様子でした。また、特に人気だったのがカップケーキで、「ふわふわしていて美味しい」と大変気に入ったようでした。

生活クラブ「ソーラークッカー」イベント概要
■日程　：2018年7月23日（月）
■時間　：11：00～
■会場　：北東京生活クラブ練馬センター2Fホール　（練馬区中村南2-22-3）
■内容　：挨拶＆ソーラークッカーの説明
　　　　　ソーラークッカー体験、観察
　　　　　ソーラークッカー料理の試食
■メニュー ：カップケーキ、赤飯、温野菜（小松菜、じゃがいも）、ひじきの煮物ポップコーン